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曇り時々晴れ=赤いダイアリー

気分鬱々な日々のちょっとした晴れ間?
不良主婦から一転、未亡人になった私。
へなちょこ日記

筒井康隆:最後の喫煙者

2012年11月11日 05時39分34秒 | 読書
最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫)
筒井 康隆
新潮社


先日まで村上龍を読んでいて今まで思ったこともないこと思い始めたの。
最近の村上龍の恋愛小説(?)に出て来る『俺』というのがどうも気に入らない。
どの『俺』もお金持ちでどうやら女にモテモテ。
どんな『俺』でもいつもお金持ちでモテモテなんてことはないだろう。

って、腹がたってきたわけ。っw

こういう時はどうするべか、、、と。
うん、筒井さんだ!

てな、訳で筒井ワールドへとまた突入していた所、
FBで『是非、「最後の喫煙者」を読んで下さい』と。

ほーーほおー、それはとても気になっていたものだから早速、注文したのだよ。

何しろ、これはドタバタ傑作集だからねー。
しかも、ノリにノッていた昭和だよ。

『うふっ』から始まり途中の「藁井くん」が出てくるやつにはもうベッドの中で本をめくることすらできなくなるほどに『ひ~、ひ~!!』。
『助けてくれーーー、もう、終わろう、頼む』状態で一人夜中に大笑い。

と、昔のことを思い出した。
ドタバタ物の筒井さんの作品を電車の中に持ち込んだ際の苦しみ。
もうお腹の辺りが固まるくらいに我慢に我慢をして拷問のようだった。

筒井さんを知ってから私は読書というものはこういう楽しいものなのだと知った。
それから止められなかった漫画を読まなくなったのだから。

読書の本当の楽しみを教えてもらってから以前読んでいた他の作家の本も読み直した。
今まで読んでいた同じものとは思えないくらい楽しく読む事ができるようになったのです。

筒井康隆さんに感謝!!



心はあなたのもとに:村上龍

2012年10月13日 11時16分23秒 | 読書
心はあなたのもとに
村上 龍
文藝春秋


また、毎日、本を読んでいる。
この本を夫が病気の間に読んでおけば良かったと思う。
当時、まだ、発行されていなかったのが残念だ。

まだ、読み始めたばかりだけど、死と隣り合わせの病人。
病院の風景。

私は間違えていた。
もっと素直に抱きしめたり身体に触っているべきだった。
後悔する。

どうしても夫のことを思い出し、いつになくページをめくれない。

さらば雑司ヶ谷

2012年03月22日 07時32分16秒 | 読書
さらば雑司ヶ谷
クリエーター情報なし
新潮社



これは本を読もう!と思って買った本ではないんです。

この本の中に『小沢健二』のことが書いてあるというので、それだけの為に買いました。
2009年に出版されたこの本。
小沢くんはとっくに日本から離れていました。

ポップミュージック界最高の天才という話をする中で、オザケンの名を出した彼女は大笑いされる。
以下、ちょいと抜粋してみます。

「あんたら『さよならなんて云えないよ』の歌詞をよく読んでみな」
「昔、いいともにオザケンが出た時、タモリがこう言ったの。
『俺、長年歌番組やってるけど、いいと思う歌詞は小沢くんだけなんだよね。
あれ凄いよね、”左へカーブを曲がると、光る海が見えてくる。
僕は思う。この瞬間が続くと、いつまでも”って。
俺、人生をあそこまで肯定できないもん』って、あのタモリが言ったんだよ。
四半世紀、お昼の生放送の司会を努めて気が狂わない人間が!
タモリが狂わないのは、自分にも他人にも何一つ期待してないから。
そんな絶望大王に『自分には人生をあそこまで肯定できない』って言わしめたアーティストが他にいる?
オフコースが大嫌いで、サザンやミスチルや、時には海外の大物アーティストが目の前で歌い終えても、お仕事お仕事って顔してるあの男が、そこまで絶賛したアーティストが他にいて?」

「あれはどういう意味だ。”嫌になるほど続く教会通りの坂降りて行く”ってのは」

「”教会通りの坂”は神に定められた私たちの人生のこと。
それが”嫌になるほど続く”と思っていた歌の主人公が、”左へカーブを曲がると、光る海”つまり産み。
生を肯定して、”この瞬間は続くと、いつまでも”って自己回復していくの」

