On a bench ブログ

ようこそ、当ブログへ。ジローと申します。
 毎日毎日、たくさんのCDやLPを聴いて過ごしております。

当ブログは「gooブログ」に引っ越しします。

2014年10月24日 | ブログ

 どうも、ジローです。

 すでに1度こちらのページでもお知らせしましたが、今使っているOCNの「ブログ人」というブログ・サービスが11月末に終了するため、「gooブログ」(ここだと引越しツールというものが用意されているらしい)というところに引越しすることにしました。

 というわけで、新しい記事は少しの間投稿できないかもしれませんし、個人的にもともとこういったことに弱いので、もしかしたら何かしらトラブルがあるかもしれませんが、まあこれまで通りゆっくりとやっていこうと思っております。

 というわけで、どうか今後ともよろしくお付き合いくださるよう、お願いいたします。

 2014年10月24日 ジロー

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聴いたCD ボヘミアの思い出~スメタナ:ポルカ集(アンドラーシュ・シフ)

2014年10月22日 | クラシック
ボヘミアの思い出~スメタナ:ポ
ダブリューイーエー・ジャパン

 たぶん、生まれて初めてちゃんとスメタナの音楽を聴く。

 そりゃもちろん、モルダウだけは聴いたことがあったけど、・・・ん? もしかしたら弦楽四重奏曲も聴いたことがあったかもしれないが(今この部屋にLPあるかも)、でも少なくともどんな曲か思い出せない。

 で、そのCDがこのシフによるポルカ集なんだけど、しかし正直いうと、いざ手にしてもなかなか聴く気が起こらなかった(だって、見た目全然面白くなさそうだし)。で、3,4日前に外出用ポータブルCDで聴き始めたのだが、第一印象はやっぱり普通、というか凡庸というか中庸。

 とにかく、技巧や表現で目を惹くインパクトや強い個性といった刺激が全くなく、もしもコンサートでいきなりこれをやられたら、「なぜだ」という戸惑いと不満がすぐに巻き起こりそうな感じというか。

 が、しかし聴こえてくるピアノの響きはけっこう美しい。でもこれは、シフがうまく弾いているせいなのかどうか。・・・というところから、少しずつこの小曲たちに興味が芽生えはじめ、それからまた2,3回聴くうちに、いや、やっぱりこれは音楽自体がかなり美しいのだということを、やっと少しずつ納得してきたのでありました(笑)。

 そして、それは同時にスメタナの個性って一体何なんだという問いの始まりでもあったのだが、しかしこれもまた微妙で、なかなか際立った形容詞が見つからない。というか、その刺激のなさというか中庸っぽさというのは、むしろスメタナ個人だけというよりも、例えばドヴォルザークほかのチェコあたりの作曲家全般につねについて回る印象であるような気がしないでもない。この辺り、どうなのだろう、・・・といっても、特に何も思いつきはしないのだが。

 で、ともかくこのスメタナという人。もともと自身が社交界で優秀な踊り手だったようで、それでピアノも得意となれば、こういう舞曲をたくさん作曲したというのも、うなずけるのかも。そして、個人的に民族音楽の分野で昔聴いたLPなんかの記憶でいえば、チェコを含む中欧・東欧はとにかく非常に踊りがさかんで、音楽全般の中での踊るための音楽の需要が、かなり高かったのではないかという思いがする。

 そうした中欧チェコでの踊りの文化であるポルカがクラシックの芸術音楽に取り入れられた一つの例が、このスメタナのポルカ集ということなのだろうか(というか、ふだん聴かないからすぐに気づかなかったが、すぐ南隣のウィーンには、そもそもシュトラウスとかシューベルトなどの舞曲の作曲家たちがいたのだった。そして、そのシューベルトのレントラーとかのワルツ曲も実はマイナー。シューベルトもこういう分野だけだったらマイナー作曲家だったのかも)。

 また、ピアノ曲ということで見れば、基本的にはロマン派の時代の普通の作品という感じがするけど、その中でも個人的にはちょっとシューマンやリストに似た響きを部分的に感じたり。そして、これらの曲は非常にやさしい顔立ちをしていて、やはりスメタナの頭の中でまず第一に聴衆に想定されていたのはサロン、特にサロンに集う階級の女性たちだったのではという気がする。

