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BS日テレ「馬医」~最終話

2024-09-11 23:22:10 | 韓国・中国ほか時代劇あれやこれや

BS日テレ「馬医」~最終話 9/10

途中から見たのに。
多少もたつくところもあって、ながら見した…(字幕のながら見、結構たいへん…)部分もあったが。

最後まで見たー。

イ・ビョンフン監督作品 8作品一挙放送 第7弾。
2012年。



じきBSフジで始まる「大王の道」(企画 イ・ビョンフン)を見れば、多分わかると思うが…。

「チャングム」以前の、韓国時代ドラマは、とにかく暗く!
延々と討論ばかりしているドラマが多かったそうで。

のちのち、画面は明るく。
イ・ビョンフン監督は、宮殿のセットをわざと小さく作り、移動時間を縮めて、展開を早くしようとしたそうな。



しかし。

厳しい身分制度への意識は、より新しい韓国ドラマでは、カタチだけになっていくのに比べ。

年代的に、「昔の身分制度」の空気を、まだ実感できる世代なのかもしれない。

もちろん、身分の差など、ない方がいいのだが。
イギリスあたりとか、実は「階層」のある国もあり、
「現代には、もうない」
と思い込むより、「少なくとも、過去にあり」、もしかして今も将来も、似たものがあるかも、と考慮しておくのは、ムダではないかと。



で。
明るい画面、美しい衣装、早い展開等、視聴率を求めつつ。


チャングムは、女性主人公ということで、
「時代と運命に翻弄されながらも、ひたむきに、おのれの道を追求する」
ドラマが、夫や王様の助けなしには、当人だけでは解決できなかった。

しかも、上昇志向のサクセスストーリーではないのに、「亡くなった母の無念を晴らすため、女官の高位をめざす」という設定があり、なんか、わかりやすく、土くさいほどに正直なのに、うまいなー、と改めて思わされる。

なお。
チャングムは、両親が、歴史的事件の影響で身を隠したため、低い身分の娘として育てられるが。
本当は、両親は両班であるし、幼いチャングムもそれを知っている。

なにしろ、読み書きができる!

「そなたは字が読めるのか!」

(「華政」で、時代にそぐわない倭国…ほぼ江戸時代が登場するが…。日本の識字率が高いことは知られていたのか、海賊にさらわれた日本の町娘が、漢字の筆談で、ヒロインと意思疎通する場面があった…。恐縮です…)



「馬医」は、(全部見てないんですけどね!)。

ある事情で。
両班の、さらに名門の医師が、政変に巻き込まれ死罪、
「まさに生まれようとしている子が、男なら殺し、女なら奴碑にする」
との命が下ったため、生まれた男の子を救うため、縁あった奴碑パク氏が、同夜生まれた自分の娘とすりかえ、男の子を連れて逃げる…。

主人公は、低い身分のまま。

牧場で、馬医となり…。

(このあたり、見てないんです…

多分いろいろあって、「身分を問わず、人材を受け入れる」首医の方針にかない、医生に。

首医が亡くなり、市井の名医とともに清国へ!
山あり谷ありののち、朝鮮に戻り…。

医師としてトップになり、すりかえられたパク氏の娘と結ばれる。

主人公は、
「腐敗する・利権だらけの・両班・いわゆる上級国民・の政治」
に抵抗し、戦い、あくまで従わない!

この辺が、ずっと消えない、イ・ビョンフン監督の意志や、歴史観なのかな、と。



結末。
でき過ぎなくらいの大団円で。
主な登場人物が、全部登場しての、ふたりの結婚式…。

さらに数年後、と。
もー型どおりの、めでたし・めでたしなんだけど…。


近年の韓国時代ドラマが、
「スタートも、中身も、スリリングでいいのに…」

結末が、なんかなー…。

に、なっちゃうのを見ると。


「でき過ぎなくらいの大団円」を迎えられる物語の安定感を、ワタシは結局、認めたい。


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