合宿レポート⑤

『コテージの怪』

そのコテージ「悲劇の館」には、妖怪鼻の穴と妖怪激突魔が住むという。
鼻の穴は、吸い込まれないように要注意だ。
口を閉じるとぽっかりと二つの大穴があくぞ！
激突魔は、本人には本当に激突する気はないらしいのだが、巻き込まれ事故に要注意だ。

もう一つのコテージ「鬼ばんばの館」には、怪力女とピンクちゃんがいるらしい。
怪力女は、目が合うと石になるぞ。
ピンクちゃんは得体が知れないだけになんだか怖い・・・。

子ども達を『グチャグチャチーム』と『デロデロチーム』にわけて、お互い別々のコテージからスタートだ。
4人の妖怪が持つアイテムを全て持ち帰らなければ減点となる。

私はカメラマン（デジカメは暗くて写らないので、ムービーで。なのでこれから写真はありません。）として同行。
最初のチームに同行するも、これが結構怖い。
もちろん、コテージに潜んでいる妖怪さん達のほうがずっと怖いと思うのだが。

気付かれないようにその辺の荷物と化しているともちゃん・・じゃなくて鼻の穴と、ただぼけっと座っているだけなのに気付かれないなおちゃん・・じゃなくて激突魔を見つけ、なんとか悲劇の館クリア。
でも探している間、あまりの怖さにちーちゃん（2年生）号泣。
私も結構怖かったので「なお～！！どこ～！？」とオンで聞いてる始末。

次は鬼ばんばの館へ。
こっちのコテージはちょっと小さいので、2階のゆみちゃん・・じゃなくてピンクさんは難なく発見。
1階で怪力女を探していると、何だか意味ありげに少しあいてる押入れを発見。
そうっと開けてみると、中には怪力女じゃなくて、口裂け女がっ！！
っていうか、真っ赤な口紅をしたときちゃんだったんですけど、これが何気にとても怖い。
面白そうなので、潜入ルポをすることにした。

ときちゃんと一緒に押入れに入り、二人で作戦会議。
「今度はこのふすまをがたがた言わせて見たらおどろくんじゃない？」

作戦実行。
「ごめんくださ～い！」
玄関から子どもの礼儀正しい挨拶が聞こえてくる。
突然おどかすなよ、という意思表示らしい。

ガヤガヤと2階に上がっていく気配。
1階は探す所が多いので、みんなの心理的には先に2階に行くようだ。
そしてしばらくして、押し入れのある部屋に入ってきた。
「あっ！ここじゃね？」
少しあいているふすまに気付いたようだ。
そしてふすまをがたがたと鳴らし、やにわにバーンとあける怪力女。
子ども達の悲鳴！！
・・・と思いきや、そこにいたのはムー君（中2）。
怖がるわけがない。
すぐにムー君はカメラを向けている私に気付き、
「あっ！カメラさんがいたんですか！じゃあやり直し。」
といってふすまを閉め、
「ちょっと、ここにいるんじゃない？大丈夫かなあ。」
と、あける前のコメントも忘れずにして、ふすまを開けるなり渾身の演技で、
「わ～～～っ！びっくりした～！」

・・・どうもありがとう。

子ども達大興奮の夜はエンドレスで続いた・・・かどうかは私には分からない。


それでは、おやすみなさい。

つづく。


BY.おりえ