小さな焦りと、小さな幸せ

50代になってメガネが必要になってきた。
だけど、ず〜っと目が良かったから、
メガネの扱いには慣れてない。

細かいものを見る時、それ以外の時。
付けたり、外したり、付けたり、外したり。
あ〜、めんどくちゃ〜い。

あちこち探すのも面倒なので、
外したメガネは、首にかけておくことが多い。

今日は、ちょっと急ぎの用があったので、
路肩に車を止めて、メガネを外して首にかけ、
急いで買い物だけして、すぐ車に戻った。

そして、アレコレの用事を済ませて、夜。
ピアノを練習しようと、楽譜を広げたら、
あれ、メガネがないっ！　うそっ…？！

最後にメガネを意識したのが、
昼前に車を止めて一瞬走った、あのシーン。
そして、１時ごろあそこに行った時に、
メガネは首になかった。
その間、立ち寄ったところは３カ所。

う〜む、小走りだったし、
道ばたに落ちたとしたら、車に踏み砕かれてる。
そうでなくても、ガラスは割れてるよな。
ダメもとで、昼間の道をたどってよう。

１カ所目。車を降りたところに行ってみると、
夜は道路工事をしていて、囲まれて入れない。
仮にそこだったとしたら、
ローラーでアスファルトに埋め込まれている(T_T）。

２カ所目。ここでも車を降りたな。
首にかけたメガネをシートベルトを外す時に
ひっかけて落としたことがあるからな〜。
でも、街灯で見た限り、ここには落ちてない。
マジか〜〜。やばやば。

３カ所目。最終候補地。
コンビニでスイーツを買ったから、
その時かもしれない。
ここになければ、もう探す場所がない。

そのコンビニに入って、「あのぉ、すみません。
今日のお昼前にメガネ落ちてませんでしたか？」と聞くと、
スキンヘッドのいかついお兄さんが、ニマッと笑って、
「これですか」と、出してくれたのは、
紛れもなくワタシのメガネ！！！　わお！！

「ありがとうございますっ！すごいコレです！」
感謝言い過ぎのワタシに、強面のおにいさん、
「良かったです」とクシュッと笑った顔は、
あら、案外、かわいらしい。

そのまま渡してくれようとして、ふと気づき、
ウエットティッシュでメガネを拭いて、
消毒してから渡してくれました。

日本すごい！　
昼間、どこで落としたかわかんないメガネに
夜、また巡り会えた！

カミサマ、ありがとう！！
コンビニのおにーさん、ありがとう！！
拾ってくれた人、ありがとう！
ワタシ、ばか〜〜！
まことにお騒がせいたしました。

喜びと感謝の気持ちが溢れて、
目に付いた新製品のいちご系のお菓子をいくつも買って、
らりほ〜な気分でコンビニを出てきました。

ウチの夫とお子さんにも、幸せのおすそ分けだ～。

終わり良ければ、だな。
メガネをネックレスみたいするヤツ、
何ていう製品名なんだろ？
あれがあれば落とさなさそうだから、

早速、買わねば。

「失敗して焦るけど、ダメージの少ない失敗」って、
意外と、避ける必要ないのかも。
そりゃ、焦るけど、ちょっとだけ進化するから。

いや〜、

あれがないと、ホントに困るんだよ～。

良かった良かった。