『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

ええっ、そんな要素ある??

2022年09月27日 | 神戸シュタイナーハウス
自己認識を深めるヒントになるかな、と思って、
「ジョハリの窓」をやってみました。
企業のチームビルディングとかでも
よく使われるワークです。

シュタイナー的な、
自ら気づいていくことをうながす、
深く自然なワークと違い、
人や自分を判断しまくりの、
あってるんだかないんだか、
そこも自分で決めるしかない、シャープなワーク。

気の置けない人たちと一緒にやってみたけど、
「チェックするのに忖度しそう」とか言いながら、
相手への気配りも滲ませつつ、
でも、あまり考えすぎずにどんどんチェック。

そして、場面が変わったらまた、
個性のどの面が出るかも変わるから、
あくまでも
「その時のその関係性の相手からはこう見えている」
っつーだけの話しだ、と理解しつつ、進めます。

やり方はカンタン。
まず、理解力とか、包容力とか、行動力とか、
「ニンゲン力」に必要ないくつもの要素を、
リストにして配って、
自分にその要素があるものにマーカーを引く。

そして、他の人に対しても、
同じ項目を全部チェックして、
全員から自分の評価のリストをもらう。
人の分をチェックしたものも渡す。

自分と相手の差異を見比べると、
自分で×だと思ってたものが
人から○だと思われたり、
その逆もあったりと、
「へ〜、私ってそんな風に見えてるの?」
を楽しむ、ドキドキするワーク。

いや〜〜〜、驚いた!
「私にそんな要素、ある??」
ってことばっかりで。
よっぽど自信ないのか、私?

今日は、いろんなサイトを見て、
ニンゲンとして必要だな、と思う要素を
50項目以上のリストにまとめて配ったんだけど、
リストは、それぞれ自由に作っていいと思う。

んで、ですね。
自分が知ってる自分と
他人が見ている自分との差異を比べると、
めちゃくちゃ偏っていました。

「自分が知っていて、
他人は知らない自分」の要素がゼロだった。
隠してる要素がないっていうか、
全部、見えちゃってるみたい。

逆に、
「他人は知っているけど、
自分では気づいていない要素」が、
27項目もあってビックリ!!!

「そんな要素、あります???」
「あったら、こんなに苦労してませんって〜!」
みたいなもの、たとえば
交渉力、話し上手、意志が強い、礼儀正しい、
落ち着きがある、リーダーシップがある…などが、
「ある」ように見えている、という驚愕!

知り合って浅い人なら、
「まだわかってないんだろうな」ってなもんだけど、
よく知ってくれてる、信頼している方たちだから、
なんと言っていいのか…う〜む。

自分では「ない」と思っているのに、
人から「ある」ように見えているらしい、
判断力だの段取り力だのの要素は、
いつも「ある」わけじゃなくて、
「場面によっては発揮できる」ってことなんだろうな。
と、理解しました。

理解したんだけど、自分以外の、
たとえば、すんごいお話が上手な方が、
自分で「話し上手」にチェックしてなかったりして、
「自分のことって一人じゃわかんないんだな〜」って
しみじみ実感できました。

人が「その要素あるよ」って言ってくれてるのに、
自分で「そんなの、ないない!」って言うより、
「そう見えてるなら、少しはあるのかな?」と思う方がいい。

あるかないかわかんない力を隠すより、
自分と相手を信じて、
あるかないかわかんなくても力を発揮していく方が、
建設っちゃ~建設的だよな。

人を鏡にして、また何かの出来事があって、
はじめて「自分」を感じることができるんでしょうね。
かなりスパルタな、自己認識のワークでした。

ワーク自体は全然シュタイナー的じゃないけど、
彼我の差異を目の当たりにした後の
アフタートークは「やっぱり人智学を学ぶ人たちだ」
って感じて、おもしろかったです。

おつきあいくださったみなさま、
ありがとうございました。



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1 コメント

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Unknown (ZIP)
2022-09-28 16:36:27
関係において相乗効果はあるとしても、個人的なメリトクラシーは全く無意味でしょう。
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