ギャンジャン

人は独りでは生きてゆけないのに人は独りで死んでゆく。刹那い一瞬に人は何を求める?

武飛ぶ?ディープインパクト

2005-10-21 06:49:22 | 競馬ジャングル
6戦6勝。
無敗のまま圧倒的パフォーマンスで、皐月賞、日本ダービーを制したディープインパクト。
84年シンボリルドルフ以来2頭目となる「無敗の三冠馬」誕生には異論の余地がない。
急成長したライバルも見当たらず、仕上がりも100%とくれば文句のつけようがない。
淀のターフを普通に回れば、期待通りの結果を得られよう。
今さらながらのディープインパクトの強さの解析は専門家に任せるとして、私は別の視点から考える。

競馬には摩訶不思議な敗北が存在する。
落馬、故障、失格、降着。
これらはいかなる名手を持ってしても不可抗力とされる場合もある。

■91年 天皇賞(秋) メジロマックイーン
馬連導入後初のG1。
世紀の大降着。
大差をつけて1位入線も、スタート直後、プレジデントシチー(本田騎手騎乗)の進路を妨害したとして、長い審議の結果18着降着。
勝馬プレクラスニー(江田照騎手G1初制覇)は2位からの繰り上がり。

■98年 天皇賞(秋) オフサイドトラップ
軽快な逃げを打つも、直線入口で故障発生、骨折。
予後不良。
勝馬オフサイドトラップ(柴田善騎手)は8歳(現9歳)でG1初制覇。
サイレンススズカの陰に隠れて勝馬は目立たなかった。

■02年 菊花賞 ヒシミラクル
スタート直後に落馬。
一瞬にして終わる。
勝馬ヒシミラクル(角田騎手)はその後の活躍から決してミラクルではなかった。

これら3例の共通点は、すべて単勝1番人気、すべて武豊騎手騎乗である。

よく「競馬に絶対はない」と言われる。
3000メートルの距離も未知数であるし、潜在的ステイヤーが菊花賞を機に覚醒することだってあり得る。
事実ここ4年間の菊花賞は波乱の連続である。
ディープインパクトのスケールの大きさからいって、取り越し苦労に終わる可能性のほうが大きい……のではあるが。

最後に「東京スポーツ」から拝借した記事を付け加えておく。

<(前身の毎日、大毎を含む)ロッテのリーグ制覇は過去4回とも名馬が三冠を逸しているというデータがある。春二冠の50年クモノハナ、60年コダマ、70年タニノムーティエはいずれも菊で敗退。74年キタノカチドキは皐月&菊は制したがダービーは3着だった。異次元コンビはこんな「呪い」も一蹴してしまうのか。>

To be continued.