明日から見回り開始です。
お年玉はかかっているでしょうか・・・。
前回6頭目のさかさ猪を車に積み終わった後、残りの罠のチェックに戻りました。
そのまま山道を登り、順繰りに罠を見て行きます。
どれも様子は変わらず以上なし!
・・・と、最後の最後、一番奥にかけてある罠の様子がなんだか変です。
いつもと違う雰囲気に用心して近づくと、罠が弾いているのが確認できました。
これは、近くにいるはず!と思い、ワイヤーをたどっていきます。
しかし、どうしてもワイヤーが良く見えません。
じっくり目を凝らしても、何回見てもワイヤーのつながった先がわかりませんでした。
おかしいなと思い、さらに周囲を観察するとすぐ近くに猪の掘った大穴が空いていました。
↑これ
普通はこの中で眠っているのですが、ワイヤーはそこへはつながっていない様子。
不審に思いながら、少し移動して違う角度から見てみることにしました。
幸いその場所は道の近く、小川をはさんだ右側に罠をかけていたので、左側に回って対岸から様子を見ることができました。
川の反対側から目を凝らして観察します。
斜面には大穴が空き、崖が崩れて地肌がむき出しになっています。
木に掛けたワイヤーの輪っかだけが良く見えますが、目を凝らしてその先を追います。
岩がゴロゴロとした茶色い斜面は静かで生き物の気配がしません。
おかしいなと思いつつ、さらに良く見て見ると・・・
いた~!!
ワイヤーの伸びた先には大きな岩があり、その下にはまったく地面と同化して微動だにせず眠っているイノシシがいました。
あの毛皮の色はこのためにあったのか!というくらい本当に地面と同化していて区別がつきませんでした。
森の生き物のカモフラージュは本当に完璧で驚かされます。
もしかしたら死んでいるのかと思い、カンっと大きな音を立てるとぴくっと反応しました。
はぁ~、また戦わねばならないのか~・・・ちょっとしたあきらめと自分を奮い立たせる気持ちでイノシシに近づきました。
ここからは真剣勝負です。
目の覚めたイノシシは私に気が付くとしばらくじっと見つめていましたが、突然火が付いたように後方へ走り出しました。
大体のイノシシは最初に逃げようとします。
そして、それが無理と悟ると方向転換をして突進してきます。
そのイノシシもいくら逃げようとしても逃げらないと悟ると、今度はこちらに向かって走ってきました!
猪の動きを見ながらワイヤーをチェックしていましたが、少し木の根がからみついているだけでかなり長い距離を移動できるようです。
罠をかけた木を支点にして10メートルほど離れた場所から一気に私の足もとまで駆けあがってきました!
おおお~!っと思わぬ近くまで走ってきたのでちょっとびっくりしましたが、奴は谷の下から駆けあがってきたので限界まで近づくとそのまま元の位置へ戻って行きました。
そしてそのあとしばらく逃げ道へ駆けあがったり、こっちへ走ってきたりと忙しく走り回っていました。
その様子を見ながらどうしたものか・・・と考えていたところ、なんとこちらへ走ってきた瞬間にぐるんっとコケて、そばにあった雑木にワイヤーを引っ掛け身動きが取れなくなってしまいました。
山の神さまありがとう!
そのチャンスを逃さず、急いで駆けよります。
なかなか大変でしたが、何とかやっつけることができました。
さて、ここからが大変です。
斜面にぐったりとしたイノシシは相当重く、引っ張ってもほとんど動きません。
もちろんお助け人も期待できません。
ここは知恵を働かせて文明の利器を使うほかありません!
というわけで、車に積んであったワイヤーをつなぎその端をイノシシ、もう一方を車に取り付けてゆっくりと引きずりだしました。
作戦は大成功!
意外と大きかったイノシシも簡単に道端まで上がってきて一安心です。
しかし、本当に恐れていたのはここから・・・
すでに1頭車に積んでいるのに、さらにもう一頭をどうやって車に積むのか!?
まずはとりあえず覚悟を決めてのイノシシ抱っこです。
前に車に乗せたのより数段重そうなイノシシを両手で抱えます。
この時点でちょっと無理そう・・・と思いつつ
ほぁぁ~!!っと持ち上げます!
気が付くと、イノシシは背筋がピンとなり頭の位置が上がっただけでした。
や、やばい!今ので結構体力使ったのに・・!!
