![]() | 最後の喫煙者―自選ドタバタ傑作集〈1〉 (新潮文庫) |
筒井 康隆 | |
新潮社 |
先日まで村上龍を読んでいて今まで思ったこともないこと思い始めたの。
最近の村上龍の恋愛小説(?)に出て来る『俺』というのがどうも気に入らない。
どの『俺』もお金持ちでどうやら女にモテモテ。
どんな『俺』でもいつもお金持ちでモテモテなんてことはないだろう。
って、腹がたってきたわけ。っw
こういう時はどうするべか、、、と。
うん、筒井さんだ!
てな、訳で筒井ワールドへとまた突入していた所、
FBで『是非、「最後の喫煙者」を読んで下さい』と。
ほーーほおー、それはとても気になっていたものだから早速、注文したのだよ。
何しろ、これはドタバタ傑作集だからねー。
しかも、ノリにノッていた昭和だよ。
『うふっ』から始まり途中の「藁井くん」が出てくるやつにはもうベッドの中で本をめくることすらできなくなるほどに『ひ~、ひ~!!』。
『助けてくれーーー、もう、終わろう、頼む』状態で一人夜中に大笑い。
と、昔のことを思い出した。
ドタバタ物の筒井さんの作品を電車の中に持ち込んだ際の苦しみ。
もうお腹の辺りが固まるくらいに我慢に我慢をして拷問のようだった。
筒井さんを知ってから私は読書というものはこういう楽しいものなのだと知った。
それから止められなかった漫画を読まなくなったのだから。
読書の本当の楽しみを教えてもらってから以前読んでいた他の作家の本も読み直した。
今まで読んでいた同じものとは思えないくらい楽しく読む事ができるようになったのです。
筒井康隆さんに感謝!!