くもり のち あめ

うしろ向き、うしろ向き、たまに、まえ向き。

あるんだね

2009-02-24 17:43:43 | 日記
映画やテレビドラマの登場人物が、
寝ているときに悪夢にうなされて、
飛び起きるというシーンを目にしたことがあると思うが、
所詮フィクション、いくら恐ろしい夢を見たからといって、
現実に飛び起きるわけないじゃないかと思っていたのだが、
どうやら人間は本当に飛び起きる。

インフルエンザの熱に侵されていたとき、
普段見ないような変な夢をたくさん見た。

寝たり覚めたりの繰り返しで、
奥さんからも「うなされてたよ」と言われた。

そんな夢のひとつ。

夢の中でも私は体調が良くなくて、
自分の布団に寝ていたところ、
傍らに母の姿が見えた。

母は私の右側にうつ伏せた状態でいて、
仰向けに寝ている私の首に両の手をかけ、
ゆっくりと、本当にゆっくりと力を加えてくる。

母の顔は憎悪に歪んでいるとかそういうことはなく、
逆に優しく微笑んでいるような顔で、
それでもゆっくりと私の首を絞める。

いま楽にしてあげるからね

母は無言だが、そのとき私はそう受け止めた。

次第に苦しくなってきて、
しかし抵抗しようにも体に力が入らない。

母は微笑んでいる。

首もジワリジワリと絞まる。

苦しい

死にたくない

本当に死にたくない!

やめて!!!

と心の底から強く願った。

力の入らない他人のような体の奥底に、
わずかでも自分の意志とつながっているやもしれぬ
小さな種みたいな力の源を大きくしたくて、
私は言葉にならない叫び声を上げながら、
上半身を母とは反対方向(左側)にひねるようにはね上げた。

夢の中で起きたはずのその行動が、
現実の世界でも起きていた。

奥さんは「外でどっかの親父が叫んでるのかと思った」と言った。

どっかの親父ではなく、
別室で実の母に殺されかけた旦那の声だよ。
夢の中だけど。

飛び起きたときの心地といったら、
本当の地獄へ落ちたら、
きっと毎日こんな思いをするに違いないと思うほどのものだった。

苦しさと、悲しさと、気だるさ、
温かさや明るい光が一切射し込まない、
負の資産だけで構成されているそんな世界に
落ちた気がした。

その晩、眠ることが、夢を見ることが本当に怖くて、
どうしたもんかと真剣に悩んでしまった。

悪夢にうなされて飛び起きる。

実際にあるんだ。

インフルエンザ

2009-02-23 15:52:26 | 日記
先週の火曜日、仕事から帰宅して夕飯を食べていたら
悪寒に襲われたので、熱を計ってみると38度を超えていた。

この時点でインフルエンザを疑うべきだったのだが、
翌日は社長との懇談会なので休むわけにはいかない
などと考えてしまい、疑いもせず、
というより否定したかったのかもしれない。
自分の体が一番大切なのにね。

翌朝再び熱を計ってみると、
37度台前半まで下がっていたので、
これなら大丈夫だと出社し、
懇談会に参加したものの、
生ビールが驚くほどまずく感じられる。
酒は一向に進まず、体調だけはみるみる悪くなっていった。

自力で家まで辿り着く自信さえも失うほどに
体調が悪くなっていたのだが、なんとか帰宅。

電車の中で何度倒れようと思ったことか。

全校朝礼でいつも倒れていた佐藤くん。

軟式テニス部の試合会場で、全体説明が行われた際にも、
いつも座り込んでしまっていた佐藤くん。

その試合当日の朝、
お弁当と水筒はちゃんと持ってきてるのに、
肝心のラケットを忘れてきてしまった佐藤くん。

そんな佐藤くんが頭の中に何度も現れ

「joくんも座りなよ」

と優しくささやいては消えていった。

佐藤くんとともに命からがら帰宅をし、
熱を計ると38度7分。

普段36度を切ることが多い私にとっては、
かなりの高熱だ。

翌日は会社を休んだ。
一日安静にしていれば熱も下がるだろう、と。

しかし翌日も38度を超えたり超えなかったり。

さすがにこれはおかしいと病院に行き、
インフルエンザの検査をしてもらったところ、
陽性反応が出た。

発症後、ゆうに48時間は経過していると思われるので、
タミフルなどの特効薬はすでに効かないと判断され、
対症療法で治すことになった。
解熱剤、咳止め等の薬を処方してもらって、
金・土・日と安静にしていた。

