『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

1+1が「2」になってしまわないために

2022年03月04日 | 考える日々
人が殴られているのを見ながら、
内面の充実なんて無力だなぁ、と思う。
盾になって欲しいだろうに、
手が届かない。ごめん。

だけど、とやっぱり言いたい。
自分が関与できる場所、できる事がある場所を、
少しは自覚していいんじゃないか。
そこを豊かな場所にしていくことで、
何かがつながっていきますようにと祈る。

私は、
大人が、自分で自分を育てていくこと、
余計なものを脱いで、自分になりゆくこと、
その大切さ、素晴らしさを、実感している。
ならば、それを真面目に。

仕事に必要なことや資格試験など、
今の世界を進めていくための勉強も大事。
それと同時に、
知っていたのに忘れてしまったこと、
自分の中のブレない芯、を思い出すこと。
そういう勉強も、続けたい。

目に見えないし、数字でも測れないから、
いつまでたっても達成感はない。
人に教えることも、教えてもらうこともできない。
それでも、一人ひとりが自分で育ち続けることの大切さ。

学校では、いわゆる「勉強」とは別に、
新しく教えてもらうこともある。

たとえば、
「ディベート」で自分の考えをまとめて、
いかに上手く伝えるかを練習する。
「プログラミング」では、
論理的な思考を身に付ける。
それも、めちゃくちゃ大事。

そういうのに加えて、
大人が自分を育てる勉強としては、
自分の正しさを伝えるのと同時に、
お互いの正しさに耳を傾け、寄り添い、
もっといい答えを共に探す努力ができる心の力。

たとえば、
論理的な正しさや互いの損得を確認した上で、
いろんな人の思いを融合すること。
これも、頭プラス心の力。

子どもは学校で、1+1=2の正しさを学ぶ。
大人はもう、それは簡単に出来る。

今自分たちが取り組むべきことは、
もともとは同じ「1」だったと思い出すこと。
「2」になってしまわないで、
もっと彩り豊かで大きな1になっていくこと。

目の前の人でも、国と国でも、
複雑さや規模は違えど、
頭と心の操作は同じこと。
だから、目の前のことで練習する。

1人分でも2人分でも、
その人が暖かくなったり、輝きを増したりした分、
その人の周りが、ひいては、
世界が、暖かく、明るくなるから。


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