かなり長く続いた番組なので憶えている方も多いと思いますが、かつて土曜日の夕方に、芳村真理と西川きよしの司会で、「料理天国」という番組があったのをご存知でしょうか?
今で言う料理バラエティーみたいな番組で、ぼくもよく見ていたのですが(当時、いつもおいしそうな料理が食べられる元相撲取りのタレント、龍虎がうらやましくてしかたなかった)、あの番組は、番組自体のほかにも合間に流れるコマーシャルがかなり独特で面白くて、それが今でもすごく印象に残っています。
どれもウィスキーみたいなお酒のコマーシャルで、まあ今から考えればサントリーの提供だったから当然なんだけど、中でも特に印象に残っているのが、砂漠みたいなところをサーカスの団員たちが芸をしながら歩いていて、詩人のランボーがどうのこうのって言ってたヤツ。
特に、そこに使われていた音楽がすごくインパクトがあって、あれって何という曲なんだろうと思い出す度に気になっておりました。
それが数日前、夜いつものように徒然なるままにネットでCDレビューのブログなどを渡り歩いていると、ふと画面に「サントリー・ローヤルCM曲」、「ランボー篇」という文字が目に入ってまいりまして、「もしや。でもまさか・・・」と、かなりドキドキしながら検索してみると、おお、けっこうたくさんコメントが出てきて、どうやらそれっぽい。そして、そこに現れた魔法の言葉、「youtube」。
「頼む、出てこいよ」と、願いを込めてクリックしてみると・・・、やった、ビンゴ!
いやあ、確かにこれです。 う~ん、今から見ると、かなり時代を感じたりもしますが、でも懐かしい。
ついつい、5回くらい続けて見てしまいました。ほかにも、ガウディの建築でバレエっぽい踊りをするヴァージョンや、マーラーの「大地の歌」のバージョンもありました(違う商品だけど、野坂昭如の「ソクラテスかプラトンか」や、有名な雨の子犬のCMも出てきた)。
でも、このCMって60秒もあって、かなりの大作。単なるCM以上の「作品」といってもいいような雰囲気すら漂っております。
で、この「ランボー篇」の音楽の正体なんですが、実はマーク・ゴールデンバーグという人の、『剣と女王』という曲で、もともとレコードやCDなどにはなっていなかったようです。それが、このCMの反響がすごくて、後から『鞄を持った男』というアルバムが発売されたらしいんだけど(このCMのシリーズのランボー篇以外の音楽も入っているらしい)、CMとは大分アレンジが違うみたいで、アマゾンほかでも「ガッカリした」という評価も見られます。
ともあれ、何といっても画像もあることだし、「もしかしてあれかな?」と心当たりがある方は、とりあえずは手近なyoutubeで 確認なさって下さいませ。(2007/07/19)
サントリーローヤルCM
サントリー ローヤル ガウディ編
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