インフルエンザなんて全くの他人ごとだと思っていたのだが、
さりげなく自分がインフルエンザにかかってしまい、
なんだか流行に乗ってしまったみたいで少し恥ずかしい。

毎日うがい・手洗いを欠かさない人間なのだが、
かかるときはかかるものなのだな。

後から考えてみたら、
兆候自体もまさにそれといった感じだった。
忘れないように書いておこう。
どこにでも書いてあることだけど、
やはり実体験するとしないとでは大違いだった。

・悪寒
・いきなり高熱

この二つの症状だけで、
翌日は医者に行って検査してもらったほうがいいだろう。

インフルエンザの検査自体も、
細長い綿棒みたいなもので、
鼻の奥深くをグリグリとされるだけ、
数秒で終わることだし。

その他の症状は、

・やんわりと関節が痛い
・やんわりと腰が痛い

腰が痛くなるのはお医者さんから指摘されたのだが、
思い返すと確かに痛かった。

感染ルートはおそらく通勤途中だろう。
街中、もしくは電車内でしか考えられない。

電車内でも普通に咳やくしゃみをしちゃっている人いるし。

くしゃみ等で排出された飛沫は、
室内なら9時間ほどそこを漂うという話も聞いたことがあるので、
電車内などはカオスを極めているような気がする。

ウィルスが目に見えたとしたら、
すごいことになっているんだろうな。

普段も病み上がりのようなダルさが付きまとっている私だが、
今週はリアル病み上がりなので、
無理をしないようにというより、
無理ができなさそうなほど今も意外とダルい。

あそび

2009-02-12 16:41:47 | 日記
昨日は一日中アコギを弾いていた。

森山直太朗を弾いたり、ゆずを弾いたりした。

特にゆずはDVDでライブ映像に合わせながら弾いていたので、
なんだかいつもより楽しかった。

映像を見ながら弾いていると、自分も横浜スタジアムの超満員のお客さんの前で
弾いている気になってきて、勝手にひとり熱い演奏になってしまった。

ゆずのコンサートでは毎回「夏色」がアンコールされ、
3回ほど夏色を演奏するのだが、私ももちろんアンコールに応えた。

ライブ映像を見ながら演奏していると、
次第にテンポがずれてくることが何回もあって、
これがなかなかもどかしい。

ステージなどで演奏する場合、
だいたいドラムやベースの音でリズムを合わせるらしいが、
昨日はテレビの音量を控えめにしていたから、
ずれてしまったのだろうか。
(というより単に私のリズム感がショボイだけのような気がする)

次回はテレビの音をもう少し大きくして挑戦してみよう。

それにしても、
ライブ映像を見ながら一緒に演奏という遊びがかなり楽しかったので、
これはクセになりそうだ。
今週末の休日もまたできると思うと、
ワクワクしてくる。

お金もかからない休日の新しい楽しみがひとつ増えた。

子供の頃、お風呂に入りながらボ~っと考え事をしていて、

「そうだ、お風呂から出たらウルトラマンタロウごっこをやろう」

と思いついて、すごくワクワクしたことを思い出した。

そんなこんなで、
ゆずのライブDVDも他のシリーズの購入を検討中だ。
この間友人が誘ってくれた「WONDERFUL WORLD ツアー」もいいなぁ。

はぁ~本当に楽しみだ。

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南流山へ

2009-02-06 19:20:14 | 日記
先日は会社の月例懇親会があり、
人形町「玉ひで」で行われた。

軍鶏肉のすき焼きを初めて食べたが、
いままでにない鶏の食べ方だったので、
新鮮な感じがして、味もさすがにおいしかった。

「玉ひで」といえば「親子丼」。
締めに頼んだ小ぶりの親子丼はさすがに絶品だった。

やはりダシというかタレが違うんだろうな。
甘口濃い目なんだけれど、
深みがあるというか懐が深いというか・・・。
卵のとろみ具合も完ぺきだ。

じわりと口の中に広がる味が、
一瞬甘ったるいかなと思うけれど、
甘さの先にある深みが次第に増してきて、
濃い目なのに飽きさせない。

2件目におなじみのバーへ行き、
そこでは「フォアローゼズ ブラック」をストレートで注文した。

ブラックもおいしくて、
これならプラチナじゃなくても全然いいやと思った。

利きフォアローゼズをやっても
その違いが分からない気がする。

そんな輩はプラチナ、ブラックどころか、
普通のでも飲んでろって話だ。

おかげで電車では爆睡してしまい、
気がついたら南流山に着いていた。

おまけに上り電車はすでに終了していて、
タクシー代3,500円の無駄な出費が。

しかし、守谷まで行かなくて幸いというべきか。

電車の中で眠るのはなんであんなに気持ちがいいんだろう。
秋葉原から南流山まで一度も目が覚めなかった。

いびきかいてたら恥ずかしいな。

日中もブリーズライト必須だろうか。


玉ひでの親子丼

玉ひで
http://www.tamahide.co.jp/

いびき

2009-02-05 16:11:47 | 日記
自分では意識していなかったのだが、
というより、意識したくても出来ないのだが、
年々私のいびきは悪化の傾向にあるらしい。

