On a bench ブログ

ようこそ、当ブログへ。ジローと申します。
 毎日毎日、たくさんのCDやLPを聴いて過ごしております。

聴いたCD IRSHAD KHAN : Magic of Twilight

2014年03月29日 | インド音楽

  ・Raga Puriya Dhanashri   ・Raga Bhopali

 これは、ここ数日聴いていたCD。

 イルシャッド・カーンはほぼ初めて聴くシタール奏者で、まあKHANだからきっと有名どころの家系だろうと思っていたら、やはりイムラット・カーンの息子。と同時にヴィラヤットの甥、ということになるらしいです。

 う~ん、さっきちょっとネットで動画を見てみたんだけど、やっぱり名家の坊ちゃん的オーラを放っていたように見えました(先入観かもしれないが)。でも、演奏はすごくマトモで、もちろんまだ個性なんかよく分からないけど、王道というか特に奇を衒ったりせずに普通に堂々と道の真ん中を歩いているという感じ。これも、名家の余裕でしょうか。

 で、ラーガは45分の長尺のPuriya Dhanashriと、Bhopali。メインのPuriya Dhanashriは、上りでドとソを使わない上に♭や♯がたくさんついているラーガで、例えばシ→ラ♭→ファ♯→ミなんて来られると一瞬調性感を失ってしまうような幻惑的なラーガ。

 そして、ガットの主題旋律がいい。こういう旋律は個人のものでもあると思うけど、ある程度は流派の持ち物というかネタで、譲り受けたり、あるいは親やおじさんの手持ちを参考に自分のを作ったりするんだろうか、なんて想像したりする。そして、こういう国際盤でやるラーガを選ぶにあたって、やっぱり自信のあるラーガを選んだりするんじゃないだろうか。

 とまあ、かなり好きな演奏です。

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Youtube動画 大好きなリスボンの路面電車の動画を発見

2014年03月28日 | 紀行・建築


YouTube: The Trams of Lisbon HD

 

 どうも、ジローです。

 もともとCDなどの感想中心のこのブログ。たまにはほかの話題も書きたいと思っているのですが、文学系のツイッターを独立させてからはますますCDの感想ばかりになってしまって、もうちょっとなんとかしたいと思っているんですけどね(泣)。

 ということで、今回はすごく久しぶりにYoutube動画をば。過去にも何度か書いていると思うけど、ポルトガルは大好きな国のひとつで、特に驚くくらいに狭い道を縫うように走る路面電車と、車窓にうつる街並みの情緒は、ホントにたまらないものがあります。

 もともとは、『白い町で』などの映画(先日、当ブログでも紹介しましたが)で知って好きになり、ネットの時代になるといろいろなブログなどで写真を見たりしていましたが、気づけば今やこうして動画でも車窓風景が見れるようになっていたのですね。

 リスボンの路面電車は、おそらく以前一度衰退しそうになったのが、保存運動が起こって復活したのじゃないでしょうか(あやふやな記憶でスミマセンが)。上に紹介している動画は2012年のものだと思いますが、意外と昔と変わっていないように見えるのが、素晴らしいです。

 今、日本の街でこんなものを作ろうとしても、きっといろいろと法律や条令にひっかかってしまうでしょうね。こどもたちが後ろにぶら下がったりしている風景なども、昔はふつうだったんでしょうけど。

 でも、今の東京なんかの街とこのリスボンとでは、もう圧倒的にこんな街のほうに魅力を感じます。このひなびたj感じ、ホントにいいなあ。リスボンも、少しずつ変わっていっていると思いますが、できればずっとこのままでいて欲しいなんて思います。

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聴いたCD ヒンデミット:ピアノソナタ第3番/バーバー:遠足/フランク・マルタン:前奏曲第7番(アン

2014年03月23日 | クラシック

 突然だけど、ヒンデミットのソナタ(第3番)に開眼したかもしれない。

 この曲は、グールドが何度も弾いていたりしていることもあってけっこう有名な曲だと思うけど、以前そのグールド盤でダメだったので、自分には縁がないのかと思っていた。それが、ここにきてプレヴィン盤でめでたくヒット! 

 このブログでも1,2度書いたと思うけど、プレヴィンはインパクトこそ強くないけれど、しかしたまに聴くとしっかり記憶に残る演奏をしてくれる、個人的にすごく相性がいいピアニスト。この盤、ちょっと録音がしんどいのだけれど、しかし聴くうちにそれにも大分慣れてきた。

 ところでこの曲、20世紀の鬱屈したような調子とバロック・古典的な調子が混ざっていて、ピアニスティックな面も感じられて面白い。4楽章のフーガがやっぱり面白いけど、他にもポリフォニックな要素あってそこも好み。それと録音の加減か、昔のホロヴィッツの盤の音にも似ていると感じる。実際、この曲ホロヴィッツのレパートリーになっていてもおかしくなかったんじゃないだろうか。

 たぶん、バーバーの「遠足」はホロヴィッツの録音があったはずだと思うけど、どっちかというとこのヒンデミットのほうが聴いてみたかったな(ぼくが知らないだけで録音あったらスミマセン)(笑)。

