１９７０年代に一世を風靡(ふうび)したグループ、フィンガー５。その誕生から４０周年を記念し、「ベスト＆ノンストップ フィンガー５」（ユニバーサル）が発売された。
「学園天国」など代表作を収録。当時の映像を集めたＤＶＤなども付いている。インターネットの記念サイト（http://finger5.jp/）では、過去の雑誌のグラビアなどを再編集した書籍も販売されている。
グループは沖縄出身の玉元家の子供たちで結成された。コンテスト優勝を機に６０年代末に一家で上京。今回のＣＤにはデビュー時に収録された洋楽のカバー曲も入っている。
大きな眼鏡でおなじみだった四男の晃＝写真＝は当時まだ小学生。「返還前の沖縄にいたので、普通に英語で歌っていた」と語る。７３年にフィンガー５として出した「個人授業」が大ヒット。「これで売れなかったら沖縄に帰ろうと思っていたので、好きなようにやらせてもらった。派手に目立ってやろうと思いましたね」
その後も「恋のダイヤル６７００」など次々とヒットを飛ばした。「テーマは学校、そしてませたガキ。曲はソウルっぽくガンガンいこうっていう感じでしたね」。テレビ、ラジオと多忙な日々だったが、「どんなに苦しくてもやれたのはファンへの感謝。小学生だからお金に興味なかったし」と振り返る。
グループ解散後、晃は業界から離れた時期もあったが、現在は音楽活動を行っている。ベスト盤は「メンバーも選曲などに携わった」という。中でも洋楽カバーについては、「まさに自分たちの原点」と語る。Yaff.showAffTag({'disp':'li','iseven':'','irakuten':'','w':'','t':'','a':'','m':'','p':'','seven':'','rakuten':'','isbn':'B007Y7RGA4'});
（2012年9月20日
読売新聞）
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