On a bench ブログ

ようこそ、当ブログへ。ジローと申します。
 毎日毎日、たくさんのCDやLPを聴いて過ごしております。

聴いたCD Ochre : Lemodie

2014年11月28日 | 電子音楽
Lemodie
クリエーター情報なし
Benbecula

 これは数年前に買っていたCD。

 最近、どういう風の吹き回しか、こういうエレクトロニカ系のCDを部屋に流したりするようになったんだけど、今回はこれを久しぶりに見つけて再聴。

 実は、買った当時はあまり気に入らず2,3回聴いてそのままになってしまっていたのだが、今回はなぜかかなり良く感じる。

 音としては、けっこう重めのブレイクビーツっぽい低音の上にジャケットの印象に近い温かく夢幻的な音色の旋律がかぶさってという感じで、あとやっぱりレトロっぽい雰囲気もあって(製作から10年近くたっているから一層感じるのかとも思うけど)、かなりしっかりした個性を形作れている、という印象。

 当時は、もっとはかない感じの音ばかりを求めていたはずで、だからこの音楽が頭に入ってこなかったのかと今は思うけど、やはりそれから多少自分の心性そのものも変わってきているのかな、とも思います。

 ただ、最近はこういう分野の新しいCDを、全然追えてない。あの頃からどう変わって、あるいは変わっていないのか(やはり、どうしても高円寺のスモール・ミュージックがなくなってしまったのが痛い)。

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思い立って print screen

2014年11月27日 | ブログ

このgooブログに引っ越してくる前の、OCNブログ人のログイン後の画面。

それがあと数日で、当然ながら見られなくなってしまうと今更ながら気づいて、とりあえずprint screenでいくつかの画面を保存。

まあ、今後の自分がそれを見て懐かしく思うかはともかく、ここ数年間毎日のように見ていた画面を、後日思い出そうとして思い出せなくなるイライラからは解放されたのではないかな、と。

というわけで、少し安心した気分ではあります(笑)。

 

 

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聴いたCD Amir ElSaffar : INANA

2014年11月23日 | ジャズ(管:Sax,trumpet 等)
Inana
 
Pi Recordings

 これは、ここしばらくちょこちょこ聴いている盤。イラク系アメリカ人というトランペッター、Amir ElSaffar のリーダー作です。

 正直言って、ぼくはこのようなイスラム圏の要素を取り入れたジャズにはかなり弱く、なので逆にいえばこれまでわりと聴いてもいて、最初の頃はよくある感じのヤツだなあと軽く聴いていたのだが、何度か繰り返すうちに予想外にハマってしまったというか。

 内容はElSaffar自身のトランペットから持ち替えのサントゥールを初め、パーカッション兼ウード奏者、ブズーキ奏者も含めた6人編成(後の3人はベース、ドラム、サックス)。

 要するにトランペットと(テナー中心)サックスの2管に民族系の楽器が絡むというものなんだけど、単に中東の人がエスニックなジャズをやっているのではなく、十分にジャズの研鑽を積んだアメリカのジャズ奏者が、見事に自分の家系のルーツの要素を勉強して(楽器だけでなくアラブの民族的な旋法なども含めて)取り入れてジャズをやっているところが違うというか。

 かつてフリー・ジャズ盛んだった頃に黒人ミュージシャンたちがアフリカの要素を取り入れて熱い音楽を作っていたのと、ちょっと似た雰囲気があり、かなりエネルギーもグルーヴ感もあって充実している、という感じです。

 なかなかの好盤。

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聴いたCD ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集第1集(フランソワ=フレデリク・ギィ)

2014年11月20日 | クラシック
Sonatas Vol. 1
Zig Zag Territories

 初めてフランソワ=フレデリク・ギィというピアニストを知る。

 そして、聴いてみたのがこのベートーヴェンのソナタ全集(3回に分けて発売されたうちの第1集)の、そのまた最初の1枚目なんだけど、これがもう、あっという間に魅了されてしまった。

 曲目は、・ソナタ第14番嬰ハ短調 op.27-2 『月光』 ・第9番ホ長調 op.14-1 ・第10番ホ長調 op.14-2 ・第11番変ロ長調 op.22

 の4曲だが、冒頭の14番の第一楽章からして、非常に表情に富んでいるというか、ふつう最初にテンポを決めると、律儀にそのテンポを守ってしまうため、ともすればもうその後は予測がついてしまいかねないところを、このピアニストは一節一節に表情をつけて、テンポも微妙にタメを作って決して単純な繰り返しに陥らせないので、次の音を聴くのがドキドキするような体験をさせてくれる。

