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日暮しトンボは日々MUSOUする

生活保護は恥じゃない!

先週、久々に生活保護課に(正確には生活支援課だが)に顔を出した。月末の午前はたいがい混んでいるので夕方3時過ぎに来たのだが、それでも受付からエレベータあたりまで15人くらい並んでいる。 私は真っ直ぐ立っていることが苦手なので、列に並ばず椅子に座って空くのを待つ。 10分くらいしてやっと2人くらいになったので後ろに並ぶ。 この日の用事は医療券を貰うためだ。 医療機関に診察を受ける場合は受給票(生活保護を受けている証明みたいなもの)を見せてハンコウ(シャチハタで可)を押して、これから診察する病院の医療券を発行してもらうのだ。 私は奥歯の詰め物が取れてしまったので近所の歯医者さんの医療券をもらった。 別に痛くはないのだが、時期的に涼しくなってきたので今のうちに治療しておこうと思った。 ちなみに生活保護になると保険証は無くなり、治療費は一切かかりません。 その代わりいちいちこの医療券をもらいに来なければならないのがちょと厄介でもあるが、まぁ、医療費がタダになるのは、あちこち体にガタがくる高齢者には大変ありがたものである。 
(ここからは以前に書いた生活保護のことをまとめて再編集したものを載せていきます)
いつも散歩する公園で知り合った自称カタクラさんは俳優志望でいい歳して親の金で道楽しているバカ息子だ。 家族に見捨てられ小遣いももらえなくなったので、何とか生活保護を受けてこのピンチを切り抜けようとしている。 私が見たところ元気そうだからカタクラさんに働けば?と言うと、あ、それはムリ。 この年で職場に入ったら、年下に偉そうにされるから嫌だ。 …と彼は言った。 ん〜〜〜。。。この人は今まで社会にはいって働いたことが無いのかな? プライドだけは高そうだな…    そのあともいろいろと話を聞いてみたが、私が見る限りでは、この人は多分生活保護を受けられないと思った。 親が死んだら財産入るから、それまで生活保護で暮らせばいいっしょ。。。などと言ったり、受けてくださいと頼まれれば受けてやらねえこともねぇーし…ともほざいていた。 コイツはロクでもないやつだ。 横浜の関内で野タレ死んでしまエ!と思った。 関内の西側は生活困窮者が最後にいく着く場所だからあそこだけは行っちゃダメだ!と職員の人もキッパリ言い切るほどだ。カタクラさんみたいに、まだ親が生きていて財産(遺産相続権)もあり、兄弟たちも稼いでいる人に生活保護を受けるにはちょっと厳しいと言うことだ。 もう一つの理由は、彼は今までろくに働いたことがなく、今に役者として売れる日が来ると言い続けては、映画を見たり芝居を見たりして過ごす毎日。 見せかけの夢はもはやただの道楽で、とても本気で役者を目指してるとは思えない。 お金がなくなったら生活保護を受ければ良いや(確かひろゆきもそんなこと言ってたな…)などと甘く考えている人はすぐに見抜かれる。 なぜなら生活保護を受ける前に、何回も面会し生活困窮に至るまでの過程を聞かれる。そして支援、あるいは保護の対象とみなされれば調査担当が付く。 その担当が家に訪問し、部屋を見て今までの生活の様子などを伺う。 例えば台所を見て毎日自炊しているかどうか確認したり。 そして経歴と今までどんな仕事をしてきたか就職や細かいバイト等も含めて、出来うる限り書類に書かされる。 それでこの人が本気で仕事をする意思があるかどうかの参考になる。 貯金通帳のコピーも取られる。 援助する家族や親戚がいないかどうか等も含め、こう言った念入りな調査が始まる。 私の場合、身近な親族は姉夫婦のみで、姉のもとにアンケートみたいな調査書類が(3枚ほど)封書で送られてきた。それに姉夫婦の仕事や年収や貯金額など、なぜ弟を援助できないか…等の質問に全て答えて、その書類を送り返した一週間後にやっと生活保護のOKが出る。  調査担当の方はかなり厳しい。 でも私はそれで良いと思う。 厳しくしないと不当に受給する輩がいるからだ。 ここはどんな質問にも嘘偽りなく誠実に向き合うことが大切だ。 この誠実さがどうもカタクラさんには見受けられない。 なんとか上手いことごまかして生活保護費を貰いたいと言う小狡さが見える。 それと年金と合わせれば結構な額になると考えているみたいだ。 世間が最も誤解しているのが、年金受給者が生活保護を受けても国民年金の支給額(月額)の75,000を超える額は支給されない。 例えば国民年金が6万円だとすると、それプラス1万5千円の支給となる。 臨時収入があっても同じこと。常に支給額と同額の7万円弱(個人の状況により金額は変わる)の支給となる。 カタクラさんの場合は食事はほとんど外食。 芝居や映画を観ることはやめられない。 生活費を切り詰める節約などしたことなさそうだし、今の生活レベルを落とすのは多分無理。  ま、私は市の職員では無いので、あくまでも私見ですけど。 それでもまだカタクラさんはブツブツあーだこーだ言っている。 突然思いついたように、そうだ!女のヒモになって養ってもらおう。憧れの髪結の亭主ってやつだ。 と言って意気揚々と公園を去っていった。 それ以来カタクラさんを公園で見かけなくなった。    
カタクラさん 頑張って日本一のヒモになってください。

おそらく彼は内心、生活保護を受けるのを恥だと思っているのだろう。 私も人生で最大の屈辱だと思ったこともあったのでよく分かるよ。 でも助けてもらうことは恥じゃない。 時には図太くなってもいいんだよ。  一回地に落ちれば身が軽くなるってもんだ。
           なんてね。

  
 

この緑ももうすぐ赤や黄色の秋色になるね。   
 


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