【パリ＝稲田信司】フランス革命記念日の１４日、パリのシャンゼリゼ通りで軍事パレードがあった。今年は、アフリカの旧植民地の独立から半世紀の節目にあたり、コンゴ共和国やガボンなど計１４カ国の元首や軍関係者が招待された。サルコジ仏大統領は「（フランスとアフリカの）血縁を祝う」との声明を出した。
招待国の中にはコンゴ共和国など近年、血なまぐさい紛争を経験した国もある。国際人権連合（ＦＩＤＩ）は１２日、サルコジ大統領あての書簡で、招待客に戦争犯罪人が含まれている可能性を指摘したが、大統領府は「招待客には一人も裁判係争中の人はいない」としている。
一方、今年は、恒例のエリゼ宮でのガーデンパーティーは中止された。財政赤字を減らし、経済危機を克服するというサルコジ政権の姿勢を示すねらいがあるが、最大野党の社会党は「高所得者の優遇税制の取りやめが先決」と批判している。
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