会社で徹夜した時や、
みんなでキャンプツーリングに行った時も、
往々にして「うるさかったです」と苦情をもらう。

体の調子がいいときで、

「昨日はいびきかいてなかったでしょ?」

と尋ねたら、

「はい。かいていませんでした。
 でも、歌唄ってました」

と言われたことがある。

タチが悪い。

人の睡眠を邪魔するのが趣味みたいじゃないか。

寝る前にお酒を飲むとその傾向は顕著(歌じゃなくていびき)で、
wiki先生に聞いてみたところ、
これは「舌根沈下」が原因らしい。

たしかに自分のいびきらしきもので目を覚ました時などは、
喉の奥がふさがれている感じがしていて、
意識がはっきりしてくるとその症状はすぐになくなる。

そこで先日初めて「ブリーズライト」を購入したので、
さっそく昨晩試してみた。

その結果、

「ドラゴンいびきが31%軽減された」との報告を妻から受けた。

「ドラゴンいびき」とは妻が名づけた私のいびきの正式名称だ。
その名の通り、竜が咆哮するかのような音なのだろう。
残念ながら私はハッキリ聞いたことがない。

なぜ31%かというと、装着すると鼻の通気性が31%アップすると、
商品のパッケージに記載されていたからだ。

これで「ドラゴンいびき」から「カバいびき」くらいに
格下げ(格上げ?)になっただろう。

このまま「コアラいびき」「チワワいびき」となり、
最終的には「ただのしかばね」のようになればいい。

なんだかわからないけれど、
「ただのしかばね」というフレーズが好きなんだ。

でも10枚入りで600円くらいしたから、
毎晩60円の身銭を切って、
みんなの安眠を守らなければいけないとは、
なんとも複雑な心境だ。

自腹を切っていびきが軽減されたとしても、

「それが当たり前なんだよ」

的な顔をされた日には(妻は別だが)、
残りのブリーズライトをビリビリに破って、
その人が大切にしているものに
貼り絵でうんこを描いてやりたくなる。
しかもかなり上手に。

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なんとなく

2009-02-05 14:52:43 | 日記
ここ2~3日、しっかりとした食事が1日1回という日が続いている。

朝食にバナナとヤクルトを摂り、
お昼ご飯を食べようと思った時に
打合せと重なったりしていたので、
そうこうしているうちに空腹感もどこかへ行ってしまい、
おせんべいをボリボリ食べたりなんかして、
夕飯でようやくお米を食べるといった感じだ。

昨日は代休だったので、
打合せでお昼ご飯を逃すということはなかったのだけれど、
ダラダラと起きて、お風呂に入って、
アコギを弾いて、ゲームをしていたらあっという間に時間は過ぎ、
気がついたらやっぱり空腹感がなくて、
そのまま放っておいたら夕飯時になってしまった。

食事の回数が少ないせいか、
体重は67キロ台まで落ち、
体脂肪率は15.5%になった。

ダイエットしているつもりはないのに、
体に悪いダイエットをしている状態のようだ。

こんなことを続けていたら私の体は、
「あまり頻繁にご飯が食べられない人なんだな」と判断を下し、
脂肪をため込むような体質になってしまうに違いない。
おまけに筋肉も落ちていくだろう。

しっかりご飯を食べ、運動して脂肪を燃やし、筋肉をつける。
基本がしっかりしていなければ、
いずれ足元をすくわれるだろう。

だけどその基本を守る気がないからどうしようもない。
やる気がないときは何をやってもダメだから、
いずれヤル気がモリモリ湧き出てくる日が来るだろうと、
来るはずもない未来に目を輝かせながら、
今日はしっかりと昼食をとることだけに専念しよう。
カップラーメンだけど。

