日本の「おもてなし文化」象徴の一環として、東京渋谷区内でTHE TOKYO TOILETプロジェクトが進行しています。
建築家やデザイナーが手掛ける公共トイレが斬新なスタイルで登場です。
(以下はTHE TOKYO TOILETより⇒THE TOKYO TOILET)
中でも、建築家坂茂氏による透明な公共トイレは話題となりました。
透明ですから、入る前に人がいるかいないか、綺麗かどうかを確認できます。
ガラスにラミネートした特殊な液晶フィルムによって、鍵を閉めると電気が通り、通電でガラス面が不透明になる仕組みです。
この液晶フィルムはガラス張りの会議室などで使われていましたが、これを公共トイレに使うという発想はなかなかできません。
気持ちがいいのか落ち着かないのかは、実体験してみないとなんともいえません。
優れたデザインのトイレばかりですが、プロダクトデザイナー田村菜穂氏によるトイレが個人的にはいいと思いました。
斜めに据えられた薄い壁がオープンでありながらプライバシーを確保しています。
密閉感がなく出入りがスムーズに行えそうです。
海外にも美しい、ユニークな公共トイレがあります。
ノルウェーのフィヨルドに面したコンクリートとガラスの公共トイレ
⇒Atlas Obuscura
ニュージーランド クムトトのウォーターフロントにある公共トイレ
海の恐竜の化石のような公共トイレ
長く伸びた尻尾jはデザインと自然喚起のため
すぐに見つかる公共トイレ・・・ですね。
⇒STREETSCAPE
こうした公共トイレとは別の次元でトイレの問題があります。
国連による世界トイレの日、11月9日です。
世界的に見れば、トイレの衛生システムが不十分な地域が数多くあります。
不完全なインフラ、不衛生なめトイレなどに加え、気候変動による大雨などの影響で排泄物が逆流し人も含めた生態系に大きな悪影響を及ぼしています。
⇒United Stations
⇒World Toilet Day
THE TOKYO TOILETプロジェクトは快適な街づくりや公共空間のレベルアップにもちろん有効でしょうが、費用も割り増しとなっているはずです。
全国的に見れば、不衛生で改修が必要な公共トイレも多いですから、規格化され低コストで実現できる安心安全清潔の公共トイレも推進して欲しいですね。
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