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On a bench ブログ

ようこそ、当ブログへ。ジローと申します。
 毎日毎日、たくさんのCDやLPを聴いて過ごしております。

(少年時代の思い出の曲)「イン・ザイール」/ジョニー・ウエイクリン

2022年11月02日 | (旧HP記事)他ジャンル

Johnny Wakelin - In Zaire (1976) • TopPop

誰しも、ふと耳に入ってきたフレーズが、なぜか心に残ってずっと離れないという経験はよくあると思いますが、ぼくの場合、それでいちばん印象に残っているのが、この「イン・ザイール」。

 これ、ネタから明かしてしまうと、昭和50年代にTBS系で朝にやっていた「おはよう700」という番組内の「キャラバンⅡ」というコーナーのテーマ曲だったそうで、きっと、ぼくのほかにも覚えている方がいるのではないでしょうか。で、この頃ぼくは小学生(おそらく、「イン・ザイール」がテーマだったアフリカ編は昭和52年)。

 しかし、当時ぼくがその番組を見たのは実は一回だけで(というより、その曲が流れた数分だけ)、番組名すら知らなかったし、もちろんコーナーのテーマ曲なんて知るはずもないから、次の日にテレビをチェックすることもありませんでした(というより、その日は休みだったという記憶があって、最近まで日曜の番組だと思っていた。学校が休みの時期に見たのかなあ)。

 それで結局、曲名と「♪イン・ザイール、イン・ザイール」というフレーズだけが、理由も分からず強固に頭に焼きついてしまった、というわけです。

 で、大人になってもその記憶は消えなかったので、ちょこちょこと探りを入れたりしていたのですが、しかし当時はインターネットもなかったし、なにしろ手がかりが「イン・ザイール」という曲名しかない以上、アフリカ音楽くらいしか探しようがない。

 唯一の希望は、この曲が始まる直前のナレーションで、「みんなが知っている曲」というニュアンスで紹介されていた記憶があるということで、もしかしたらこれはかなり有名な曲で、偶然またいつかテレビで流れたりするかもしれないということでしたが、しかしポップス方面にまったく弱い自分としては、自力で探すのはとても無理だと思っていたのです。

 それが数年前、ついに自分もインターネットを使うようになって(正直、かなり遅かったのですが)、ある日ふと思い出して検索してみると、あったあった、ありましたよ。

 これ、もとはジョニー・ウエイクリンという人の曲で、試聴できるレコード店のサイトを見つけて聴いてみると、まさにこれ! その瞬間、ちょっと涙が出そうになりました。それにこの曲、やはり元々かなりのインパクトがあったと見えて、日本の歌手もカヴァーしているし、ぼくの周りの人もけっこう知っておりました。いやあ、長年の謎が解けて、うれしかったですね、まずは。

 ただ、ちょっと寂しいのはいつもその後。

 ぼくの場合、気になったことはけっこういつまでも忘れずに調べ続けるタイプで、テレビなどで耳にしていいなあと思ったほかのメロディなども、ちょこちょこと飽きずに探してしまう。で、昔から気になっていたものは、もう大半探してしまった感がある。

 それですっきりしたのはいいんだけど、しかし大抵は曲名が分かっただけ。曲のほかの部分は大して面白くなかったり、その後の広がりもなかったりで、正直いって「何も残らないなあ」と思うことが多い気がする。というか、むしろ何だか楽しみがひとつ減ったような気になることさえある。

 この時の場合も、いざ曲名が分かったといって、ウェイクリンという歌手を特に好きになったという訳でもなく、しばらくしたらまた頭の中から消えてしまっていた。

 ・・・う~ん、でも結局はいつまでも探せないのもイヤなわけだし、こんなところでマイナスな気持ちになってもしょうがないか、なんていつも思うわけです(笑)。

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マーク・ゴールデンバーグ:「剣と女王」(サントリー・ローヤル(ランボー篇)のCM曲)

2022年11月01日 | (旧HP記事)他ジャンル

 

 かなり長く続いた番組なので憶えている方も多いと思いますが、かつて土曜日の夕方に、芳村真理と西川きよしの司会で、「料理天国」という番組があったのをご存知でしょうか?

 今で言う料理バラエティーみたいな番組で、ぼくもよく見ていたのですが(当時、いつもおいしそうな料理が食べられる元相撲取りのタレント、龍虎がうらやましくてしかたなかった)、あの番組は、番組自体のほかにも合間に流れるコマーシャルがかなり独特で面白くて、それが今でもすごく印象に残っています。

 どれもウィスキーみたいなお酒のコマーシャルで、まあ今から考えればサントリーの提供だったから当然なんだけど、中でも特に印象に残っているのが、砂漠みたいなところをサーカスの団員たちが芸をしながら歩いていて、詩人のランボーがどうのこうのって言ってたヤツ。
 特に、そこに使われていた音楽がすごくインパクトがあって、あれって何という曲なんだろうと思い出す度に気になっておりました。

 それが数日前、夜いつものように徒然なるままにネットでCDレビューのブログなどを渡り歩いていると、ふと画面に「サントリー・ローヤルCM曲」、「ランボー篇」という文字が目に入ってまいりまして、「もしや。でもまさか・・・」と、かなりドキドキしながら検索してみると、おお、けっこうたくさんコメントが出てきて、どうやらそれっぽい。そして、そこに現れた魔法の言葉、「youtube」。

 「頼む、出てこいよ」と、願いを込めてクリックしてみると・・・、やった、ビンゴ!

 いやあ、確かにこれです。 う~ん、今から見ると、かなり時代を感じたりもしますが、でも懐かしい。
 ついつい、5回くらい続けて見てしまいました。ほかにも、ガウディの建築でバレエっぽい踊りをするヴァージョンや、マーラーの「大地の歌」のバージョンもありました(違う商品だけど、野坂昭如の「ソクラテスかプラトンか」や、有名な雨の子犬のCMも出てきた)。
 でも、このCMって60秒もあって、かなりの大作。単なるCM以上の「作品」といってもいいような雰囲気すら漂っております。

 で、この「ランボー篇」の音楽の正体なんですが、実はマーク・ゴールデンバーグという人の、『剣と女王』という曲で、もともとレコードやCDなどにはなっていなかったようです。それが、このCMの反響がすごくて、後から『鞄を持った男』というアルバムが発売されたらしいんだけど(このCMのシリーズのランボー篇以外の音楽も入っているらしい)、CMとは大分アレンジが違うみたいで、アマゾンほかでも「ガッカリした」という評価も見られます。

 ともあれ、何といっても画像もあることだし、「もしかしてあれかな?」と心当たりがある方は、とりあえずは手近なyoutubeで 確認なさって下さいませ。(2007/07/19)

サントリーローヤルCM

サントリー ローヤル ガウディ編

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