欲しいもの。
それが、このブログのめいんテーマ。
なーのーで。「せつめい2」として、私がブログを始めたわけ・パート2。
「あの人もテキトーな鞄を捜していた…の巻」
簿記学校時代から、あっという間に月日は流れ…。
ある日、私は、行きつけの…じゃない、かかりつけの病院の、待合所の椅子に座っていた。
(まだブログなんてものは、無いか、一般的には知られていなかった)
その病院では、各科の前の廊下・その他に、椅子やベンチがあって、そこで順番を待つ。混みだすと、椅子が足りない。病人も老人も、椅子にも座れず、なんか、すごい感じになってくる。私自身が本格的に不調だった頃はともかく、最近はなるべく椅子を譲るけど、なにしろ一人分しか譲れないもんねえ…。
それはさておき。
廊下のベンチに座っていたら。
むかいの椅子にいた見知らぬ女性が(わたしと同年輩か、ちょっと上か…)、にわかに、すっと立ち上がり、まっすぐこちらへやってきて、
「あなた、ちょっとごめんなさい」
とかなんとか、話しかけてきたではありませんか。
なんだ!? 勧誘? こ、こんなとこで?
そんな、私の不安がありありと顔に書いてあったか。
その人は、驚かせてごめんなさいと謝り、
「実は、
あなたがお持ちのそのバッグ、色といい大きさといい形といい、もう、本当に、
私が捜しているのとぴったりで…。
どこで買ったか教えていただけないかと思って…。」
最後まで聞くまでもなく。
お目が高い! そうだろうともと、私は膝をたたきそうになった。
「それ、使いやすいでしょう?」
「ええ」

そう、そのバッグ、通院などにすごく使いやすい。
(簿記学校で探していたのとは別のタイプってこと)
もちろん、教えてあげたいのだが…。
「長崎屋さんの前に、ワゴンを出してるお店がありますよね? あそこでだいぶ前に…」
私がそこまで言っただけで、彼女の顔がくもった。
長崎屋の前に、その日によって、鞄とか服とか、ワゴンを出して安売りしている。たぶん、長崎屋本体ではない、別の業者。
いつも同じ店が出ているわけではない。
「だから、今売ってはいないかもしれないけど…」

女性は御礼を言って離れていったが、がっかりした様子だった。
言う暇がなかったが、実は、税込み525円。
小さいわりに、マチがついてて、生地が固めで、自立するので、車の助手席にちょっと置いたり、病院の椅子に座っている時、膝に置いたりするのに使いやすい。
小さいとはいえ、財布やハンカチなどの一式のほかに、ハードカバーの書籍の一冊くらいは入り、優秀なことに、外にひとつ、なかに2つのポケットつき。
(買った時は、自分でも、まさかこんなに愛用するとは。こんなに安いのに、この使用率では。日割りにしたら、一日一円をとっくに切っている)
で、お役に立てなかったのだけど。
欲しいものを見つけた時、知らない人にでも聞くというのは、
(偉いなあ…)
見上げたものだ、と私は思った。
そうだよ。ものが売れない、売れないと世間で言うけど、欲しいものを捜している人も絶対いるよ。
こういうの欲しいな、と、ぼんやり思っていたものが、何年もたってから商品化される経験くらい、たぶん誰にだってあるだろう。
そういうの、ネットで叫んだら、「ここに売ってる」とか「うちで売ってる」とか知らせてもらえるかしら。
「そういうの売るか」、と考える人がいるかしら。
いらないものがたくさん余って、投げ売りされても処分できないこともある。
それは…いらないもの作ったちゃったからだろ?
でなきゃ、値段とか内容が求められるものでなかったか、欲しいはずの人に届かなかったか。
(そういえば、日本では、輸入したのと同じ量の食糧が廃棄されてるって、聞いたことがあるけど。今もそうなの?あたし、輸入業者でも販売者でもないけど、なんか、そういうムダ、我慢ならないなー)
で。消費者として、さっさと発信してみたいと思った。
まじ、ウェブページとか挑戦してみようかと思ったんだけど。ちょっと、私のおつむ、かったるい。やがて、ブログというものができて、こっちの方が簡単なので、始めてみました。
いつもいつも欲しいものだけ書くの、日がたつにつれ、さすがにそれだけで統一できないんだけど。
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自分もこういうもの欲しい、と思われましたら、追加の一票のおつもりで、コメント・TBお寄せくださいませ。