今回の人事について、派閥に所属せず政治活動を続けている自民党の青山繁晴参議院議員が、『ABEMA Prime』で岸田総理に対して苦言を呈した。
青山議員は「宮下前農水大臣は疑惑を否定していて、それが本当なのかをはっきりさせるべき。安倍派というだけで辞めさせて、そもそも岸田派はどうなのか?」と指摘。
「派閥」の存在自体に問題があるとの見方を示した上で、「総理は岸田派を自ら解体して、“派閥を廃止する。これがスタートだ”と言うのが先だ。安倍派というだけで辞めさせようとするから宮澤前防衛副大臣が暴露したり、政務官が“キックバックは1円もない”と言ったら一掃をやめたり、岸田さんにきれいにする気があるとは全く思えない。自民党の現職議員として断言するが、ここ数日の動きは本当におかしい」と憤った。
青山議員は派閥に一切属していないほか、政治資金パーティーは開かない、献金は受けたことがない、後援会は存在しない、演説に応援を呼ばない、と徹底している。そんな中、自らが代表を務める議員集団「護る会(日本の尊厳と国益を護る会)」については次のように説明した。
「派閥と違って、お金は1円も動かないし、国会質問やポストなどの差配も一切ない。護る会には、天皇陛下のご存在はどうやって護るか、中国と韓国に土地を買われるのをどう阻止するか、日本はスパイ天国なので防止法を制定する、という3つに賛成できる人だけ集まっている。会費が月200円、つまりお茶代だけで、ほとんどお金はかからない。また、会員は94人いるが、総会を開けば80人は来る」
これには「派閥や派閥が関わるお金、パーティーは全部やめて目に見えるようにしようと、今までと同じことをしていいという考え方をやめるべきだという問題提起がある」とした上で、「護る会の結束もあって、海洋資源の開発が進んだり、ずいぶん政策が動いた。お金なんかを使わなくても現実にできているわけで、他の議員にできないはずがない」と主張した。(『ABEMA Prime』より)