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「エドモンド」青山円形劇場

2005年09月14日 | 演劇
シス・カンパニー企画・製作公演
作: デヴィット・マメット
演出: 長塚圭史
出演: 八嶋智人 大森博史 酒井敏也 小松和重 中村まこと
明星真由美 平岩紙 小泉今日子


【あらすじ】
ニューヨークの平凡なサラリーマン エドモンドは相談した占い師の言葉をきっかけに妻を捨てて家を飛び出す。
欲望のはけ口を求めて夜の街をさまよい歩くうちに、
次々にトラブルに巻き込まれ、ついには殺人を犯してしまう



昨日、青山円形劇場にて「エドモンド」の千秋楽を観てきました。
円形のホールは舞台と客席が自由に設定できるということで、
今回の客席は4列配置で高低さがついていました。
もともと舞台までの距離が短く、更に、通路の真横の席だったので、
出入りする役者を目の前で見ることができ、それだけで感動モノです。
ホント、くせになりそうな劇場・・・。

華美な舞台装置などがないかわりに、役者が持ち込むパイプ椅子や
僅かな小道具などのシンプルな空間。
照明の使い方も非常に効果的で、役者の演技や台詞がより際立って
見えました。

主役の八嶋智人は、1時間半、ずっと出ずっぱりで熱演。
エドモンドという1人の男が破滅していく様子を見事に演じていました。
今回はシリアスな内容の芝居なので「トリビアの泉」
「ココリコミラクルタイプ」
で見られるコミカルなキャラクターの
彼はどこにもいません。
芝居を終えたあとの「ありがとうございました!」と微笑んだ姿がとても印象的で、最後までエドモンドを演じきった満足感や達成感のようなものが
伝わってきて好印象でした。
今後も舞台での八嶋智人に注目してみたいと思います。

エドモンド以外の7人は、全く異なった配役をそれぞれ何役もこなし、
シーンごとに入れ替わって登場するのですが、延べ30人もの登場人物を
7人で演じ分ける早替わりは、ひとつの見所でもありました。

芝居の内容はとてもハードで、人種差別的な発言やエロティックな
やりとり等、際どい台詞がバンバン出てきます。
荒廃したニューヨークの暗い雰囲気や日本人ではない設定のためか、
どこか別の世界の出来事のように感じてしまい、また、己の欲望を追求して
次第に翻弄されていくエドモンドの苦悩が理解できず、あまり共感できなかったのが残念なところです。

小泉今日子はすっかり大人の女性ですね。もはやアイドルではなく
素敵な女優の1人です。


最後に・・・着替えのシーンで八嶋さんのナマのお尻が拝めたんですが、あれ、前はどうなってたんでしょうか。私の席からは、お尻だけでしたが円形劇場なので、前は・・・???





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