 また音色も、シャープではなく、むしろ音の深みを感じさせるような感触で、なんだか厚みのある音楽に包まれるような感じを覚える。また、それでいて表現自体に野性味みたいなものがあって、ちょっと聴くのがゾクゾクしてしまう。

 そして、作品14の(特に)第9番と第10番だが、ふだんなかなか聴けない曲で、たまたま聴いたとしてもあまり記憶に残ったりしないのだが、ここではしっかりと存在感を感じれたことも好感触。そういえば、第9番の第2楽章は以前好きで、たまに頭の中で旋律が甦っていたのを久しぶりに思い出した。

 それと、これらのソナタはとても優しい表情のソナタだけど、この人がこういう楽想を弾くと、ちょっと父性による優しさ、みたいな雰囲気を感じるというか。

 ・・・と、かなりの褒めまくりだが、とはいえまだ3.4回聴いただけで、最初に受けたインパクトに感激している段階。しばらくしてまた聴いていけば感想も違ってくるかもしれないけど、しかしこんなにベートーヴェンのソナタを面白く聴いたのは久しぶりで、今はともかく残りの2枚を聴くのが楽しみ、という感じです。

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聴いたCD インコエレンテ・デュオ/SO FAR,SO CLOSE 『とても遠く、とても近く』

2014年11月17日 | 古楽・バロック
SO FAR,SO CLOSE 「とても遠く、とても近く」~バロック・ヴァイオリンとアコーディオンによるバロック名ヴァイオリン楽曲集~
SMD itaku (music)

曲目

・ ダリオ・カステッロ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第2番
・ フレスコバルディ:スピネットとヴァイオリンのためのトッカータ
・ フランチェスコ:ロニョーニ:パレストリーナの「春の野山は新しい愛におおわれて」によるヴァイオリンと器楽のためのディミニューション
・ ジョヴァンニ・アントニオ・バンドルフィ・メアッリ:ヴァイオリンとバスのためのソナタ「ラ・カステッラ」
・ ジョヴァンニ・パオロ・チーマ:「教会協奏曲集」~ヴァイオリンのためのソナタ
・ タルクイニオ・メールラ:二つのヴァイオリンとバスのためのチャッコーナ
・ コレッリ:ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第1番
・ バッハ:ヴァイオリンとハープシコードのためのソナタ第6番 BWV1019

 

 これは、2,3週間前によく聴いたCD。

 その頃と言えば、ちょうどブログの引越しも含めてなかなか記事を書くヒマがなかった頃で、今はそれを思い出しながら書いております(笑)。

 で、このCD。バロック・ヴァイオリンのアレッサンドロ・タンピエリと、アコーディオン奏者ジョルジオ・デッラローレによるデュオで、当時存在しなかったアコーディオンを伴奏にして、バロック期の曲をやってしまおうという企画。

 ということなのだが、ぼくの場合はその企画に特に興味を惹かれたというわけではなくて、近頃バロック音楽からかなり遠ざかっていたので、ちょっと毛色の変わったものでも聴いてバロック復活のきっかけになったら、くらいの軽い気持ちだった。

 で、そうして聴いてみたところが、これが意外とイケる。アコーディオンの音って、かなりヴァイオリンと相性が良くて、最初はちょっと物珍しさがあったけど、聴いていくうちにそんなことあまり気にならなくなってしまった。

 ・・・と、2回くらいまでは普通にそう思って聴いていたのだが、でも、聴いているうちに何だか変な気分が。というのは、どうもこのデュオの感じってそんなに突飛じゃないというか、これまでに聴いてきた音にかなり近いような気がしてきたのです。

 それでふと思い出したんだけど、これって、要するにバロック期の小さいオルガンの音に近いのですよ。そう、昔のポルタティーフとかオルガネットとかの。で、気づけば、両者ともふいごで空気を送って音を鳴らすという仕組みの点でまったく同じ。

 CDに付属の日本語解説を読むと、まだCDで演奏されている曲が作曲された頃はアコーディオンみたいに持ち運べる楽器はなかったと書いてあるけど、たしかに16世紀ごろになるとオルガンも足つきの室内用になっていたと思うけど、それよりもっと昔のオルガンは、簡易で運べるものがあったはず。

 そして、当時のオルガンはまだ音も近代の大きいオルガンに比べたらずっと貧弱で、けっこうカワイイというか、こういう音に近かったのを思い出したのです。そう考えてみると、アコーディオンってある種の先祖がえりで、昔の音楽に合ってしまうのはむしろ当然ではないか。・・・ということを、かなり強く思っていたのでありますね。