 ・・・のだがその一方、ここで収録された曲は大半が「3つのサロン・ポルカ」やいずれも2曲で構成される「ポルカ形式のボヘミアの思い出」など、複数曲で構成されて憂いや高らかに歌い上げる箇所など表現の幅のある曲もあって、聴けば聴くほどじわじわと魅力が沁み出してくるような感じも。

 というわけで、結果的にはすごく面白いCD聴き体験となったこの1枚だけど、しかしそれ(つまりスメタナですが)が今後に続くのか・・・、どうかは今のところ自信なし(笑)。

 が、それはともかく、今回このCDをこんなに面白く聴かせてくれたのは、やっぱりシフの手腕だよなあという思いは強く、今回は彼にかなり感謝しているところです。

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聴いたCD シューマン:ピアノ五重奏曲&ピアノ四重奏曲(エマーソンSQ&メナヘム・プレスラー)

2014年10月14日 | クラシック
シューマン:ピアノ五重奏曲
ポリドール

 これは、ここ3,4日虜になっていたCD。 

 いやあ、シューマンのピアノ付き室内楽、初めて聴くが素晴らしい。このブログで過去に何度も書いてきたことだけど、ぼくは昔から弦楽器は弦楽器、ピアノはピアノだけで聴きたいというクセがあって、それでこれまで聴いてこなかった曲もずいぶんあるんだけど、このピアノと弦のジャンルもそのひとつ。  

 それが、先日聴いてみたフォーレに目を開かれて今回はシューマンを聴いてみたんだけど、これが素晴らしい。いやあ、これはシューマンの作品の中でも、かなり上位の名曲なのではないのだろうか、たぶん。 

 これまで知らなかったのがもったいなかったとも思うし、いや、結果的に取っておきみたいに残しておいたみたいな感じかなあ、とも思うのだが。  

 それにしても、このシューマンの、歌心と理性の融合というか。シューマンってこれまであまり得意な作曲家じゃなくて、それほどじっくり考えたこともないわけだけど、しかしいつもこの人について思うのは、その律儀さというか秀才さ。  

 例えばシューベルトはそのあふれる歌心の比率が高すぎて、曲全体の構成が破綻してしまったりするわけだけど、その点シューマンは律儀。真面目に古典にも学んで得たことを、大脳皮質で考えたことを律儀に実践する。そういう配慮と彼独自の歌心の融合。 形式的な堅さと、優美な旋律と、神経質な繊細さ、みたいな。 

 変な話だけど、例えばもしも昔の大作曲家たちに、現代の受験勉強をさせたとしたら、一番まじめに取り組むのはシューマンじゃないか、なんて気がする(ただの思い込みだけど)。そんな、シューマンの律儀さというかいじらしさというか。  

 で、一方演奏面では、気づけば何気に好きな盤の多いエマーソンSQ。 

 今回もピアノとあいまって非常に明るく爽快なというか、曲の魅力をよく伝える演奏ではないかと思う。まあ、個人的にはエマーソンSQは重厚な曲には選びたくないなあという意識があって、今回のシューマンなんかは昔よくあったようなどっしりしたような演奏だと、作曲家の持つ「ウツ」な面が見えてしまって好きではないので、ますます有り難かったというか。 

 実際、シューマンは演奏一つで大きく印象が変わったりする作曲家のひとりではないかなあ、なんてことも思ったりしているわけです。

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聴いたCD サンバスンダ・クインテット:ジャワ

2014年10月09日 | 民族音楽・ワールドミュージック・カントリー・純邦楽等

 今日は、今どきのインドネシア音楽を聴く。

 ・・・というか、ついにこの日が来ましたか。こうして自分が民族音楽を聴き続けている以上、どの地域の音楽でもいつかはこういう日が来ると思っていましたが、このタイミングでジャワが来るとは。

 というのは、聴きやすいのです。以前とは比較にならないほど。

 昔の、多少無理してでも理解しようとまじめに聴いていた頃とは明らかに違う。これはもう完全に現代のサウンドです。20年前にぼくが聴いていた、コテコテのガムランなんかとはもはや世界そのものが違ってしまった。これは驚き。・・・と同時に、喪失でもあるのでしょうか。

