▼・・・これを、一年を締めくくるにふさわしい祝いごとと受け止めて良いのでしょうか。
尾崎行雄記念財団のみなさんと、それから我がことのように喜んでくださる読者のかたがたに、深く、ほんとうに深く感謝しつつ、正直な実感を申します。
日本のまつりごと ( 政 ) がこれだけの恥ずべき醜態を晒し、また、元は国会に居て、はっきり申しあげますれば恥ずべき所業をみずからも重ねておられたOB議員らが御自らを省みずに発言されているさなか、とても祝いごととは思えませぬ。
旧来の政治家とはまるで違う生き方を現実に歩んできてこそ、『戦 TELL-ALL BOOK』を上梓しました。
だから受賞に至ったのかも知れません。
しかしだからといって、自分のことだけ祝うなど、申し訳ありません、とてもできませぬ。
むしろ、尾崎行雄記念財団のみなさんと、読者のかたがた、主権者のみなさんに応えるために、総裁選への出馬宣言がどれほど重いかを、おのれは当事者だから知り尽くしているとは思わずに、もう一度、命の一滴までを捧げきる覚悟を持って新年に臨む、その契機にします。
主権者が懸念や危機を早く把握されていることが、総裁選、すなわち自由民主党が政権を維持している限りは、事実上の日本の宰相選びである重大行事から、すこしでも闇や汚れを取り除くことを扶 ( たす ) けます。
青山繁晴は、これまでの候補者と同じ総裁選は、やりませぬ。
7年半の議員活動とまったく同様に、これまでの政界、官界、経済界、学界、メディアでは想像すらされなかった新しい、曇りのない取り組みで、総裁選を最後まで戦います。
だから、戦 ( せん ) の一字です。
祖国の人よ、立て。
ともに立て。
澄んだ朝の風に鳴る、われらが旗の音が、闇の向こうにもう聞こえている。