2011,5,21~22
(1)
平戸温泉旅行(長崎県)
我が家では毎年恒例になっている旅行。今年は長崎県平戸に決定。
5月21日の午前1時30分に自宅を出発し、山陽自動車道をひたすら西へ西へ。
夜が明けた頃に到着したのが、本州の西端壇ノ浦パーキング。
▲関門大橋(クリックで拡大)
しかし、天気予報をあざ笑うかのようなガッスガス。霧の中のゴールデンゲートブリッジのように煙って
しまってます。
薄っすら見えているのは九州です。この後、古賀SAで朝食を摂り、佐賀県の武雄北方インターを降り、
伊万里を目指します。
▲大川内山
到着したのは、旧鍋島藩の秘窯「大川内山」。
ここの窯元の方によれば、鍋島焼は有田焼と違って一般に購入することができない磁器。
つまり、鍋島藩から贈られた物だけが世間で目に触れることができる逸品なんだそうだ。
昔は、今の有田焼を伊万里の港から送り出していたので「伊万里焼」と言われていて、鉄道が開通
してからは直接有田から送りだしたので「有田焼」となった。
駐車場に車から降りると、橋の欄干が鍋島焼で覆われていた。
なんかすごいぞ。
▲大川内山の町並み(クリックで拡大)
町並みは、細い道の左右に窯元が所狭しと並んでいる。
お店を一軒ずつ見てまわると、お店ごとに微妙に趣向が違う。
鍋島焼はこうだいに四角い文様が特徴なのだが、全てにあるわけではなくお値段の高い本格的な
物だけにある。
もちろん小太郎はそのようなものは買うことはできず、安い湯のみを値踏み交渉の末ゲットした。
そして、大川内山を後にした。
玄界灘を右手に見ながらのドライブ。天気予報より早めに雨がパラパラ降る中赤い平戸大橋を渡り、
鉄腕ダッシュのソーラーカーだん吉の日本一周のコーナーで印象に残っていた、平戸島の隣の生月島
を目指します。
▲生月島橋
初めて仕事で平戸に来た時、離島にまで橋がかかっている。長崎ってすごいなあと思った。
そりゃあ、岡山と香川の間にはもっとスケールの大きな瀬戸大橋が架かっているが、人口の少ない
であろう島にも橋が架かっていることに驚いた。平戸島から生月島橋を渡って生月島上陸。
▲あごだしラーメン
まずは、生月島橋を渡って、すぐの所にある「大気圏」という名のラーメン屋で名物のあごだしラーメン
で腹ごしらえだ。
あごとは「トビウオ」のこと。そのトビウオで出汁をとったラーメンということ。
食べてみると、これがさっぱりしていて実に美味。喜多方ラーメンのようなって言うとイメージし易い
だろうか。
お腹も満たし、島の北端に向かうと今までの空模様が一転。晴れてきました。
▲塩俵の断崖(クリックで拡大)
晴れてくると、自然の風景がより一層素晴らしく見えます。まずは、塩俵の断崖。
岩が柱のようになっている柱状節理が作り出している断崖です。
ここから島の先端へは、「のどか」という言葉がピッタリの風景が広がります。
▲大バエ灯台(クリックで拡大)
そして、生月島の最北端の大バエ灯台に到着。
▲大バエ灯台より(クリックで拡大)
最初は、団体がバスで乗りつけていたので、ごった返していましたが、出発した後は大パノラマを
独り占めです。
海は太陽に照らされて、コバルト色で美しい。いつもは山からの絶景を満喫しているけど、海もいい
ですね。
▲牛?注意の看板
灯台からの帰りに、島の西側を通っている「サンセットウェイ」を走っていると、「牛?注意」の標識。
牛が横断するのか?野牛じゃないよなと思っていると、牛小屋発見。
「これが、平戸牛か。牛がたまに放牧とかで道を横断するのかな」と勝手に納得していた。
▲サンセットウェイ(クリックで拡大)
このサンセットウェイ。民家の無い風光明媚な道で、これはお薦めです。
▲生月島橋
今一度生月島橋を渡り、平戸島へ戻って来ました。
平戸で風光明媚な所と言えば、
▲川内峠から平戸の町並み(クリックで拡大)
川内峠。実は生月島に行くときも通ったんですけど、あまりのガスっぷりにスルー。
でリベンジです。展望台からは、平戸の街並みを一望できますし、
▲川内峠(クリックで拡大)
峠一帯は、なだらかな丘陵地帯みたいです。もちろん遊歩道もあって、頂上からの景色はよりすばら
しいようですが、本日は年寄りをエスコートしてますのでパスです。
▲平戸城
川内峠の後は、平戸の市内観光です。まずは、平戸城。
藩主松浦氏居城だったお城ですが、再建したものなので見ごたえは正直今一歩です。
▲平戸港(クリックで拡大)
でも展望はすばらしい。正面には平戸港。頻繁にフェリーが行き交う光景は瀬戸内の光景とオーバー
ラップする。
港の奥には、本日お世話になるホテル「旗松亭」そして、左側にはこの後行く松浦史料博物館。
▲松浦史料博物館(クリックで拡大)
で、松浦史料博物館。ここは、旧藩主松浦家の旧邸で松浦藩の歴史の史料を展示している。
参勤交代の経路を地図で表示しているのだが、瀬戸内は船で移動していたようだ。
しかし、故郷の岡山は地図にすら明示されていないのはちと残念。
どうやら、海洋交通の要所ではなかったようだ。
では、本日のお宿の「旗松亭」に向います。