 まあ、インドネシア国内ではもともととっくにこういう流れは進んでいて、それがやっとぼくの耳にも届いただけだとは思いますが、しかし実際にそれを初めて聴くとなると、やはり衝撃と感慨は大きいものがあります。

 で、このCD。具体的な内容はインドネシア・スンダ地方で以前から活躍していた若手音楽家集団、「サンバスンダ」からメンバーを選り抜いて作ったグループに女性歌手を配した構成で、楽器自体はジャケットにも写っている琴カチャピと、ふつうにガムランでよく出てくる笛スリン、それと両面太鼓クンダンなど、基本的には民族楽器ではある。

 しかし、使用楽器に書いてないけどフォークっぽい曲ではアコギとベースさりげなく使っていると思うし、女性歌手はまだインドネシア歌謡みたいな感じだけど、メンバーのバッキング・コーラスは今時の爽やかな若者の声みたいだし、ミキシングもしっかりやっているし、むしろこれは土着というより、土着の要素を生かした現代のサウンドなんだ、と強く思ってしまいました。

 いや、べつに文句を言っているわけじゃなくて、サウンド自体は非常にハイレベルで、耳ざわりだけでなく音楽的にもしっかり作られていると思います。というわけで、もう5回くらい聴いてしまいました。

 いやあ、ホントに世界はものすごい速さでグローバル化してるんですねえ、とアホみたいな感想しか出てこないわけですが、いけないでしょうか。いや、スミマセン。

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聴いたCD フォーレ:ピアノ四重奏曲&よき唄(アンサンブル・コントラスト)

2014年10月07日 | クラシック

 これは、久しぶりに出会った「図書館ラスイチCD」。

  それって何のこっちゃというと、図書館でCDを借りる時、最後のほうに選んだものって実はそれほど聴きたいわけじゃなかったりするけど、しかしそんなものに限っていざ聴いてみたら意外に良かったってことがけっこうあるという、まあ個人的なジンクスみたいなものです(笑)。

 で、今回はそれがこのフォーレのピアノ四重奏だったのですが、しかしフォーレについてはその昔にピアノ作品を一通り聴いて以来すっかりご無沙汰だったし、それ以上に今回のピアノ四重奏というジャンル自体、以前の自分はピアノと弦楽器の合奏自体が苦手だったものだから(例えばヴァイオリン・ソナタなどもまったく食わず嫌いだった)、ほとんど聴いたことすらなし。  

  そんなわけで、このCDを外出用ポータブル・プレーヤーで聴き始めた時も、「まあ、せっかく借りたんだから」という、半ば義務的な感じでもあったのだが、 しかし最初は「まあ、わりと普通の曲かなあ」と思っていたところ、徐々にじわじわと効いてきて、その後家でちゃんと聴いてみると、これがすごく美しくて見事に開眼。

 どの楽章もすごくいいけど、なんといっても第三楽章が美しい。これまで食わず嫌いだったことが、ちょっと恥ずかしいくらい。

 解説によると、フォーレはヴァイオリン・ソナタも有名であるらしい。う~ん、ヴァイオリン・ソナタか・・・、やっぱりまだ苦手なんだけど、でもこんな感じで全然未開拓の室内楽の分野、こうして一歩ずつ進んでいきたいです。

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聴いたCD Miller + Fiam : Modern Romance

2014年10月04日 | 電子音楽

 今日は、久しぶりにエレクトロニカ。

 これは、ここ2,3日深夜に聴いていたCDで、数年前に買った時から何気にお気に入りだったのだが、こうして実際に聴くのはその買った時以来。

 CDの山にいつのまにか埋もれてしまわないように、わざわざ机の上の棚に置いておいたんだけどな(笑)。

 で、このCD。オーストラリアの2人組の作品ということで、ビート感は残しつつも全体的にはまったり系かつチープな感じが前面に出ているんだけど、しかし繊細さも十分にあって、非常にいい感じ。何というか、昼下がりのけだるい雰囲気というか。

 打ち込みとナマ音との配合もかなり自然で、何回も聴いてしまいました。

 

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