前回まではこちら
①自分に学ぼう
②人生を3段階に分けると
その21年をさらに3つに区切り、7年ごとに区切ってみたのが、「第〇・七年期」と言われるもの。特に最初の21年間は、シュタイナー教育で耳にすることも多いのではないでしょうか。私たちが取り組んだバイオグラフィー・ワークについては後で述べるとして、まずはざっくりと第1~3・七年期の特徴をまとめておきましょう。子どもを理解するヒントになります。
目次
- 第1~第3七年期の特徴と課題【第1七年期(0歳~7歳)】「世界は善である」
- 【第2七年期(7歳~14歳)】「世界は美しい」
- 【第3七年期(14歳~21歳)】「世界は真である」
- クラスでの活動の流れ(アートワーク、シェア)
第1~第3七年期の特徴と課題
【第1七年期(0歳~7歳)】「世界は善である」
この時期はすごい勢いで身体が育ち、感覚器官も出来上がっていきます。赤ちゃんが寝がえりを打ち、ハイハイをして、立ち上がり、言葉を話し、走り回るようになり、人間関係を作り始めるという驚きの変化をします。疑うことを知らず、あらゆるものを模倣して身に付けていくので、まわりの大人が信頼に足る在り方をし、穏やかで温かい環境で包んであげる必要があります。また、生活のリズムを大切にすることも、この時期の助けになります。歯が抜けることを合図に次の段階に移ります。
【第2七年期(7歳~14歳)】「世界は美しい」
身体づくりに専念していたエーテル体が独立していくに連れ、記憶や思考の力に変わります。ちょうど勉強を始められる時期です。大好きな先生やパパ・ママという権威に従うことに喜びを感じる様子は、太陽に向かって植物が伸びて行くイメージとも似ています。そして9歳ごろ「自分」という意識が芽生えることで世界から自分が切り離され、パパやママや先生と自分は違う人間なんだと気づきます。小人さんやサンタさんも信じられなくなる「9歳の危機」です。そうして、少しずつ地上で生きて行く準備が整い、友達と笑ったりケンカしたり、いろんな挑戦をして成功したり失敗したり…、いろんな感情を味わいます。第二次性徴を合図に、次の段階に移ります。
【第3七年期(14歳~21歳)】「世界は真である」
筋肉もしっかりして、性的に成熟していきます。今まで太陽のように輝いた存在だった先生や親が、自分と同じ迷いや葛藤を持つ人間だと気づき、その反動で反抗期を迎えます。論理的に思考することができ、社会の仕組みや様々な矛盾に向き合い、理想を語り始めます。外にあった太陽が自分の内側で輝きだし、内面に葛藤を持ちながら、子どもから大人へと変わっていきます。「私とは何者か」「この人生をどう生きるか」というような問いに向き合うことで自我が生まれ、次の7年期に移ります。
クラスでの活動の流れ
実際のバイオグラフィー・ワークでは、毎月1回、ひとつの七年期を取り上げて、順番に取り組んでいきました。毎月、その七年期の概要の説明、アートワーク、シェア、という順番で進めていきました。では、実際はどんな風にしたのか、順番に見ていきましょう。
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