おへそのひみつ 

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KARA COMPLEX 「調教師」

2005年11月14日 | 演劇
作=唐十郎
演出=内藤裕敬
出演=椎名桔平、黒木メイサ、窪塚俊介、峯村リエ、河野洋一郎、荒谷清水、松本キック、北村栄基、木野花、萩原聖人


【あらすじ】
ある暑い日、町内に水を怖がる犬の噂が広まった。水を怖がる犬は、まだ人を咬んだわけではないのだが、間もなく咬むことは間違いないと思われた。そもそも、それが恐水症の犬だと分ったのは、水を見て猛り狂っているのを目撃したからではない。犬につきそう1人の男がシャツで作った小旗を振っていたからだと言う。その旗には、「水を恐がりますので、水を遠くにやってください」と書かれてあった。
その町の保険所員は、その日からこの犬を探し求める長い道のりを歩むことになるのだが……。



シアターコクーンで観てきました。前から7列目のセンターブロック(本当にど真ん中)で位置としては最高でしたし、好きな俳優の1人である椎名桔平、萩原聖人の熱演、豪華キャスティングでもあり、舞台上の仕掛けもなかなかよかった。
しかし、しかしですよ・・・唐ワールドにはやはりついていけない面が多々ありまして意味不明な部分が多くて、とにかく難解な芝居でした。前半の方はまだ理解できたところもあったんだけどなぁ。。。後半ますますわからなくなってしまってちょっと残念。

椎名さん自体「難しい芝居ですから、台本の解釈を統一することから始めました」って発言してたし、萩原聖人も「1回で全てを理解できる人はいないと思う」と言ってたし、観客からも「意味がわかんない」という声もあちこちできかれた舞台なんですけど、役者陣の熱の入った演技は十分に伝わってきました。乱闘シーンや、水でズブ濡れになっての熱演は迫力ありましたね。なので、話の内容がもっと理解できたなら最高だったんですけどね。
何回観ても、完全には解らないだろうと思います。独特な世界でしたね。

椎名桔平は実際もすごくかっこよかったです。近くで見られて幸せだった。初日からそうだったみたいですけど声はまだ枯れてましたね。後半になるにつれて気にならなくなってきましたけど、最初の方は声が裏返ったりしていて、少々心配でした。
公演前に風邪を引いてしまったって聞いたんですけど、稽古で喉を潰しちゃったんじゃないですかね。それくらい熱の入った舞台なんだと思います。命がけでやってるって言ってましたからね。
萩原聖人も膨大な台詞をこなし、すごくよかった。違う作品でまた見てみたいです。
それにしても舞台で不完全燃焼になったのは、初めて!
唐さんの凄さってこういう事だったんですかねえ。凡人にはわかんないや。

椎名さんの次の「レインマン」に期待したいと思います。まだチケットとれてないけど・・・。