話は変わって、
私は朝・昼風呂が好きだ。

明るいうちにお風呂に入ると、
なんだか温泉にでも来ているような気分になるからだろうか。

最後はお風呂場の窓を全開にして、
冬の冷たい空気と、
お風呂の温かいお湯に身をゆだね、
露天風呂気分を味わうのがたまらなく好きだ。

子供の頃、
夏場に外で遊んで、
汗をたくさんかいたときに、
日中お風呂に入ることがあった。

そのときも、外が明るい時間帯にお風呂場にいるということに
すごく違和感を覚えていたし、
すでに冷めてしまったぬるい湯船につかると、
これまた何とも不思議な感じがして好きだった。

「なんかわかんないけど好き」

という感覚がおもしろいなと思う。
十人十色で、俗に個性とかいわれるものだろうか。

裏を取ろうと思えば色々と原因はあるのだろうけど、
そんなの面倒くさいからとりあえずわきに置いておいて、

「なんか好き」

という感覚を大切にしていると、
良いことが起こりそうな予感がするのは私だけだろうか。

不思議空間

2009-02-03 18:53:21 | 日記
縁というかなんというか、
不思議なことがあるものだ。

昨日はどうしても生ビールが飲みたくなったので、
会社の近くの焼鳥屋さんにひとりで飲みに行った。

マスターがひとりで切り盛りしていて、
内装が居酒屋っぽくなく、
かつ、オシャレかといえば全然オシャレじゃない、
だけどマスターがいい味を出しているそんなお店。

時間も早かったから、カウンターに常連さんらしい人が
ひとりいるだけだった。

その常連さんもすぐに帰ってしまい、
マスターと二人きりになってしまったので、
自然とマスターとの会話になった。

マスターと帰ってしまった常連さんとの会話で、

「原付のエンジンベルトが切れちゃってさぁ~、
 環七沿いの加平あたりにあるバイク屋まで押して行ったんだよ~、
 いやぁ~疲れたよ」

とマスターが話していたのを聞いていたので、
もしかしてと思い、マスターに店名を訪ねてみると、
なんと!私が20歳の頃から今もお世話になっている
バイク屋と同じじゃないか!!!

職場の近くの焼鳥屋の親父と、
同じバイクショップを利用している確率といったら、
きっとすごいはず!

宝くじで3等が当たるくらいの確率なんじゃないだろうか。
知らないけど。

もう"縁"としかいいようがない。

もちろんいままで出会った人たちとも
不思議な"縁"を感じずにはいられないのだけれど、
『同じバイクショップを利用している』ということの方が、
すごくインパクトがあるように感じるのはなぜだろう。

実は愛車の12ヵ月点検もまだ行ってないし、
バッテリーも交換してあげなきゃいけないし、
洗車もしてあげなきゃいけないから、
早くバイクショップに行けとのお導きなのだろうか。

おまけにマスターと姓が同じだし。

なんとも不思議なひとり飲み空間だった。

くせになりそう。


焼鳥屋の店内も不思議空間

久坂部 羊・著 『無痛』

2009-02-02 18:57:03 | 読書
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外見の特徴だけで病状を的確に当ててしまう医師が主人公。

純粋にこんなお医者さんがいたらいいなと思ってしまった。

病状を見抜くシーンが、
作中すごく具体的に書かれているものだから、
現実に可能なのではないかと思ってしまう。

あくまでフィクションであり、
現実的には不可能なことなのだろうか。

そこがすごく気になる。

犯罪を犯す人間には、
眉間が「M字」型のように盛り上がる、
「犯因症」というものが出るらしい。

その犯因症がハッキリとしている、
つまり隆起が激しいほど、
大きな犯罪(無差別殺人、通り魔等)を犯す、と。

もしも誰かを殺そうとした場合、
莫大なエネルギーを必要とするらしい。

普通の人間なら、誰かを憎んで殺そうと考えたとしても、
それを実行に移すまでには到底至らない。

その莫大な内に秘めたエネルギーの塊が、
眉間に犯因症として現れるのだ。

犯罪を犯す者はある種の病気、
病を患っている状態であり、
その兆候が作中の主人公のように
外見だけで判断できるのであれば、
犯罪を未然に防ぐことも可能かもしれない。
(現実問題、相当難しいだろうけれど)

外見だけで病気の症状を見抜く主人公の活躍(?)を
読んでいるだけでおもしろかった。

もし自分が病気になって、
複数の病院を渡り歩いた揚句、
この病院ではこう言われた、
あの病院ではこう言われた、
などという状況になるのはものすごく面倒くさいので、
やっぱり上記のようなスーパー町医者がいてくれたら、
すごくありがたいことだ。

いないのかなぁ~

いたらいいなぁ~