45禁:オジサンのためのカラーコーディネイト

アラ還の筆者が45歳以上のオジサンを対象に、カラーコーデを図版入りで解説するという前代未聞のおためごかしサイトです。

ギンガムチェックジャケットの着こなし こげ茶編

2013-05-21 00:18:28 | ギンガムチェックジャケットの着こなし
 今の季節に外せないもう一枚のジャケットをご紹介しましょう。私がこのジャケットに出会ったのは今から30年近く前、当時服装にわりあい自由な職場だったこともありブルゾンを着て通勤していたら、会社で急なパーティがあり同僚の上着を借りたことがありました。それがコットンの白地に焦げ茶のギンガムチェック。とても洒落たジャケットだったのを覚えています。嫌がる後輩の真新しい上着を拝借した私は、それきりその柄も素材もそういうジャケットがあること自体忘れていました。今年銀座のショップで、このジャケットに再会。おそらく身幅が足りず、着丈が余るだろうと思い試着すると、袖丈、着丈を詰めれば着られることが判明し、早速購入しました。
20年ほど前に雑誌メンズクラブブックスで焦げ茶のギンガムチェック、あるいは千鳥格子だったか・・渋い雰囲気のジャケットにリーバイスをあわせた着こなしが乗っていました。その一枚の写真に目を奪われて以来、焦げ茶のギンガムチェックを探していたのです。


 さて、コーデですが、これもほぼシアサッカーと同様、白パン、チノパン。それと特筆すべきは、色落ちデニムとの相性のよさです。シャツは、おそらく白のブロードクロス、またはネイビー、黒、焦げ茶のポロしか合わないでしょう。チェックのジャケット全般に言えることですが、ネイビーやグレー無地のようにいろいろ着こなしの幅を楽しむジャケットではないようです。何しろギンガムチェックという個性の強い柄ですから、ジャケットが主役でネクタイさえも必要ないくらい存在感があります。タイは当然無地(黒、紺、焦げ茶)でしょう。

白パン、白シャツの合わせが一番ドレッシーなのはいうまでもありません。ノーネクタイでも威風堂々たる雰囲気を感じさせます。それでいてグレンチェックのジャケットほど「他は何も合わせられません」みたいな余裕のなさがかんじられず、ジャケットのボタンをあけて着ても、上下白がすこしも不自然でないのは、ジャケットの色味が強いからではないでしょうか。
 こういう格好で、歌舞伎でも見に行くなんてどうでしょうか。芝居がかった着こなしが晴れがましい気分をもりたててくれるかもしれません。ギンガムチェックと歌舞伎の市松模様、どこか似たような雰囲気に見えてくるかもしれません。観劇のあとのシャンパンもさぞかし美味しいことでしょう。


 チノパン合わせは、そこまで晴れっぽくないプライベートシーンで。とはいえ白シャツをタックインで着ていたら、それでもこのままクールビスのオフィスに出勤できそうな雰囲気ではあります。古い友人たちの夏場の集まりには、こういうくだけすぎず、ネイビージャケットのようなかしこまりすぎない恰好がいいかもしれません。
 それでは、より寛いだシーンでは、どうするかというとインナーにネイビーか焦げ茶のポロシャツを着る。上着を脱いでも、下が白パンだからカッコよく決まります。


 ポロシャツを黒にして色落ちデニムを穿くと育ちのいいジャケットが一気にやんちゃな表情をみせます。もともと白で引き立つジャケットなので、巻物で白を補います、これはもう、小旅行やドライブに最適なスタイリングですね。


 私は最後に一枚、色落ちデニムにギンガムジャケット(おそらく古着)にヴィトンのトランクを運ぶこの一枚が大好きです。こんな格好で旅をしたいといつも思っている一枚の切り抜き。今までの着こなしにシャツをブロードクロスの白に戻せば、いつかトラベルウエアで着て行こうと思った着こなし。解放感とくつろぎにあふれた雰囲気です。海外出張も行き帰りくらいはこういうスタイルでいかがでしょう。ただし、コットン素材ですから飛行機の中は着替えが必要かもしれませんが。

 


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