沖縄県文化観光スポーツ部は26日、1月の入域観光客数を発表した。前年同月比7・0%増の75万3500人となり、1月の過去最高を更新した。外国人客が同18・2%増と大幅に伸び、けん引した。1月までの2018年度累計は834万2800人で年度目標の大台1千万人は厳しい状態だが、2月も好調を見込むことから県は「挽回の余地がある」としており、最終盤で追い込みをかけている。
外国人客は前年同月比18・2%増の22万9800人だった。市場別では香港が鉄道、架橋の開通で中国本土への安価な旅行が選択可能になったことから同21・2%減の1万800人だったが、その他地域は軒並み増加。中国本土が同70・3%増の6万6400人で、クルーズ船の寄港数が増えたことで海路客が113・4%増の4万6300人となった。
国内客は前年同月比2・7%増の52万3700人だった。東京方面はクルーズ船の寄港が無かったことから前年より500人減だった。関西、福岡、名古屋の各方面は団体旅行が良好だったことや旅行商品の沖縄キャンペーン強化があったことなどから、いずれも増えた。
18年度目標の1千万人達成には残り2カ月で165万7200人の来県が必要となる。前年度の2、3月実績は154万8800人だったため、10万8400人の上積みが必要となる。2月は春節休暇の旅行需要やクルーズ船寄港が10回増える予定で好調に推移する見込みで、県は目標達成に期待している。