山の鳥

1月に熱を出した前の日に、先輩猟師がヤマドリを獲ってきた。
山鳥のメスや子供は渓流釣りに行く時などに見かけていたけど、雄は初めて見た！
なんてきれいな鳥なんだろう！大興奮。
生きている方が好きだけど、よく観察するには獲物のヤマドリがいちばん。
へぇ～！ヤマドリってこんなんなの！と感心しきり。
とにかく目を引く長くて美しい尾羽は圧巻。
年齢によって縞模様が増えるらしい。
こんな長い羽根で、森の中で不自由しないのかな？と思うけど、長いのは冬の間だけで春になると生え換わるそう。
すごいなぁ！

そして、生まれて初めてヤマドリを食す。
鍋と刺身。
鍋のヤマドリは淡白、固め！上品でおいしかった。


刺身もくせがなくておいしかったよ！

そして、なんと尾羽をもらえることになった
尾羽のみならず、体毛のほとんどをもらってしまった。
なぜって、こんな感動的な羽はなかなかないよ。
ビロードのようなグレーの羽毛、先端は燃え立つような赤みがかった茶色。
この羽を見ているだけで、なんだかヤマドリの性格まで想像してしまう。
きっと気位が高く、自分の美しい羽根が大好きでいつも羽づくろいを欠かさないに違いない。

もらった羽は湯むきされたものだったので、ほとんど濡れて細く固まっていたけれど根気よく乾燥＆手入れ。


こんなに細くよれた羽も…


ファンヒーターの前で軽くしごいてやると、あっというまにふぁふぁ♪


胸のあたりの模様が美しい。輝くような赤みの茶色。

そして、観察をしていてすごく感動したことが一つ。


なんと！ひっくり返すと一本の根元から2枚の羽が伸びているのだ！


横から見るとわかりやすい。どんなにちっちゃい羽根にも、寄り添うように一回り小さい羽根が。
うわぁ～！なんか感動だ！こんなの初めて知りました。こんな羽があるんだねぇ！神様はすごいな。


極めつけ、色もおそろい。裏にひっついた羽根の頭も赤茶色に染まっているのわかりますか？
た、たまら～ん。かわいい！

膨大な量の羽毛をしこしこときれいにし、頑張ったせいか数時間後に熱を出す・・・。

熱を出してもがんばったのは、ただのコレクションじゃなく何か作りたいと思ったから。
これで何を作ろうかな。
ストラップ？アクセサリ？クラフトの一部に使うのもいいね。
想像するのが楽しくてワクワクする。


そして、尾羽はこんなに立派！
うわぁ、これは何に使おうかなぁ？

美しいヤマドリにもらった羽、大切に使いたいね。