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On a bench ブログ

ようこそ、当ブログへ。ジローと申します。
 毎日毎日、たくさんのCDやLPを聴いて過ごしております。

POLE : 3

2019年11月18日 | (旧HP記事)電子音楽
Pole 3
Pias
Pias

 Poleです。よくある名前のPaulではありません(念のため)。

 そして、我が所蔵ディスクの中でもトップクラスの秘蔵盤、というかもはや「必殺技」といってもいいかも知れません。それほどに、最高です。

 実際に今のところ、この「3」が彼の代表作ではないでしょうか。この人の音というのは、いったんハマるとズブズブと底なし沼みたいに抜け出せない魅力があって、しばらく聴かないでいると、何だかもうカラダのほうが勝手に求めてきてしまいます。

 ・・・と、すごく褒めておきながらここで妙なことを言い出すようで恐縮なのですが、実は私的に、初めてこれの1曲目を聴いた当初から感じていることがありまして、それが「何だかこれ、盆踊りに似ている。それも「き○しのズ○ドコ節」に似ている」と、どうしても思ってしまうのです(実際は、ズ○ドコ節のほうが何年も後なんだけど)。

 で、当初は「そんなことはないだろう」とも思っていたんだけど、しかしその後気づいてみると、他にも「エンヤートットッ」と口ずさむとピッタリきてしまうトラックもあるし、明らかに日本語の女性のアナウンスも使われていたりするし、ついでにいうとこのpoleことステファン・ベトケは来日経験もけっこうあるみたいだしで、もしかしたらホントにこの音楽のリズム的快感は日本、そして「音頭」から来ているんじゃないか、と今でも何となく、信じてしまっている自分がいます。

  ・・・それと、以前どこかでウチには2枚「黄色」と異名をとるディスクがあると書きましたが、これがそのうちの1枚です。 (2007/08/08)

Pole ‎– CD 3 ( full album )

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level : cycla

2019年11月17日 | (旧HP記事)電子音楽
Cycla / サイクラ
Spekk
Spekk

 これは、日本のspekkというミニマル・ミュージックのレーベルから出ている、Barry G Nicholsというイギリス人アーティストの「level」名義でのアルバム。

 このspekk、ジャケットが変形でCDショップの棚にあっても目立つ上に、その音楽がいちいちズブズブと深いので、気づくとつい拾ってしまいます。

 ・・・なんて言うと、ぼくも何だか少しは詳しそうに思えるかもしれないけど、このテクノ・エレクトロニカという分野を初めて探検してきて一番感じるのは、この分野が全体的にものすごく専門的というか、マニアックだという印象があること。ジャンルもすごく細分化されている上に、用語もまったく耳慣れないカタカナ言葉ばかりで、いつまで経っても全体の座標がつかめずに、未知の海の中をさまよっている感じ。

 で、未知の世界をさまよい続けるのはそれなりの快感があるにしても、そうなるとなかなか目標を定めて求める音楽にたどり着くということができないし、かといって諦めてしまおうとすると、例えばこの盤みたいなかなりいい感じの音に出会ったりするので、ますます困ってしまうというか。

 この作品は、もとのピアノか何かの音ネタを電子的にさまざまに処理した音響作品だということですが、最早もとの音の原形もほぼないし、海の中でもかなりの深海という感じ。そして、温度的には「冷たく」、しかし視覚的には「仄かに明るい」という感触でしょうか。

 恐らく、現時点のぼくには波長が合った種類の音楽、というか音響空間で、時々何も考えずに浸っていたくなったりします。

 ↓(レーベル内のこのCDの紹介ページです)。

http://www.spekk.net/catalog/cycla_jp.html 

(2007/09/07)

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THOMAS KONER : ZYKLOP (2003/MILLE PLATEAUX)

2019年03月05日 | (旧HP記事)電子音楽
Zyklob
 
Efa Imports

 CD屋で商品タグの余白に書いてあった「ダーク・アンビエント」なる一言に、「ん?」となってゲットしたCD。あれがなかったら、コレ、まず間違いなく買ってなかったんだから(2枚組でちょっと高かったし)、ホント、ポップって有難いと思います。

