日暮しトンボは日々MUSOUする

禁断のアイデアノート





漫画は賢くないと描けない。だからと言って大学を出ていれば必ず描けると言うものでもない。いくら学力と教養があっても、それらを処理する能力がないと漫画は作れない。 おもしろいアイデアがあってこそなのだ。 そのアイデアというヤツは時と場所を選ばず、ある日突頭に然思い浮ぶ。 電車の中、散歩の途中、風呂の中、デートの最中など、自分でも思いもよらぬ場所でひらめく。 だから漫画家はアイデアノートというものを持ち歩く。 それは良いアイデアを思いついた時に、忘れないために書き留めておくもので、小さいメモ帳だったり、スケッチブックだったりします。 とあるファーストフード店で、私の隣の席の人が、どうやら漫画家らしくて、斜め向かいの席に座る女子高生たちをこっそりスケッチしている光景を目撃した事がある。 その娘たちをモデルに、キャラクターを作っていた。 電車の中でも目撃した事がある。 小さな手帳にビッシリとネームが書き込まれていた。 職業病ってヤツでしょうかね。 
常にネタを探してます。 いったん思いついたら、横断歩道の真ん中だろうと電車の中だろうと書かずにはおけないのだ。 私の友人は映画館で映画を見ている最中に、グッドアイデアが浮び、途中でホールへ出てアイデアをメモしてまた中へ入って映画の続きを見たという。 普段考える癖がついてないと、とたんにアイデアが底をついてしまう。
週刊連載なら、毎週面白いアイデアをひねり出す。 これは並大抵な事ではない。
こういった地道なアイデア収集があってこそ、いざと言う時に役に立つのです。 今は携帯があるからとても便利である。 タッチペンで絵も文章もその場で残せるからいい時代になったものだ。



これはまだ携帯電話の普及率が少なかった頃の話。
私はガールフレンドと原宿でデートをしていた。 カフェテラス風(?)の喫茶店でお喋りを楽しんでいた。 ふと、もの凄いアイデアが浮んだ。これはすごい… 傑作になるぞ、何かに書き留めなくては…と思ったがあいにくメモ帳を持っていなかった。 と、ちょうどその時彼女がちょっとトイレ…と言って席を立った。 よし今だ! 私は斜め向かいにある小さな輸入雑貨店に駆け込み、可愛いキャラクターの安いメモ帳を買い、急いでアイデアを書き留めた。 私は何故かアイデアを練る作業を人に見られたくなかった。 何書いてるの?って聞かれても返答に困るからだ。 その後、いろいろあってその彼女とは別れた。

その20年後、 机の引き出しから見慣れない可愛い柄のメモ帳が出てきた。
あ、あの時の・・・・  私の中に懐かしさとほろ苦さが蘇ってきた。
中を見ると 意味不明の走り書きが一つ。
 


  ホタルを見る  ホテルに行く まとまった金 
  まとまったネオンテトラ つがいで10組スマトラ旅行
  つがいキン つがいキンが50人  ・・・・・・・



????? なんだこれは??  当時何を思いついたのか
全く思い出せない。 
当時の私は これでどんな傑作を描こうとしていたのだ。(苦笑に沈む)

教訓 アイデアは具体的にわかり易く書きとめよう。


長年愛用している一ツ橋のホワイトノート。 昔は黒鷲のホワイトスペシャルノートとして販売してました。価格は当時でも高めの200円くらいだったが、いつからか黒鷲から一ツ橋のラッキーノートシリーズになって価格も現在じゃ一冊360円になった。 それでも紙質は値段が高いだけあって、中性紙使用の最高品質の部類に入る。 インクのにじみも裏抜けも無い。


その他、左からコクヨ、ライフ、アピカ、ラッキーと、どれもホワイト(無地)ノートである。
最高品質のホワイトノートはやはりLIFE(ライフ)かAPICA(アピカ)だろう。 一冊200円
〜600円以上するものもあるけど、その書き味は試す価値はあります。 もしノートを選ぶなら、裏に「中性紙使用」と記されているものを選ぼう。


今でもクセで、思いついた事はテレビを見ながらでもすぐに描くように、常にノートは手の届くところにある。 こういったノートはもう10冊以上もたまった。

ジェルインクのボールペンで擦りも無くスラスラ描ける良いノートである。




今改めて見直すと…   これはアイデアノートと言うよりか、ただの落書きですな。 
わかり易く絵まで入れたのに相変わらずさっぱり分からん・・・・ 高級ノートを下らない落書きに使うなんてね〜。(苦笑)   でも落書きは大切だと、あの高橋留美子大先生も劇画村塾で言ってました。 

今年も自己擁護に励む年になるな…   








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