け、渓流…

6月の初めころ、来たばかりの弘前では観光以外やることがなくて少々退屈していました。
目の前はごうごうと水の流れる岩木川、東北と言えば渓流釣りの本場です。（←勝手なイメージ）
あ～、道具はなにも持ってこなかったけど、渓流に行ったら楽しいだろうな…。

そんなある日、ふと気が付くと手元にこんなものが…！


なんと、岩木川水系の遊漁券と岩木川水系周辺の地形図があるではありませんか！！
いや～、いったいいつの間に。

そして、さらには実家に置いてあったはずの渓流セットがなぜか弘前の私の部屋に！？



いや～、不思議なこともあるもんだ。（笑）
こんなに準備が整っちゃあ渓流釣りに行くしかないでしょ！

というわけで、下見をすませたのち初青森渓流デビューを果たしてしまいました。

いくつか川を見に行きましたが、こちらの渓流は結構緩やかで距離が長めです。
渓の植生もちがいます。
オオイタドリやミズも大きく、イラクサも繁っています。

しばらく釣ってみて、四国の源流に慣れた私には少々やりづらいというのが最初の感想です。
四国では高低差のある源流へばかり行っていたのでこういった平らで長い渓はほとんど経験がありません。



フライやテンカラならよさそうな渓相ですが、餌釣りにはちょっとどうかな～？
ま、わたしがへなちょこ釣り師だというのもあるのですが。

あと、けっこう釣り人の多い渓らしく魚もスレぎみ、もしくは渇水で用心深くなっているようでさっぱり釣れませんでした。
梅雨入りしたと言いつつ、青森にはほとんど雨がありません。

釣り進んでいくうちに、大きな魚影や少々のアタリはありましたが一向にヒットなし。
あ～、初青森渓流はボーズか…。

そんなあきらめムードのなか、フライなんかが絶対に入れないような流木だらけの小さい落ち込みになんとなく竿を入れてみました。
すると、懐かしいあの感触！！
しかも結構な引きです。
おお～！初獲物ゲットー！！

落ち込みから飛び出してきたのは白い魚体の輝くヤマメちゃんでした。



基本的に四国の川にはヤマメ、イワナはいません。（人が人為的に放して繁殖しているところは一部あります）
そして、こちらにはヤマメ、イワナはいますがアメゴはいません。（↑上に同じ）
（ヤマメには朱点がありませんが、他はアメゴと変わりません）

というわけで、19.5センチのまるまるした初ヤマメ、川の神様に感謝して本日の釣果とさせていただきました！

結局だらだらとした長い川に慣れず水辺に生えているミズを採取してから他の川を見に行きました。
岩木川水系の上流部には白神山地があります。
その手前にダムがあるのですが、今はダムの工事中でダンプが走り回っています。
おかげで車がホコリで真っ白になってしまいました。
このあたりの奥の川にはイワナがいるそうで、探しに行ったけど途中で通行止めになっていたので引き返すことに。

白神山地にダンプは似合わないな～と残念な気持ちになりながら、帰路につきました。
また通行止めが解除になり、雨が降ったら来てみようと思います。



そういえば、弘前には街路樹（？）にラベンダーが植わっています。
北国と言う感じですね。
少々失敬して車に置いておいたら、ほんのりといい香りがしました。

ヤマメは頭と骨はから揚げに、身はムニエルにして、
ミズは根元をタタキ、茎を猪肉と炒め合わせておいしくいただきました♪

現在私の体は白神山地の一部で形成されているかもしれません。（笑）