 ちなみに、何か参考になる画像でもないかと思って検索したら、西山まりえさんのサイトにオルガネットの音源があったので、ご紹介しておきます。

http://marienishiyama.com/?page_id=977

 というわけで、ぼくとしてはこのCDを半分は現代に甦ったポルタティーフ・オルガンの末裔みたいな感じで聴いていたのだが、むろんそこにはアコーディオン独特のポップさみたいな要素も加わっていて、そこらへんがちょっとオツだったり。

 その点を考えると、アコーディオンという楽器はやはり最後のバッハのソナタみたいに本格的な曲より、前半の通奏低音みたいな曲のほうが合っているのかなあ、なんてことも感じたりしました。この通奏低音のところで、気の効いた装飾とか、即興のアドリブとかがもっと入れば、もっとよかったかなあ、とも。

 ともあれ、この盤は単なる変化球以上の、なかなか聴き応えある企画だと思います。

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聴いたCD アムラン・プレイズ・リスト(Liszt: Grand Romantic Virtuoso)

2014年11月15日 | クラシック
Liszt: Grand Romantic Virtuoso
Music & Arts Program

 これは、ここ最近けっこう聴いているCD。

 若い頃のアムランが弾いた、リストの作品集です。ちなみに曲目は、

1.歌劇「ノルマ」の回想
2.3つの演奏会用練習曲より 軽やかさ
3.同 ため息
4.ポロネーズ第2番
5.孤独の中の神の祝福
6.歌劇「ドン・ジョバンニ」の回想

 で、実は何を隠そう、アムランを聴くのは今回が初めて。ぼくは”超絶技巧”なんて飾り文句がつくピアニストにはアレルギー反応があるので、このアムランについても、なんだかゴテゴテしているような先入観があり、これまでずっと敬遠していた。

 しかし、このCDは曲目がリストの1枚もののCDではあまり弾かれないものが多かったのと、パラフレーズものなら意外とイケるんじゃないかという気がして(なぜかは自分でも不明ですが)チャレンジ。その結果、悪くないどころか、かなり良かったというか。

 ぼくが常々思っているリスト弾きの条件とは、まず当然テクニックに余裕があることと、そしていい意味での能天気さ。リストというと、一流どころのピアニストはどうしても思念的になるというか、外面的な要素を排して眉間にしわを寄せてやるような演奏になりがちなところがあると思うのだが、それではリストの本質が抜けてしまう。リストの音楽は、まずバリバリ弾くことからしか始らないのだ。

 で、そこへ持ってきての、このアムラン。テクニックはもちろん十分だし、それが嫌味がなく、変な暗さがないところがとてもいい。で、とてもよく歌っていると思うし、ホントに演奏者がジャマにならずに、リストの曲を聴く、という行為に浸らせてくれる。

 こういう演奏だったのだら、これまでアムランを避けていた必要はなかったか、と思う。・・が、これ、解説を読むとまだブレイクする前のある種無名時代の演奏だったのだとか。そうなると、まだブレイク後の演奏には警戒が必要だな、・・・とさっきからアホなことを考えております(笑)。

 ともあれ、これはリストのピアノ曲をじっくり聴くという点では、(パラフレーズ2曲入りというのも高得点)かなりのオススメ盤だと思います。

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聴いたCD ジョン・ウィンドハースト・カルテット:ジャズ・アット・コロンバス・アヴェニュー

2014年11月12日 | ジャズ(管:Sax,trumpet 等)
ジャズ・アット・コロンバス・アヴェニュー(紙ジャケット仕様)
 
ディウレコード

 おおっ、カッコいいジャケだなあ。でも、面子は知らない人ばかりで有名でもなさそうだし、それにちょっと古臭そうだし、どうしよう。いやしかし、このジャケの魅力だけでも一回騙されてみる価値はあるのかも。

 ・・・という感じで聴き始めたこのCD。しかし最初は、やっぱり自分の耳には合わなくて、特に特徴もつかめないし魅力という点もよく分からない。一体、これの何が有名盤なんだろうと途中から本を読み始めて、いつのまにか聴いていることも忘れてしまっていた。

 ところが後日、せっかくだからもう1,2回と聴いてみようと思ったところ、不思議なことに、それが少しずつ耳に入ってくる。というか、少しずつ魅力にも目覚めてきた。いや、むしろこれって、かなり良い盤なんじゃない。というか、すごく良い盤なんじゃないだろうか。・・・と、現在、聴くたびに好きになってきている盤です。

