ぬる鑑

                     ぢゃ、ぬる鑑で。

不動産価値下落の根本

2009-02-10 05:02:29 | 不動産鑑定
本日の天気は

古今東西、不動産の値が下がる、しかも、急落という事態は大変なことなんだなぁと実感いたします。

例のメタメタなアイスランドなんかでは、GDPの約10倍もの資金をヨーロッパ中からかき集め、その資金のほっとんどをロンドン市場で運用していたそうです。

こーしてロンドンに入ってきた資金のぢつに1/3がこのような外国からの流入によるマネーだったんで、そりゃもうこんな事態になったとたん、レバレッジによる効果を期待して膨らみ過ぎた此等の資金も一挙に流出しはじめ、あれよあれよという間に英ポンドは下落しました。

これを穴埋めせんとばかりに英国政府は公的資金に拠る金融機関救済策を打ち出しましたが、すでにひとつの金融機関オンリーで自国の経済力の2倍以上もの債権を有している、そのうちの1割が不良化している状況にてコレをおこなっても、仮にひとつは救えたとして、ゆくゆく二つ三つ逝ったときにはいくら国民から借金したって足りず、国自体の経済が崩壊します。

いや、アメリカとかはいいんですよ。

なんつっても世界の基軸通貨ですから、いっくら紙幣を過剰に刷ったって、ドル安やインフレにはすぐにはならないし、国債だってこんな情勢であれば逆に重宝がられますしね。

日本もそうですけど、もともと弱いところに来てこの状況は本当にマズイと思います。

各国とも自国通貨の増刷、不良債権の吸い上げを早急に行うことでしょうけど、先般もここらへんは政府紙幣の発行に関するお話で記しましたとおり、確実にインフレという副作用が小国にはもれなくついてきます。

グローバルってのが前提だとすれば、どう考えてもアジア、特に中国はいまや絶対的に外せない存在へと成長して(あくまでも経済的な話ですけど)おります故、アメリカをはじめ、世界中が日本のアタマ越しに対話をする可能性が非常に高い、いや、もはや現実的にはそうなってるんだろうと思います。

結果としての不動産の下落という事象の根本には、現時点においてどのようにも後戻りできない類の事由が存在しているモンだと感じ入る今日この頃でございます。

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