おもいや

線香と数珠のお店

花祭り 生と死

2020-04-07 17:54:06 | ◇ 行事

明日8日はお釈迦様の誕生を祝う花祭り、12日はイエス・キリストの復活祭(イースター)と生まれることへの祝いの記念日です。
現実は死に直面する新型コロナウィルスの感染拡大で、生と死という対照的な出来事が起こっています。

2,3日前からスーパーやドラッグストアの人出がいつもより多い気がしていましたが、緊急事態宣言が出されるということもあり、品切れの心配はないというものの、不安な気持ちが買い出しに駆り立ててているようです。

埼玉県の福正寺
4月8日は中止や縮小のところが多いですが、福正寺は5月8日に花祭りが行われます。


⇒福正寺


釈迦は生まれるとすぐに立ち上がり、7歩進み、右手で天を左手で地を指差し、東西南北の四方に向かって「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と言ったそうです。
この世で私だけが尊ばれる唯一の存在、という意味です。


⇒Temple News

随分傲慢なように聞こえますが、一般の人にとっても、自分の存在は自分だけのもので誰にも変わることができない。
だから、一人一人が尊いということです。
ただ、釈迦はもともと天人で、天人で亡くなられて人間に生まれ変わったという話がありますから他に人とは違うのでしょうね。

七歩の意味は、仏教界の世界観である六道界を超越した存在であるということを意味しています。

六道界

1.地獄(苦しみの極まった世界)
2.餓鬼(常に飢餓に悩まされる世界)
3.畜生(鳥獣虫魚が住む世界)
4.修羅(鬼神が住み絶えず対立し争う世界)
5.人間(人間が住む世界)
6.天上(天人が住む世界)

六歩を超えて七歩目に進んことでこの六道を超越しているということを意味しています。

人は死から逃れることはできませんが、こうした病気、あるいは事故や災害など、人生半ばでの死は悔しいものがあります。
生き残り、そして生きていくためにしばらくは我慢の時のようですね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