夏の終わり

先日、早明浦ダムの貯水率も一桁をきったということで
バイト先のプールもとうとう終了しました。
最後の数日は本来希望していたキャンプ場の受付をしていましたが
お盆を過ぎるとこちらの客足も途絶えるので、
結局夏バイトは8月半ばにして終了してしまいました。

暑くて太陽にやられた日々でしたが、こんな霧の日もありました。
この日は本当に寒くておどろきました。




プールの監視員というのは初めてでしたが、
思い返してみるとなかなか面白いバイトでした。

泳ぎのものすごく上手なご婦人。

孫と一緒に泳ぐ元気なおじいちゃん。
張り切って飛び込みも披露。
でも、禁止事項なので注意しました。ごめんね。

子供たちと楽しそうに遊ぶ親子連れ。
こういうところでは、お父さんが一番うれしそう。
子供を空中に放り上げて水の中へバッシャーン！
ちょっと危ないからやめてほしかったけど
あんまり楽しそうなのでそのまま見守りました。

子供たちは本当に無邪気に、素直に大喜びして遊びます。
本当にちっちゃい子供は水に浸かっただけでおおはしゃぎ！
喜びの叫び声を上げて手足をバタバタ。本当にうれしそう。
ちょっと大きな子は浮き輪をつけ、
自分を中心にグルグル回転したり（私も小さい時よくやった！）
おにごっこしたり、潜水でどれだけ長くいられるか競争したり・・。

プールでは家族の愛情がたっぷり感じられて、
見ている私もなんだか幸せな気分になりました。
水はきっと癒しのような不思議な力を持っているんでしょう。
なぜならプールに入った人はふしぎとみんな笑顔になるんですから。

ただ、考えさせられたこともありました。
みんな浮き輪やビーチボールを持ってきたり、
中には小型のゴムボート（オール付き）まで持ってくる人もいます。
でも、そんなもの無くても子供たちは楽しそうに遊んでいます。
そりゃ、おもちゃがあった方が楽しいかもしれませんが
無くても十分楽しいのです。
かえっておもちゃが無い方が、遊びの工夫や新しい発見があって楽しいのでは？
ちょっとそんな風なことを考えました。
モノに依存することを当然だと刷り込ませる資本主義社会の影響を垣間見た気がしました。

もう一つは水についてです。
プールは塩素を入れて消毒します。
一時間ごとに塩素濃度を測り、一定の基準に達しているかどうかを調べます。
もちろん足りなければ追加します。
しかし、こんな塩素たっぷりの水に何時間もつかっていて大丈夫なんでしょうか？
私には知識が無いのでなんともいえませんが、ちょっと不安になりました。
生き物の存在できないような不自然な水につかって遊ぶよりは、生き物がたくさん住んでいる自然の川や海で遊んだ方がよっぽど健康的なのでは？
川や海には危険もあるけれど、危険があるからこそ知恵や工夫、生きる技術が身につくのではないでしょうか。

そんなことも考えながら、プールでのアルバイトは終了しました。
通勤で毎日のように走った海辺の道も、
しばらくは通らないと思うとちょっと寂しく思えました。