第583話 「東京でのひととき」

昨日の夜に東京に帰ってきました。そして今日は東京の部屋で
まったりと過ごし明日からまた仕事です。
でも何か凄い変な感じなんです。自分の頭の中は青森のことで
いっぱい。もうすでに東京に戻ってきたというのにね。

もう東京に住んで長いことになる。昔はそんなに実家に
愛着がある訳じゃなかった。東京のほうが刺激的に感じてた。
でも今は違う。正直言うと東京という場所に昔ほど
魅力を感じなくなってきている。

私が東京に上京した頃は世間ではバンドブームという
こともあったし当時の新宿ロフトは新宿西口にあり
新宿を歩けばロッカーらしき人たちが沢山いた。
当時の原宿の駅前はテント村というスペースがあり
ロック関係のグッズが沢山売られてた。
歩行者天国では色んなバンドが演奏していた。

私の認識ではロック系を感じる場所は新宿、高円寺、下北沢なんです。
だから六本木とかにロック系のライブハウスがあるのが不思議でならない。
昔は高層ビルとかでテンションが上がったもんだったけど
今は仕事柄あまり魅力感じない。最近は自然に魅力を感じるんです。

昔はそうでもなかったのに、ここ数年は実家周辺に魅力を
感じるようになってた。だから最近は良く考えるんです。
何で自分は東京に住んでるんだろうって。
昔は実家に帰るのは負け犬みたいだって思ってたんですよ。
何か結果を出したなら別なんだけど。
でも最近はそうは思わない。勝ち組とか負け組とかいう言葉があるけど
人に勝ち負けなんか関係ないって自分は思うようになったんですよね。

昔はバンドをやるなら東京というのが常識だった。
でも今は場所がどこでも出来る。むしろ地方から発信してる
バンドやアーティストに魅力を感じたりする。
昔、一緒に活動してたバンドメンバーも今は地方で活躍してるしね。

今はインターネットもあるし色んな機材やPCを使って
音楽製作も出来る。昔とは状況は一変した。
だから私の頭の中では実家のことがグルグルしてるんです。
別に東京に居なくてもいいんじゃないかって。

ネックなのは仕事です。現在の仕事を長いことやってきたし
実家に帰ったからって仕事が見つかるとも限らない。
東京に彼女がいれば東京に留まるって意思は固いと思うんだけど
居ないしね(笑)

別に今すぐに青森に帰ろうってことじゃないんだけど
頭の中では実家のことがグルグル回ってるんですよ。
思い立ったら帰るかもしれないけどね。
なんだろう・・・実家の青森がいとおしい。
最近は埼玉県に引っ越そうかなと思ってたんだけど
もう東京はいいかな。

この文章だと私が実家に帰るみたい思われがちだけど
どうなのかなぁ・・・帰省してたとき村口氏に
「青森は仕事を選ばなければ仕事はある」とも言ってたし
「青森に戻ってこないのは東京での思いがまだあるんじゃないか？」
とも言われた。・・・図星かもしれない。
年齢てきな部分もあるんだけどね。私がもうちょい若かったらね。
うーん・・・何とも言えないけど私の頭の中は
実家のことがグルグル回ってる。
私が東京に居る意味って・・・うーん、何だろう・・・？