命の選別

らんまりのラクガキ。。。

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 単心室症

手術歴・治療経過についての

詳しい内容は

コチラママンのラクガキ。。。

 

コウノトリが終わっちゃう

このドラマ感情移入率が激しくて

あと結構現場の再現率高めな気がしながら

毎週見てた。

 

 

前回のコウノトリ

泣きっぱなしだったな。

 

出生前診断。

賛否両論あるだろうな。

 

旺ちゃんは胎児診断されたのは

妊娠6か月検診の時。

 

もしももっと早い段階で

旺ちゃんの病気がわかっていたとしたら。

 

私たち家族はどんな決断を下したのか。

 

いつ胎児診断をされたとしても

私は絶対産むと言えたかと考えたとき

答えはわからない。

共有してきた旺ちゃんとの濃い時間が

今の私には流れていて

日を追うごとに

旺ちゃんを可愛いと思う心は育つばかりで

日を追うごとに

色んな不安が生まれているから。

 

マイノリティ

を書いたのが約3年前か。

 

私はこの時より強くなっているんだろうか。

まだこの時の方が

強い心を持てていたかもしれないなんて

思うことがある。

 

旺ちゃんとの時間を過ごしていく中で

旺ちゃんを大切に感じれば感じるほど

私は弱さも募っていくような気もしてくる。

 

そんな日々を贅沢だとやっぱり感じながらも

毎日何かに胸を締め付けられながらも

旺ちゃんの小さな小さな成長が

どうしても嬉しいもので

でももどかしい気持ちなんかもあって

だけど旺ちゃんの気持ちを想像したときに

旺ちゃんの好ましくはない行動とは裏腹に

実は旺ちゃんが歯を食いしばりながら

日々頑張っている心の中が

容易に手に取れてしまうから

また更に胸が締め付けられる。

 

生きるために

生まれてきてからずっと

あんなに頑張ってきたというのに

旺ちゃんの試練は厳しい。

 

やっと安定した命を手に入れたのに

現実は厳しい。

神様っているのかなとかって

こういう時はつい考えてしまうもんだ

 

神様がいるとしたら

そりゃゴマすって何とか旺ちゃんの未来を

キラキラ照らしていただきたいところだけどよ

どう考えても旺ちゃんの今までの

そして今だってよ

こんなに頑張っているのに

まだまださらに重い試練を

与えようとしてくる

 

どう考えても割りにあってねぇ～だろ

ってちょっくら胸ぐら

掴みそうになるってもんよ

 

だけど今旺ちゃんを

私のそばに置かせてくれることには

やっぱり感謝しなきゃ罰当たるよな。

 

ドラマの中のセリフで

一番心を動かされた言葉は

「なんで出生前診断で分かるこの子たちだけが

弾かれるの」

 

誰しも障害を持った赤ちゃんを

望む人はいないだろう。

元気な赤ちゃんが産まれますようにと

妊娠がわかってから切に願うもの。

障害児が産まれますように

なんて誰も望まない。

 

ドラマで

上の子が一人いて

次に宿ったお腹の中の赤ちゃんに

障害があるとわかり中絶を決断する家族も

描かれていた。

自分たちが居なくなった時に

全てを上の子に背負わせるなんてできない

とも言っていた。

 

私は旺ちゃんしかいないから

その気持ちは想像するしかできないけど

その気持ちも理解できる気がする。

 

クレオパトラの鼻

でも書いたように

よく目にすることで

障害児の存在を挙げて

“福祉の無駄遣い”

“障害をもって生きていくことを

美学にするな”

“障害児に人生ぶっ壊される親

可哀想”

“なんの生産性もない障害児を産んだ

家族やその子どもに

税金を使うことは無駄”

“障害がわかったとしてもしも産んだとして

あとでやっぱり産まなきゃよかったと

後悔するだろうから

出生前診断は必要”

だとか…

 

なんだか苦しいなやっぱ。

 

私の場合

胎児診断された時点で

もう中絶を選択できる時期ではなかったから

中絶をするか産むかで

悩むことはせずに済んだ。

 

だからもしも出生前診断で

旺ちゃんの病気がわかったとしたら

ということを考えたところで

無責任かもしれないけど

今の私には関係ないというか

障害をもった子どもを

産んだ立場として言えることがあるなら

あくまでも私の場合はということだけど

苦しい時間も多かったし

つらいと感じる時間も多かったと思うし

今だって人一倍胸が苦しいんじゃないかと

思うことは多いけど

『旺ちゃんを産まなきゃよかった』

とは一度も思ったことはない。

産んだことに後悔をした日はない。

これだけは

なんだか私の中でこれが

ギリギリ善良な人間な部分

みたいに思うことがよくあるけど

 

ただ人の助けが必須なだけに

この想いは

無責任に聞こえるかもしれないけれど。

 

正直なところ

人一倍人優しさを必要とするのは

確かだから。

人の優しさの上で成り立っていると

常に感じているから。

 

旺ちゃんは生産性がない？

きっとそんなことないと思いたい。

人の心を動かす力を

この子たちはもっている。

 

綺麗ごとだとか

いい人ぶる気はない。

私は私の人生を

旺ちゃんにぶっ壊されているなんて

思ったためしがない。

 

ただ

ふり幅がデカいというか

大きく心を揺さぶられる人生ではある確かに。

 

何でもないことのように

思える場面ですら

胸に込み上げるものを

人一倍感じることも少なくない。

旺ちゃんに満たされる瞬間。

たくさんの苦しい想いだったり

不安だったり葛藤だったりが

一瞬で吹き飛ぶ瞬間。

旺ちゃんが好きだ。

たまらなく愛おしいと

想いが溢れる瞬間。

旺ちゃんに救われる瞬間。

同時に

周りの人たちに迷惑をかけながら

なんだかこんなに満たされることに

後ろめたさがあるのも確かで

いつもご迷惑をお掛けして

本当に申し訳ない

と小さくなる時でもあるけれど

やっぱり

旺ちゃんのためにも

“ありがとう”

と伝えたい。

 

命の選別か。

 

弾かれずに生まれてこれた子どもたちが

生きていく中で

どこかで弾かれてしまわれませんように…

 

そんな想いでいっぱいで

いつも迷惑ばかりかけている

旺ちゃんを支えてくれている

優しい人たちに

旺ちゃんと一緒に恩返しできる日を

約束したい。

 

優しさを還元できる人に

成長しようね旺ちゃん。

 

 

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