第18回ショパンピアノコンクールは87名の演奏者が一次、二次、三次予選を経て、最終12名となり、先日結果が出ました。
日本の反田恭平さんが2位、小林愛実さんが4位と大健闘したことは大々的に報じられました。
技術や表現だけでなく、長丁場ですから肉体的にも精神的にも大変だったと思います。
第18回ショパンコンクール演奏会場
厳粛な雰囲気に圧倒されます。
⇒Chopin Competion
ところで、ピアノの背後にある大会の表示に「XVIII」が表示されています。
ローマ数字( Romen numbers )で「18」です。
ローマ数字は、君主、教皇などの代を表したり、コンテストやスポーツイベント、映画のタイトルなどにも使われます。
特定の重みが付きます。
また墓石や建物の定礎、天文学や化学などにも使用されます。
区別したり特定したりと用途は色々です。
ローマ数字はローマ帝国で使われたもので、成り立ちには幾つかの説があります。
・羊飼いが羊を数えるためにナイフで刻みを入れて集計した。
・手の指を使った信号。1,2,3,4と指を出し、5は親指を離してVの形。10は離した親指を交差する。
どちらも現実的に考えられます。
この形を基本として、大きな数字を短く表現するため開発されていったのです。
⇒Youy Home Teacher
ローマ数字には幾つかのルールがあります。
・減算
小さい値が大きい値の前にある時は減算します。
IV(4)のケース・・・「I」は1、「V」は5ですから、5-1=4となります。
XL(40)のケース・・・「X」は10、「L」は50ですから、50-10=40となります・
・合計
小さい値が大きい値の後にある時は合計します。
VII(7)のケース・・・「V」は5、{II」は2ですから、5+2=7となります。
LV(55)のケース・・・「L」は50、「V」は5ですから、50+5=55となります。
・文字の上にバーを付けて1000倍を表す
「X」の文字の上にバーを付けると、10×1000=10,000となります。
普段私たちが一番目にするローマ数字と言えば、やはり時計の文字盤。
⇒MONOCHROME
この文字盤の奇妙な点は、4時です。
本来ならローマ数字の4は「IV」ですが、ほとんどの時計で「IIII」が使われています。
考えられる理由は幾つかあるようです。
・「IV」より「IIII」が一般的に使いやすく馴染みがあった
・時計製造において、文字盤の金型が少なく済んで、作るのが楽だった。
・ルイXIV世(14世)が時計に「IV」を使うことを好まなかった。
・1時から4時までは「I」のグループ、5時から8時までは「V」のグループ、そして9時から12までは「X」のグループと合理的な区分となる。
・視覚的に対称で見ると、8時は「VIII」ですから4時は「IIII」の方がバランスが取れている。
使う側から見て、気になるのはデザインですが、言われてみれば4時は「IIII」の方がバランスよく落ち着いた感じのような気もします。
今までの慣れとかもあるでしょうけれど、個人的にあまり深く考えたことはなかったですね。
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