ベトナム珍道中記 ハノイ徘徊編（ハノイ）

♪おしらせ♪
とうとうＭエモンの旅行記が始動しはじめました。
きれいな写真とほんわかイラストで綴る、一味違った珍道中記はコチラからどうぞ！

＊テキトーニッキ＊

その日は夜８時に夜行バスに乗るまで時間がたっぷりあったので、ハノイのんびりコースを満喫することにしました。

まずはベトナムコーヒーでまっとりとし、宿から近いハンザ市場へ。
なんとなく楽しくて威勢のいいイメージを抱きながら入ったけれど、ちょっと想像とは違っていた。
市場には、野菜、ニワトリ、アヒル、犬、猫、魚、陶器、洋服、ありとあらゆるものが山積みになっている。



そして、匂いがものすごかった！
「うぐぅ・・・！」
すべてのものが交じり合った生臭い匂いにひるみながらも市場を探検。
頭をくらくらさせながら豚の尻尾や内臓、鯉、など生々しいものにショックを受ける。
２階にはコレでもかという衣料品がびっしりと天井までつるされていた。
ある意味すごく面白い場所だったけど、匂いがたまらなくてぐったりと疲れてしまった。

何とか市場を抜け出して、朝ごはんを食べに。
ガイドブックに載っているサンドイッチ屋さんを目指すが道に迷う。
幾度か軌道を修正してたどり着き、サンドイッチとヨーグルトをオーダー。
サンドイッチは期待に反してホットサンドだったし、意外とおいしくなかった。
ガックリ。
ガイドなんて当てにならない。


ヨーグルトはコップに入って出てくる。
ちょっとかわいい。

店を出たあとはホーチミン廟へ向かう。
ホーチミン廟は午前中の数時間しか開廟していない。
中にはベトナムの象徴ホーチミンの遺体が安置されているという。
朝ごはんを食べて店を出た時はもう閉廟時間が近かった。
「閉まっててもいいから行ってみよう！」
２人はてくてくと歩いて行くことに。


帽子にギャング風日よけ、これがベトナム流（？）
ベトナムの人は日焼けを嫌ってこういう格好する人も多い。
私達も真似してみたけど、どことなく悪人に見える・・・。

着いてみると、案の定ホーチミン廟は数分前に閉まったところだった。
「ちっ・・・」
仕方がないので２人の怪人物はその辺を散策。
ホーチミンの家を見たいな～、と思ってうろうろしていると
いつの間にやら思わぬ方向へ遠ざかっていた。
疲れたので、近くにある公園に入ることに。

二人は美しい池のほとりでぼけーっと休んでいた。
すると、しばらくして目の前にへんてこりんなおじいさんが現れた。


みかけはどうも浮浪者らしい。
おじいさんは話しかけてきて、私達が日本人とわかると
何かを必死に訴えかけてきた。
でも、何を言ってるのかさっぱり分からない・・・。
しかし、察する所によるとフジ、フジ！と言っているようだ。
しきりに地面に三角を書く。
Ｍエモンが「富士山？」とたずねると、大喜びしてうなずいた。
そして、それに気を良くしたらしく輪をかけて元気にしゃべり始めた。
「私は３ヶ国語しゃべれる、日本語、英語、フランス語・・・
『イチ、ニイ、サン！』ほらね」
ほとんど何を言ってるのか分からないが、そんな事を言っているらしい。
おじいさんはベトナム語とフランス語の単語と日本語の単語を
しどろもどろに繰り出してくる。
なんだか幸せそうなので、適当に相づちを打っていたけれど
何分たっても終わりそうに無い・・・。
だんだんお尻が痛くなってきた・・・。

「困った、いつ終わるんだろう・・」

すると、また背後から救世主様が現れた！
こんどはちょっと身なりのいいベトナム人青年だ。
おじいさんの話に長時間つき合わされている私達を見るに見かねたらしい。
青年は英語でおじいさんの通訳をしてくれた。
「日本人の女の子はかわいいね。
小泉首相はかっこいいね！」
（なんなんだ、一体・・・）
おじいさんは話が通じたことに満足したらしく、青年に促されて笑顔で去っていった。
「あのおじいさんは君たちのかばんを狙っていたんだよ。気をつけてね。」
青年はそう言うと去っていった。
そうは見えなかったけどな～。

休憩したはずなのに、なぜか疲れの取れないまま昼飯を求めて公園を出た。
しばらく歩くとちょっとマイナーな、地元の人しかいないような通りを見つけた。
入っていくと、前から気になっていたサトウキビのジュース屋さんが。
このジュースもベトナムでは良く見かける。
地元の人も大好きなジュースだ。
注文をすると、その場でサトウキビを搾って氷を入れて出してくれる。
初めて飲んだサトウキビジュースはとってもおいしかった！！
想像したよりさっぱりとしていて、甘さもしつこくない。
結構気に入ってしまった。

元気を取り戻した二人はそのままぶらぶらと駅の方へ。
定食屋さんがあったので昼食を取る。
なんと、初日の定食屋さんより相当安かった。
観光客の多い所では、やっぱり値段設定も高いらしい。

お腹を満たし、フエから戻ってくる電車のきっぷっを買うことに。
しかし、ここで買えないと言う。
一抹の不安を覚えながらも、帰る当日に現地で切符を買うことにして駅を出る。

しかし、その選択は厳しいものだったということを
後になって思い知ることになるのだった・・・。