この体制から何とか続けないと2度目はないと思いました。
イノシシに体を密着させ、そのまま強引に車にねじ込もうとします。
しかし、重い!
焦る気持ちを抑え、目に付いた後ろ足をぐわし!と掴みます。
ほぁぁ~!っとふたたび気合!!
なんとか体が宙に浮き、荷台のレベルまで引き上げることに成功しました。
奇跡!
しかし、このまま手を離すとイノシシはなだれ落ちてくること必至です。
両手でイノシシを支えたまま動けず、しばらく腕をプルプルさせながらたたずんでいました。
が、いつまでもこんなことをしていられません。
道端でイノシシに押しつぶされて死ぬのはごめんです。
いちかばちかの覚悟を決めて、全身の力を込めて火事場のクソぢから!!
ほぁぁ~!!
い、いった~!!(涙)
イノシシはごろんと回転して、先に乗っていた1頭を乗り越えてびたっと車に収まりました。
よ、よかった~・・・。
ぜぇぜぇと息を切らしながら安堵。
でも、車の中に2頭もイノシシ積むのはやっぱりいや~
そんなこんなで困難を乗り越えて獲ってきたイノシシは最初の1頭目が50キロ、2頭目が57キロのオスでした。
57キロは脂もよく乗って素晴らしかったです♪
さて、こんなにいっぱい獲れているのにうちにぜんぜんこないよといぶかしんでいる方も多いでしょう。
実は今期はここまでのイノシシ、全部出荷してしまいました。
なので自家用はこの次から。
というわけで、次回から期待してくださいな。
今回も
山の神さま
いのししさん
Tさん、
師匠
に感謝!
お年玉はかかっているでしょうか・・・。
前回6頭目のさかさ猪を車に積み終わった後、残りの罠のチェックに戻りました。
そのまま山道を登り、順繰りに罠を見て行きます。
どれも様子は変わらず以上なし!
・・・と、最後の最後、一番奥にかけてある罠の様子がなんだか変です。
いつもと違う雰囲気に用心して近づくと、罠が弾いているのが確認できました。
これは、近くにいるはず!と思い、ワイヤーをたどっていきます。
しかし、どうしてもワイヤーが良く見えません。
じっくり目を凝らしても、何回見てもワイヤーのつながった先がわかりませんでした。
おかしいなと思い、さらに周囲を観察するとすぐ近くに猪の掘った大穴が空いていました。
↑これ
普通はこの中で眠っているのですが、ワイヤーはそこへはつながっていない様子。
不審に思いながら、少し移動して違う角度から見てみることにしました。
幸いその場所は道の近く、小川をはさんだ右側に罠をかけていたので、左側に回って対岸から様子を見ることができました。
川の反対側から目を凝らして観察します。
斜面には大穴が空き、崖が崩れて地肌がむき出しになっています。
木に掛けたワイヤーの輪っかだけが良く見えますが、目を凝らしてその先を追います。
岩がゴロゴロとした茶色い斜面は静かで生き物の気配がしません。
おかしいなと思いつつ、さらに良く見て見ると・・・
いた~!!
ワイヤーの伸びた先には大きな岩があり、その下にはまったく地面と同化して微動だにせず眠っているイノシシがいました。
あの毛皮の色はこのためにあったのか!というくらい本当に地面と同化していて区別がつきませんでした。
森の生き物のカモフラージュは本当に完璧で驚かされます。
もしかしたら死んでいるのかと思い、カンっと大きな音を立てるとぴくっと反応しました。
はぁ~、また戦わねばならないのか~・・・ちょっとしたあきらめと自分を奮い立たせる気持ちでイノシシに近づきました。
ここからは真剣勝負です。
目の覚めたイノシシは私に気が付くとしばらくじっと見つめていましたが、突然火が付いたように後方へ走り出しました。
大体のイノシシは最初に逃げようとします。
そして、それが無理と悟ると方向転換をして突進してきます。
そのイノシシもいくら逃げようとしても逃げらないと悟ると、今度はこちらに向かって走ってきました!
猪の動きを見ながらワイヤーをチェックしていましたが、少し木の根がからみついているだけでかなり長い距離を移動できるようです。
罠をかけた木を支点にして10メートルほど離れた場所から一気に私の足もとまで駆けあがってきました!
