『自由の哲学』を読む ~日々の暮らしから~

日々の「?」から始めて一歩ずつ
自分で見て考えて、行動していきたい。
私の自由が人の自由にもつながりますように。

主人公はなんであおくんなの?(絵本あおくんときいろちゃん)

2019年12月30日 | 手足を使う日々

大好きな「あおくんときいろちゃん」の絵本

何度読んでも、
その度に「おお〜、そうだったのか!」
って思えるのがおもしろい。

前にもあれこれ思ったけど、
ココ

今日、ふと感じたこと。
「なんで主人公は“あおくん”なんやろ?
赤くんや、黄色くんでもいいんじゃないの?」

答えはそれぞれに考えたらいいんですけど、
というか、問う人ごとに答えは違うはずなんですけど、
私に来た答えは、次のようなことでした。

「青」から連想するもの、
空、宇宙、海、水に共通するイメージは「無限」。
主人公は、つまり人は、無限の存在なのです。

子どもたちはもちろん、
大人だって、無限の可能性を秘めています。

私が今さらオリンピック選手になったり、
将棋でタイトルを取る、なんてことは出来ませんが
(世界が違いすぎて、なろうとも思いませんが)、
私の中で、例えば、絵本も読む都度深めて行けるし、
一度読んでもわからない本も、くじけつつ読み続けていけば、
その都度深まって行くので、無限に深めて行けるはずです。

何十年ぶりかに習っているヘタクソなピアノだって、
これからまだ、もっと思い通りに表現していけるはずです。

「あおくん」が主人公なのは、
私たち一人ひとりが無限だから、です。
身体で動ける範囲、生きられる時間は有限ですが、
私たちは、実は、心や精神は無限だと考えています。
だって、お墓参りするし、祟りも怖いし、
ご先祖の霊が見守ってくれるって、受け入れてるもの。

こんなにシンプルな絵本ですら、
いや、こんなにシンプルな絵本だからこそ、
人間に関する普遍的な数式が
何行かの言葉と絵になって表現されているのが美しくて!

無限のイメージの「あおくん」が主人公で、
仲良しのお友達が「きいろちゃん」。

青が「無限、静謐、透明な精神…」のイメージなら、
きいろちゃんのイメージは「光」。
3原色の、もう一つの赤は「熱」。

あ、宇宙の青に黄色い月が浮かんでいると、
とても静かな気持ちになる。熱は感じない。
昼、宇宙の青に太陽が出ると、
(太陽は赤でもあり、黄色でもあるんだけど)、
熱も感じるし、光も感じる。

日の出を見ると、今日も元気に一日過ごそう!って気になる。
自分の中の情熱と、キレイな気持ちが起こされる。
夜、月を見ると、静かに遠くに思いを馳せて、
自分の中が静まって透明になって大きなものとつながっていく。
…気がする。

この絵本は、
無限の可能性を秘めた透明な精神(青)が
黄色(光)に出会う物語。

赤(情熱)は、
基本的に、自分の中から奮い立たせるもの。
だから、青くんが出会うのは、黄色ちゃんなんだ。

シュタイナー学校の教室は、
視覚からの影響も踏まえて、学年によって壁の色が違うんだけど、
色と人の関係って、思いがけずすごいな。

自分の部屋の壁を塗るのは大変だけど、
クッションやファブリックなど、自分のできる範囲で
色を取り入れるのはアリだな。


→前にこの絵本を読んだ時のことは
こちら


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