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聴いたCD Debapriya Adhikary, Samanwaya Sarkar : Unheard Jugalbandis - II Samvaad

2014年03月16日 | インド音楽

 最近、夏でもないのに何気にインド音楽が復活。何でなんだろう。

 まあ、クラシックならクラシック、ジャズならジャズと決めたほうがはっきりしていていいのかもしれないけど、ぼくの場合は多ジャンルであるからこそ気分も変わるしネタが続いているのも事実。一長一短だろうか。

 で、このCD。買ったのはヴォーカルとシタールとの共演という珍しさから。こんな組み合わせ、これまで見たことがない。そして、この2人の演奏者の若さ。解説等に年齢書いていないけど、写真だけの印象だと、もしかしてまだ10代なんじゃないのという感じ。

 演奏的には短いアーラープですぐにガットになって、どちらかというとヴォーカル主体という印象。定旋律の繰り返しが多いけど、気に入った楽曲だとそれがかえって気持ちいい。ヴォーカルのDebapriya Adhikaryの声はなかなかいいし。多少、一本調子かとも感じるけど、こちらの先入観かもしれない。

 ともあれ、この若さは頼もしい。最近、若手のインド音楽のCD、よく見るけどずっとがんばってほしいな。

 

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聴いたCD Don Byron : Bug Music

2014年03月10日 | ジャズ(管:Sax,trumpet 等)

 

 今日はドン・バイロンによる1930年代のジャズにスポットを当てた盤を聴いてみる。

 といっても、それは結果的にという話で、ホントはジャケットのペンギンのイラストをどこかで覚えていて、それで聴いてみたのだった。

 正直、最初はこんなスイングみたいなジャズだとは思わなかったんだけど、しかしこれが聴いて楽しいし、面白い。この盤の狙いは、今では忘れられたレイモンド・スコット、ジョン・カービー、初期のエリントンの3人の曲を発掘しようということらしいだけど、なにしろ当方、このジャンルに関してはまったくの門外漢。

 なので、今のところただボ~ッと聴いているしか能がありません。というか、レイモンド・スコットって、あの初期電子音楽の変なおじさんじゃなかったっけ。もしかして、こっちのほうが本業だったのか。

 それはそれとしても、しかし実はドン・バイロン自体がビル・フリーゼルなんかで参加盤聴いていたくらいで、まだぜんぜん知らない存在。こういう風な、企画力を発揮する人なのかな。

 ともあれ、これ、かなり面白い盤です。

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聴いた Nils Petter Molvaer : Re-Vision

2014年03月07日 | ジャズ(管:Sax,trumpet 等)

 ニルス・ペッター・モルヴェルの未聴盤を見つけたので聴いてみる。

 出たのは2008年。ニルス・ペッター・モルヴェルは好きなアーティストの一人で、たまにこうして知らなかった盤に出会うと、やっぱりちょっと嬉しくなってしまう。

 で、これは3つくらいの映画用の音楽を1枚のアルバムにまとめたということだけど、全然違和感なんてものはなく、むしろ全体の流れもいつもよりスムーズなようにも感じる。

 内容は、まあいつも通りで、ややダークな世界での打ち込み系の音を背景にして、彼のトランペットが物悲しいトーンを奏でます。変化がないといえばないんだけど、聴くたびにやっぱりいいと感じさせてくれるので、当方としては何の問題もないかと。まあ、ある意味確立された世界といってもいいのかも。

 ともかく、聴き始めるとカッコよくて、つい何度も聴いてしまう。やっぱりぼくはこういう音が好きなのだと感じます。

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聴いたCD Afonso Pais : Terranova

2014年03月02日 | ジャズ(弦:Guitar,bass 等)

 Afonso Pais(g)  Carlos Barretto(b)  Alexandre Fraz�・oc(ds)

  これは、気づくと何気によく聴いているCD。

 clean feedの地元ポルトガルの若手ギタリスト、Afonso Pais のギター・トリオです。

 店で拾ったときは例によって何の予備知識もなくて、ジャケットの印象からかなり硬質な音なのかなと思っていたんだけど、むしろその逆で、ポルトガル的なひなびた情感をも感じるメロディアスな雰囲気。また、曲によってはブラジルっぽい南国的な雰囲気も感じます。

 ただ、基本的には彼もアメリカで勉強し活躍する若手ジャズマンなのであって、現代的な面フリーっぽい面も当然しっかり併せ持っている感じ。

 ・・・と、説明しようとすればこうなるのだが、最初の頃は特にどうということもなくて、ぼんやり何回か聴いていたのが徐々に何となくいいなあと思い始めて、今やっとこうして少しずつ個性に気づき始めた、というほうが正確かも。

 一言でいえば、最初からはっきりドーンとくるのではなく、気持ちよく聴ける種類の盤という風に感じます。

 というか、実はポルトガルは個人的にかなり好きな国のひとつ。なので、個人的にこのCDにもポルトガルの魅力が沁み出していて、それを繰り返し聴くうちに徐々に感じてきたのだと思いたい。・・・という事情もあるにはあります(笑)。

 

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