 で、このトーマス・コナー氏(「ケーナー」と表記されることもある。本来、「o」にウムラウト付いているから、そっちのほうが正しいとは思う)、映像作家とのコラボレーションでも有名な人らしく、2枚目のほうはそちらのほうの作品で構成されているのですが、なんといってもラジオ・フランスでのソロ・パフォーマンスだという1枚目全60分が、ホントにタマりません。

 個人的に、これは過去全ジャンルでもトップクラス級にハマったCDで、またこれを最初に聴いた頃というのは、こういう分野が全く未知の分野だったので、日々新しい世界を探検するような感じで興奮がありました。あの頃、ちょっと懐かしいです。

 で、内容的には、冒頭からの冷ややかな世界がずっと続いていくわけですが、ぼく的には「このままずっと浸っていたい冷ややかさ」ともいうべきで、まあ、決して万人向きだとは思いませんが、ぼくの体温にはよほど合っているのでしょう。

 また、聴き始めの頃はかなり硬質なイメージというのもあって、ほかのサイトでもそんな感想を見たことがありますが、自然の音の録音がけっこう取り入れられているのに徐々に注意がいくようになったり、また慣れてきたせいもあるのか、今ではそんな感じはしなくなりました。(2008)

(付記)

 2019年3月、この旧HPの記事をここに転記している際、CDの音源がYoutubeにアップされていることに気づきました! いやあもう、これはスゴい。もうね、この THOMAS KONER って、以前は現物のCD見つけようとしたらどれもすごく大変で、しかも見つけてもどれもレアですごく高価だったのですよ。それが、今みたらそのけっこうなレア音源がいくつもアップされている。いやあ、何だかホントに・・・、マイってしまいました。

(↓ この動画は当時ぼくの気に入っていた1枚目だけのものですが、フルアルバム(元はCD2枚組)の動画もあるみたいです)

Thomas Köner - Une Topographie Sonore: Col De Vence (avec Yannick Dauby) (Radio France performan...

 

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MICHAEL MAYER :IMMER

2019年03月05日 | (旧HP記事)電子音楽
IMMER 1
 
KOMPAKT

 自身がDJであり、またこのCDのレーベルのオーナーでもあるという MICHAEL MAYER によるミックスCDです。

 もとはレンタル店で偶然見つけたもので、KOMPAKTというレーベルについてもコンピレーション物がやたらに多いなあという印象でほとんど聴いたこともなかったんだけど、しかしこれが聴いてみるとかなり良い!

 レーベル自体がミニマル・テクノが特徴ということで当然といえば当然なんだけど、ミニマルな音型がうまく次の曲に推移していってまったく飽きがこないし、全体の統一感もすごくあって、・・・っていうか、そういうところがミックスの手腕だってことなんでしょうか(笑)。

 実は、ミックスCDって、所詮二次使用なんだろうってこれまで軽く見てしまっていたんだけど、これを知ってちょっと反省してしまいました。

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Ola Bergman : The Satellite City (New Speak)

2019年03月05日 | (旧HP記事)電子音楽
The Satellite City
 
Red Musical

 テクノなどを聴き始めの頃に、CD屋の売れ残りのワゴンで見つけたのですが、北欧っぽいウスい青空をバックにモダンなデザインの街灯がさびしくそびえているだけのジャケットと「The Satellite City」というタイトルにビビッ!ときて即買いしてみたら期待通りだったという、タマにはこんなこともないとね、という感じのディスクです。

 音的には決してメロウな曲調ばかりというわけでもないのですが、しかし全体を通して、ヨーロッパでも北のほうの国のどこかの衛星都市の、近代的で機能的だがどこか空虚でうら寂しい雰囲気というものが濃厚に漂っていて(そんな先入観に囚われている面があるのかもしれないけど)、かなりタマりません。(2008?)