「たとえば『ラブリー』は、一聴して能天気なラブソングに聴こえるけど、
”とても寒い日に、僕ら手を叩き、朝が来る光、分かりあってた!”
という歌詞は常に孤独が付きまとう個人主義崇拝の現代社会において相互共有を提唱しているのよ。
夢をあきらめないで、みたいなテクニックが劣る言い回しや、空疎な呼びかけなんかじゃない。
最後のフレーズに”いつか僕ら外に飛び出すよ 君と僕はドキドキしてるよ 誰かの待つ歩道を歩いてく”
ってあるけど、ここで歌われる”誰か”はもちろん誰のことか、わかるよね」

「愛が神へと導かれていくことを示唆しているのよ。
歌う事がないからとりあえずラブソング歌っている連中とは違うのさ。
誰もが気軽に聴けるポップソングの中に深い真理を込めたフレーズを織り交ぜる。それが大事なんだよ。エリート主義や選民意識はいらない。
敷居は低く、でも分かる人にはよりその深みと凄さが分かる。
それがポップソングの優れたところなんだ。
私にポップソングの深みと有効性を教えてくれたのはビートルズじゃない。
小沢健二なのさ」



本の内容はハードボイルド。
なるほどと思える箇所もあるが、若者向けになのか漫画チックでもある。



江戸川乱歩全集:パノラマ島綺譚

2011年08月16日 10時01分10秒 | 読書
パノラマ島綺譚―江戸川乱歩全集〈第2巻〉 (光文社文庫)
江戸川 乱歩
光文社


いやいや、乱歩の全集も読んでないものが入っていると、ついつい。
中には当然、読んだものも入っているのだが。

この本では『一寸法師』が面白かった。

やっぱり、乱歩は面白い。

意外や意外、タイトルになっている『パノラマ島綺譚』が今一だったな。


ラヴクラフト:全集1

2011年07月23日 07時53分04秒 | 読書
ラヴクラフト全集 (1) (創元推理文庫 (523‐1))
H・P・ラヴクラフト
東京創元社


フレさんからのお薦めで『ラヴクラフト』初めて読んでいる。
またー、何でこーゆーの読んじゃうのかな?
この人の本の愛読者は多く、あのスティーヴンキングなんかもいる。
読んでみて、なるほど。

で、前回読んでいた『バンドネオンの豹(ジャガー)』の続きものみたいで不思議な気がする。
地底王国、、、。
同じ地底王国でもこちらは恐い。
悪魔の世界だ。

久し振りに懸賞に応募したら『アマゾンギフト券』が当たったので当分、アマゾンで本が買える~!


高橋克彦:バンドネオンの豹

2011年07月16日 13時07分50秒 | 読書
バンドネオンの豹(ジャガー)
高橋 克彦
講談社


夫の本の中、『ん?』と思った『バンドネオンの豹』。
あれ?これってどーいうこと?
あがた森魚の『バンドネオンの豹』と関係あるの?
、、、と、読み始めて、、、関係がある所じゃなくこれだ!!

何だよ何だよ、何で私に言ってくれなかったの~~~~~~!

運転士

2011年07月02日 19時40分39秒 | 読書
運転士 (講談社文庫)
藤原 智美
講談社


夫の読んだ本を読んでいる。
やっと読めそうな本が『運転士』だった。
今まで手に取った本は難しい科学の本だったりして途中で投げ出した。
とりあえず、手に取った本を構わず読んでいる。
この『運転士』は芥川賞をとった本らしい。

で、この気分の悪さはこの本の影響もあるんじゃないか?
今の気分に合ってないのかも知れないな、、、と半分くらい読んで思いはじめた。

規則正しいものが好きなこの『運転士』。
一秒の狂いもないものが大好きな『運転士』。

狂いっぱなしの私の性格、生活。

エンジェル・センス

2011年06月24日 12時45分24秒 | 読書
エンジェル・センス―第六感で「天使の処方箋」につながる方法
クリエーター情報なし
ダイヤモンド社


今、ポストを見たら、友人からこの本が届いてた。
『きゃー、かわいい』っと、表紙にクギづけ。
何何?ふんふん、『第六感で「天使の処方箋」につながる方法』だと。

『天使のくれる処方箋は、現実に効果があります。天使がくれる、誰もが抱く日常の悩みへの処方箋と、それを受け取れるようになるための天使とのチャンネルを開く方法を紹介します』

大した悩みってのもないけど、『天使』と聞くと反応してしまう。