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くもり のち あめ

うしろ向き、うしろ向き、たまに、まえ向き。

寄席 ~鈴本演芸場~

2008-06-24 14:42:47 | 日記
そしていよいよ上野にある寄席『鈴本演芸場』に到着。
あいにく満席で立ち見だったのだが、通常より1100円も
お得だからむしろラッキーだと思った。

ちょうど演目が終わった切れ目で会場に入ることができた。

落語、紙切り、漫才、三味線漫談と、
短い時間だったけどすごく充実していた。

中学生のときに一度だけ紙切りを見たことがあったのだが、
あらためて感動してしまった。

『金魚』というお客さんのお題に対して、
丸い水槽に入った金魚と、それを見ている少女、
さらにその後ろに猫までいるという細かさ。

『金魚』だけを作るのではなくて、
『金魚がある風景』を作っていた。

紙切りをしている時には黙々と切るのではなくて、
冗談交じりのおしゃべりをずっとしているわけで、
素晴らしい感性と卓越した技術を目の当たりにした。

生の初落語も本当に面白かった。
何百年も受け継がれている庶民の噺。
老若男女みんな笑っていて、
すごくいい空間になっていた。

今回一番好きだったのが、

春風亭 正朝
落語 『町内の若い衆』

正朝師匠の話し方とか、雰囲気が好きで、
次は何を言うんだろう、どんなふうに落ちるんだろうと
ワクワクしながら聞くことができた。

落語という世界に直に触れて、
それも敷居が高いとか全然そんなことはなくて、
なんかおもしろいことないかなと思ったら、
ふらっと足を運びたくなるような場所がまたひとつ出来たことがすごく嬉しい。

次は『浅草演芸ホール』に行ってみたい!


■日曜日に鑑賞した演目

三遊亭 歌武蔵
落語

林家 二楽
紙切り

桂 ひな太郎
落語 『初天神』

春風亭 正朝
落語 『町内の若い衆』

三遊亭 小円歌
三味線漫談

桂 文楽
落語 『猫久』

古本屋 ~神保町~

2008-06-24 14:41:20 | 日記
そんな彼女の上京第二の目的が、
神保町の古本屋めぐりと寄席に行くことであった。

寄席には私もすごく興味があったので、
日曜日はあいにくの雨だったけれど、
私も一緒に行かせてもらうことにした。

神保町のお目当ての店は『小宮山書店』。
寺山修司の作品が欲しかったらしく、
しかし私は寺山修司が誰なのか全く知らなかったので、
古本が所狭しと並ぶ店内をブラブラと、
何か探している体(てい)でうろついてみた。

古本屋さんの匂いがすごく独特でドキドキしてしまった。
長い年月をかけて色々な人の手をめぐりめぐった紙のあの匂いと、
店内の空気そのものが濃密で静かに興奮した。

ただの本なんだけど、みんな雰囲気があって、
自分が本を見ているんじゃなくて、本に自分が
見られているといった方が正確かもしれない。

そんな古本屋の雰囲気を満喫した後(何も買ってないけど)、
キッチンカロリーで昼食をとった。

雨でも晴れでも生ビールはおいしくて幸せだった。
ライスを大盛りにしようか迷ったけれど、
別のテーブルの学生さんが頼んだライス大盛りの量を見て
頼まなくてよかったと思った。

ビールと少しのご飯で満足だ。
おじさんだ。

上京 ~銅版画~

2008-06-24 14:39:50 | 日記
先週の土日は広島から奥さんの親友が遊びに来ていた。

高校で美術の教諭をしている人で、
自分が出展した版画展を見に来るために
上京してきたというわけだ。

彼女が制作した銅版画の作品で、
ポストカードサイズのものは何点かプレゼントで
もらっていて我が家にも飾ってある。

小学生の図工の時間などで『木版画』なら誰しもが一度は
作ったことがあるのではないだろうか。
木の板を彫刻刀で掘って作るあれだ。
白と黒のモノトーンだけど、筆にはない味わいがあって
面白いなと思ったのを今でも覚えている。

しかし銅版画をやったことがある人はなかなか
いないのではないだろうか。
もちろん私も経験がない。

銅板を直接削るのかと思っていたのだが、
どうやら違うらしく、銅板に樹脂のような被膜を作り、
それを削るらしいのだ。
プレス機なども必要らしく、やはり素人が簡単に
始められるようなものではなさそうだ。

同じ版画でも自分が昔作ったような木版画と違って、
銅版画は線がすごく繊細(彫り方によるのだろうけど)で、
やはり独特の味わいがある。