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MANUAL : Ascend

2019年03月04日 | (旧HP記事)電子音楽
Ascend
 
Morr

 「until tomorrow」の翌年作ということで、全体的にはかなり似た印象です。

 ただ、ジャケットのデザインからも分かりますが、波の音が入ったりして南国的なイメージがあるし、メロディーもそれほどタイトではなくて、なんとなくゆるやかな感じ。知名度では「until tomorrow」に一歩譲るのかもしれませんが、しかしこっちも全く悪くありません。

 ・・・と、ムリに説明すればこんな感じになりますが、普段はただ気持ちよく聴かせてもらっているだけで、別に何を考えているわけでもありません(笑)。(2007.05.23)
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MANUAL : Until Tomorrow (2001/Morr Music)

2019年03月04日 | (旧HP記事)電子音楽
Until Tomorrow
 
Morr Music

 ここ最近、この部屋のなかで単に「黄色」と異名をとるCDが2枚あって、これはその一つ。

 本などでもそうですが、いいCDにはジャケットもいいものが多い、とは昔から思っていることのひとつで(かなり普通な感想ですが・・・)、例えばぜんぜん知らないCDを手に取った時に思い切ってそれを買うかどうかも、ジャケットがシンプルで美しいか、ということが決め手になったりします。

 で、その2枚の「黄色」のうち、こちらはやや濃いほう(山吹色といったほうがいいかも)。テクノ、エレクトロニカといった分野では、これまでもっとも多く聴き返したディスクかもしれません。

 デンマーク出身の Jonas Munk という青年が、まだ10代で作り上げたデビュー盤だったらしいですが、それにしてもすごいメロディー・センス。

 しかし、やっとこさ最近になって、はるばるクラシック界からここまで遠征してきたぼくにとっては、これでさえ過去に聴いた中でももっともポップス寄りの曲調だったのに、気に入ってこの人のアルバムをもう2,3枚買ってみたところ、さらに一層ポップになっていて、しかも「シューゲイザー」なんて初めてきくコトバまで出てくる始末。

 まだ全然初心者なんだから、あまり急に遠くまで連れて行かないでくれよ~、ってな感じです。(2007)

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THE DETROIT ESCALATOR CO. : Black Buildings (2001/Peacefrog Records)

2019年03月04日 | (旧HP記事)電子音楽
Black Buildings
 
Peacefrog

 歴史は浅いながらも、すでにわが「CD漁り」史に燦然と輝く1枚。

 このCD、日頃よく見るサイトなどで良さげに紹介されていて、ずっと気になっていたのですが、しかしぼくは元々この種の音楽にまったく縁遠い人間で、CD屋のどこを探せばいいのかもわからない始末。というか、「テクノ」みたいなコーナーに足を踏み入れるのも最初は何だか恐ろしくて、かなりの間二の足を踏んでいたのです。

 で、ある時ついに我慢できなくなり、新宿・渋谷方面に探しにいったのですが、すると、最後に寄った渋谷のディスク・ユニオンにあったのですよ、これが。以来、CD屋に寄るごとにテクノのコーナーをチェックしていますが、いまだに一度も見たことがないことを考えると、これはメチャクチャ幸運なことだったんじゃないかと思うわけです(って書いたとたんに2枚も見つけてしまったけど)。

 恐らく、本作のテーマとしては夜のデトロイトの街の印象か何かなのでしょうが、しかしこれはこの種の音楽も特性であるとも思うけどメロディーという要素が非常に希薄な音楽で、そのぶんいろんな想像力を刺激される音楽なのではという気がしております。

 で、ぼく個人としては、いつ見ても表紙だけでメール用のボタンしかない detroitescalator.com のHPにけっこう最近現れた、幻想的なクリスタルなエスカレーターのようなイメージの近未来SF的な情景をついつい抱いてしまいます。

 例えば、最後の曲は「climb」となっているのですが、あのエスカレーターで夜の未来都市の中を果てしなく上昇していく妄想をしながら聴くというのが(エスカレーターに「climb」という単語は使わないと思うけど・・・)、最近の深夜の秘かなお気に入りです(笑)。(2007)

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