おおお~!っと思わぬ近くまで走ってきたのでちょっとびっくりしましたが、奴は谷の下から駆けあがってきたので限界まで近づくとそのまま元の位置へ戻って行きました。
そしてそのあとしばらく逃げ道へ駆けあがったり、こっちへ走ってきたりと忙しく走り回っていました。
その様子を見ながらどうしたものか・・・と考えていたところ、なんとこちらへ走ってきた瞬間にぐるんっとコケて、そばにあった雑木にワイヤーを引っ掛け身動きが取れなくなってしまいました。
山の神さまありがとう!
そのチャンスを逃さず、急いで駆けよります。
なかなか大変でしたが、何とかやっつけることができました。
さて、ここからが大変です。
斜面にぐったりとしたイノシシは相当重く、引っ張ってもほとんど動きません。
もちろんお助け人も期待できません。
ここは知恵を働かせて文明の利器を使うほかありません!
というわけで、車に積んであったワイヤーをつなぎその端をイノシシ、もう一方を車に取り付けてゆっくりと引きずりだしました。
作戦は大成功!
意外と大きかったイノシシも簡単に道端まで上がってきて一安心です。
しかし、本当に恐れていたのはここから・・・
すでに1頭車に積んでいるのに、さらにもう一頭をどうやって車に積むのか!?
まずはとりあえず覚悟を決めてのイノシシ抱っこです。
前に車に乗せたのより数段重そうなイノシシを両手で抱えます。
この時点でちょっと無理そう・・・と思いつつ
ほぁぁ~!!っと持ち上げます!
気が付くと、イノシシは背筋がピンとなり頭の位置が上がっただけでした。
や、やばい!今ので結構体力使ったのに・・!!
この体制から何とか続けないと2度目はないと思いました。
イノシシに体を密着させ、そのまま強引に車にねじ込もうとします。
しかし、重い!
焦る気持ちを抑え、目に付いた後ろ足をぐわし!と掴みます。
ほぁぁ~!っとふたたび気合!!
なんとか体が宙に浮き、荷台のレベルまで引き上げることに成功しました。
奇跡!
しかし、このまま手を離すとイノシシはなだれ落ちてくること必至です。
両手でイノシシを支えたまま動けず、しばらく腕をプルプルさせながらたたずんでいました。
が、いつまでもこんなことをしていられません。
道端でイノシシに押しつぶされて死ぬのはごめんです。
いちかばちかの覚悟を決めて、全身の力を込めて火事場のクソぢから!!
ほぁぁ~!!
い、いった~!!(涙)
イノシシはごろんと回転して、先に乗っていた1頭を乗り越えてびたっと車に収まりました。
よ、よかった~・・・。
ぜぇぜぇと息を切らしながら安堵。
でも、車の中に2頭もイノシシ積むのはやっぱりいや~
そんなこんなで困難を乗り越えて獲ってきたイノシシは最初の1頭目が50キロ、2頭目が57キロのオスでした。
57キロは脂もよく乗って素晴らしかったです♪
さて、こんなにいっぱい獲れているのにうちにぜんぜんこないよといぶかしんでいる方も多いでしょう。
実は今期はここまでのイノシシ、全部出荷してしまいました。
なので自家用はこの次から。
というわけで、次回から期待してくださいな。
今回も
山の神さま
いのししさん
Tさん、
師匠
に感謝!
ご無沙汰してます。
年賀状ありがとお(^3^)-☆
って、想像以上のブログです!
すげーかっけー!!
名前の「オイノコ」ってなんだろ。
何かの子供?
まぁとりあえず「オッサン」やな。
うわぁ、聞きたいこといっぱいある!
オッサンまたコメントします。
よろしく!!!
この冬はオイノコさんも走りまいこしまくっていますね。(変かな?)東と西では方言も違うからなぁ~
マッチョオイノコに変身ですね。
もうすでに二の腕むちむちです。
解体しながらみんなで肉を焼いて食べたりしているので、体力もばっちり!?
たくましくなりすぎて、コワイ。
って、いきなりおっさんかい!
おっさんってよぶな~
おっさんていうんやったら、
わたしもおっさんっていう!
あと1頭獲ったら、もう猟も終了するので時間ができそうです。
最近は、手に汗にぎるブログになってきましたね。
絵が可愛いから救われるけど・・・。
重々気をつけて戦ってくださいませ。
イノシシの話もだんだんエスカレートしてますね。なんだかわけのわからないブログになってきて、自分でも戸惑い気味です。(笑)
出荷もしてるの~!?
ほんとにプロの猟師だね~
ぎっくり腰とかとは無縁そうだけど
体に気をつけてね~。(^^)