 ただ、演奏としてどこがどうということはやっぱりうまく言えなくて、せいぜいがんばってみると、今からみるとすごく素朴で虚飾なく、おおらかな「古きよき時代」みたいな雰囲気を感じるくらいの感想かなあ。

 こういうジャズを中間派ともいうらしいけど、こういう盤がたくさんあるのなら、またたまには探索してもいいのかなと、ちょっと思っているところです。

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聴いたCD Wolfgang Fuchs & Georg Katzer : FINKFARKER

2014年11月10日 | ジャズ(フリー系)
Finkfarker
Imports

 これは、ここ最近なぜか何度も聴いている盤。

 内容的には、ドイツ、フリー・インプロ界のリード奏者(この盤では3種類のクラリネット)ウォルフガング・フックスと、クラシック(現代音楽)の作曲家だというゲオルク・カッツァーのコンピュータ(ライヴ・エレクトロニクス)とのデュオ、と一応言えるのかな、たぶん。

 しかしこれ、録音は1989年で、早い話が平成元年。ドイツはというと、まだベルリンの壁崩壊前夜という状況で、要するにもう四半世紀も前の演奏です(カッツァーはたぶん東ドイツの人だし)。

 で、生楽器のフックスのほうはさておき、カッツァーのコンピュータの音はやはり、かなり時代を感じさせます。まあ、例えるなら、大昔のSF映画の効果音に使われていたシンセの音のような、ある意味すごくチープで懐かしい音というか。なので、ライヴ・エレクトロニクスといっても、やっぱりちょっと素朴な感じ。

 でも、反面、実はそこが魅力でもあって、例えば昔のファミコンって今から見るとちょっとかわいくて愛おしい感じがあるのと一緒で、そんな能天気さというか親しみやすさが、かなり感じられるように思います。

 ・・・と、こう書くのは、実はふだんFMPみたいなヨーロッパ・インプロの演奏をたまに聴いていて、そこを覆う「暗さ」に、ちょっとシンドくなってしまうことも多いため。

 実際、この盤でも、最初どうしても強く目を引いてしまうのが、やはりそのドイツっぽさ。別に、ここに聴かれる音は、どこをとっても具体的にドイツ的というわけではないのだが(即興だから旋律もないし)、しかしこの音が世界のどこで発生しているのかと考えると、緯度的にはどうしても寒々しい中部ヨーロッパくらいの感じだし、経度はやはり西欧という感じではなく、かといって東欧・ロシアというところまでにも行かないかな、という感じで、結局のところ、ドイツあたりにならざるをえない、ということになるんじゃないか、と。

 で、この盤も、そういうドイツっぽい前衛音楽の暗めの雰囲気になるんじゃないかと思っていたら、そこにエレクトロニクスという、これも本質的には人間味など備えていないのだが、しかしそれがまたまた発展段階だからこそまだ愛嬌みたいなものを帯びていたエレクトロニクスが融合して、その結果、けっこう面白い一過性の世界が発生しちゃったということなのかなあ、と。

 そんなことを考えながら、深夜ひとりでつい何度も聴いていたのであります(笑)。

 しかし気づけば、そのエレクトロニクスを操っているのはカッツァーという人であって、この人自体(及びフックスも)も、もしかするとそんなある種の「チープ」さみたいなものを自覚していて、あえてそういうユーモラスな効果を狙ったのか、とも思えるし。

 第一義的には、この演奏はやはりフックスとカッツァーによる生演奏とライヴ・エレクトロニクスの共演だったと思うけど、そう考えると、そもそもこの二人の腹積もりとして、その上で、どういう音に仕上げようという意図が最初にあったのか。

 う~ん、この文章を書いているうちに、なんだかまた新たな想念が浮かんできてしまいました(笑)。というわけで、もう一度くらい聴いてみようかな。

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聴いたCD ドヴォルザーク : 弦楽四重奏のための「糸杉」&弦楽四重奏曲第13番(パノハQ)

2014年11月06日 | クラシック
ドヴォルザーク:弦楽四重奏のための「糸杉」他
カメラータ・トキョウ

 これは、ここ1週間くらい外出用ポータブルCDプレーヤーで聴いていたもの。

 ドヴォルザークを聴くのはかなり久しぶりで、もしかするとこのあいだシフによるスメタナのポルカ集を聴いた余韻が残っていて、それでなんとなく手が伸びたのかも知れないけど、それは脳みそのほうで勝手にやったことで、少なくとも自覚症状はありません(笑)。

