one's works. my works!


one'sとは「その人の」と言う意味です。
僕らはone'sに「皆様の」と言う思いを込めました。

ずうっと、ずっと大すきだよ

2007年11月23日 20時17分08秒 | ペット
エルフのことをはなします。
エルフはせかいでいちばん すばらしい いぬです。
ぼくたちはいっしょに大きくなった。
でもエルフのほうが、ずっと早く大きくなったよ。

ぼくは、エルフのあったかいおなかをいつもまくらにするのがすきだった。
そしてぼくらはいっしょのゆめを見た。
にいさんやいもうとも、エルフのことが大すきだった。
でもエルフはぼくの犬だったんだ。

エルフとぼくはまい日いっしょにあそんだ。
エルフは、リスをおいかけるのがすきでママのかだんをほりかえすのがすきだった。

ときどきエルフがわるさをするとうちのかぞくはすごくおこった。
でもエルフをしかっていながら、みんなはエルフのこと大すきだった。
すきならすきと、いってやればよかったのにだれもいってやらなかった。
いわなくてもわかるとおもっていたんだね。

いつしかときがたっていき、ぼくのせがぐんぐんのびるあいだにエルフはどんどんふとっていった。
エルフはとしをとって、ねていることがおおくなりさんぽをいやがるようになった。
ぼくはとてもしんぱいした。

ぼくたちはエルフをじゅういさんにつれていった。
でも、じゅういさんにもできることはなかった。
「エルフはとしをとったんだよ。」
じゅういさんはそういった。

まもなくエルフは、かいだんも上がれなくなった。
でも、エルフは、ぼくのへやでねなくちゃいけないんだ。

ぼくはエルフにやわらかいまくらをやって、ねるまえににはかならず、「エルフ、ずうっと大すきだよ。」っていってやった。
エルフは、きっとわかってくれたよね。

あるあさ、めをさますとエルフが、しんでいた。
よるのあいだにしんだんだ。

ぼくたちはエルフをにわにうめた。
みんなないて、かたをだきあった。

にいさんやいもうとも、エルフがすきだった。
でもすきっていってやらなかった。
ぼくだってかなしくてたまらなかったけど、いくらかきもちがらくだった。
だって、まいばんエルフに、「ずうっと大すきだよ。」っていってやっていたからね。

となりの子が、子犬をくれるといった。
もらってもエルフはきにしないってわかっていたけど、ぼくはいらないっていった。

かわりにぼくがエルフのバスケットをあげた。
ぼくより、その子のほうが、バスケットいるもんね。

いつかぼくもほかの犬をかうだろうし、子ねこやきんぎょもかうだろう。
なにをかっても、まいばん、きっといってやるんだ。
「ずうっと、ずっと、大すきだよ。」って。



小学校一年生の国語の教科書にのってる文章です。




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