おもいや

線香と数珠のお店

春のお彼岸 墓参りに行く

2019-03-10 16:58:00 | ◇ しきたり

1年に何度かお墓参りをする節目の時がありますが、お彼岸の期間もその時にあたります。


⇒photoAC


お墓参りでは線香を上げます。
お墓参りでよく使われるのは、杉の葉を乾燥させて作る杉線香がよく使われます。
(杉線香の製作過程⇒杉が日本を救う
束になった杉線香は、火をつけるのがなかなか大変ですが、煙が多く出て場を清めるとされていますね。

線香を上げる意味は他にもあります。
線香の香りは、亡くなった人の食事とされています。
またお線香の香りと煙りを通じて仏様とつながり会話をするともされています。

実際にお線香を焚きますと、その場の雰囲気というか感覚が変わりますね。
大袈裟に言えば仏様の前に立つような一種の緊張感が漂います。
お線香には、その場とその場にいる人もまた清める役目があるようです。

線香は束になった杉線香だけでなく、単独で匂い線香を使うこともあります。
その場合の線香の本数をどうするのかということですが
基本的には3本ということになります。
これは、仏教における三宝が基本となっています。
三宝は文字通り三つの宝です。
 一つ、悟りを開いた仏教の開祖である仏
 一つ、その教えをを記した法典
 一つ、その教えに基づき修行し教えを広める僧
という三つの宝です。
各々に1本づつ捧げるということで線香は3本が基本ということになるわけです。
これは宗派によって違いもあります。
三つの宝は一体であると考え(一体三宝)、お線香も1本とする宗派もありますし、また歴史的にお線香を横に寝かせる宗派もあります。
ただ、お墓参りでは、それほど本数にこだわることもないとされていますので、
参列者の皆さんが1本づつ上げるなどもいいと思います。

いずれにしても、心を込めてお線香を1本でも上げるとなんだか心が落ち着いたりします。

ところで、三宝ですがこれは「仏法僧」ともいいます。
ブッポウソウですね。
実は、この名前の鳥がいます。


出典:愛知県

鳴き声が似ているらしいのですが、実際に聞いてみたいですね。

彼岸明けは24日です。
お墓参り行きたいものです。
お墓参りの後はなんとなすがすがしい気持ちになります。


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