 しかし、以前にも書いたことがあるけど、やっぱりドヴォルザークの音はなかなかすぐに頭に入ってきてくれなくて困る(泣)。CDを何回も聴いたというのも、むしろ繰り返し聴いている間にやっと少しずつ魅力に気づいてきたというパターン。

 まあ、一度良さに気づいてみるとすごくいいメロディーは多いし、非常に人間味があってどこも悪いとも思わないのだが、しかしパンチがないというかスパイスが足りないというか、とにかく最初にインパクトで耳を刺激してくれないので、いつもドヴォルザークの世界を受け入れる体制に入るのに時間がかかる。で、その結果、当然ながら未知の曲の開拓もなかなか進まないというか。

 というわけで、今回は弦楽合奏用の「糸杉」は初体験。以前から一度は聴いてみたいと気になっていた曲だが、連作歌曲の編曲だったのか。今はまだそれぞれの曲を追っているだけだけど、沁みるようなメロディーが何曲もあって美しい。いずれ、他の録音で違うテイストでやっているものとかも、ちょっと聴いてみたいというか。

 で、それとその副産物というのか、こういう連作歌曲のあとで後半のカルテット13番を聴くと、やはり有機的に楽章を配置した弦楽四重奏曲の構成力というものに改めて感心したりして、そういう意味でも面白かった。

 パノハ弦楽四重奏団も初めてだったが、解説の最後に紹介されている他の録音の紹介をみると、ドヴォルザークのほかはスメタナにライヒャというのが、実に渋いというか。でも、ライヒャの五重奏曲、ちょっと聴いてみたいかも。

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あれ、ブログ人時代の複数カテゴリーが消えちゃったみたいだ。

2014年11月04日 | ブログ

 う~ん、今気づいたんだけど、OCNの「ブログ人」時代に、一つの記事に2つ、3つとカテゴリーをつけていたのが、このgooブログに引越しするにあたって、どれか一つに振り分けられてしまったみたいだ。

 ぼくが聴く音楽って、けっこうクラシックの要素もあるジャズとか、ひとつの要素に分けにくいものであることも多く、かなり当たり前にいくつもカテゴリーをつけていただけに、これはちょっと痛い。

 まあ、でもホントは、単にいくつもカテゴリーをつけるだけでなく、できればカテゴリーの階層化、例えば

 音楽 - ジャズ - ピアノ

             - ベース

          - クラシック - ロマン派

 みたいなことをやってほしかったのだ。

 パッとみると、どのブログ・サービスもあまりこういうことはやっていないようだが、何か導入に難しかい点があったりするのだろうか。

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聴いたCD Jeremie Ternoy Trio : Bill

2014年11月04日 | ジャズ(弦:Guitar,bass 等)
Bill
 
Zoone Libre

Jeremie Ternoy(p) Nicolas Mahieuz(b) Charles Duytschaever(ds)

 これは、ここ数日ちょこちょこ聴いていたCD。

 フランス人(1977年生まれ、北部のベテューヌ出身という)ピアニスト、Jeremie Ternoyによるピアノ・トリオです。・・・といっても、別に以前から知っていたわけじゃなく、これ、例によって御茶ノ水のユニオンに落ちていたのをジャケットだけで拾った完全なジャケ買い盤。

 しかし、これがけっこう良かった。内容は、一見してすぐ分かる今時のヨーロッパのピアノ・トリオという感じで、やや冷ややかな空気感の中、かなりアグレッシブでスピーディ。また、すごくリリカルでクールな感じも兼ね備え、というある意味かなりよくあるパターン。

 しかし、そのピアノが細かいパッセージの反復がすごく特徴的で、数小節にわたるパターンから左手の3連符や5連符によるミニマルっぽくも感じるリズム・パターンまで、ほとんどすべての曲(ピアノでなければベースがやはり同じような音型を繰り返したり)でいろいろ形を変えながら反復が使われているのではないか、と思うほど。

 そして、そういう曲がかなりカッコいい。まあ、あえて言うと、以前ちょっとハマったニック・ベルチュを思い浮かべたりもしました。で、一番気に入った曲もやはりミニマルっぽい雰囲気が前面に出た3曲目だったり。

 この盤、おそらく2011年の録音で、Ternoyもまだ30代ということで、今度どういう展開を見せていくのか、またCD屋で出会うのがちょっと楽しみ、という感じです。

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