功山寺決起

青山繁晴事務所から自由民主党の党員になりました。(2020年)

今回の海外出張でもっとも重大な日(2023/05/04)

2023-05-04 08:17:31 | On the Road
▼きょうは、今回の海外出張でもっとも重大な日です。
 いま日本時間では5月4日の午前6時53分ですが、ぼくのいる現地時間はまだ5月3日です。

 米軍の最前線にいる中枢の指揮官らと、何をどう議論するか。
 ひとつ例を挙げると、台湾有事の懸念において、日本国憲法第9条の国際法に違背した制約が、実際にはどのように影響するかです。
 いつもの通り通訳を挟まず、直に目と目を合わせて、相手の目の奥をのぞき込んで、議論します。

 皮肉なことに、アメリカ合州国ハワイ州真珠湾の現地時間では日本の憲法記念日です。
 現憲法が施行されてから実に76年、日本がアメリカ軍に占領されて主権を喪っていたときに作られた憲法をまるで聖典、不磨の大典のように扱って、一字一句変えずに来ました。
 そしてついに、日本国沖縄県石垣市尖閣諸島、それに与那国島、波照間島をはじめ同胞が平和に暮らす島々が中国の侵略軍の射程に入っている時を迎えています。

 今日のような議論は、ありのままに申して日本の現総理、防衛大臣、外務大臣では、どうにも重い制約や政治的習慣があって、決しておこなうことができません。あり得ません。必要不可欠なのに、やりません。
 だから、今回も、おのれが経済的に破綻するリアルな怖れに直面しながらも、自費と自主にて、米軍の統合司令部を訪ねます。
 誰かがやらねばなりませぬ。
 民間の専門家時代からそうしてきました。入れないはずの米軍統合司令部の奥の奥に入って、およそ23年です。
 政権党の国会議員になってから、どうなったか。

 わたし自身は何も変わりません。
 米軍も、何も対応が変わりません。それがアメリカの強みです。形式ではなく、中身だけを問題にします。議論相手が、米語を使うか、安全保障の深い部分の現実まで知悉 ( ちしつ ) しているか、日本政治に影響力があるか、それだけを判断します。

▼しかし、です。
 おそらくは、米軍にとって相手が日本の現役のSenator ( 上院議員。参院議員はアメリカの上院に当たります ) となれば、やはり議論の意味が変わります。
 政権党の中でも最大級の議員集団 ( 護る会 )の代表であることも一定の意味を持ちます。

 民間の専門家時代から、時の総理に直言していることも、アメリカはインテリジェンスによって良く知っています。必要に応じて盗聴もしているでしょう。こちらは、それを前提に電話で話しているから、問題ありません。
 それでも、上述の「日本政治への影響力」という点においても、官尊民卑の日本ですから、国会議員である今の方が格段に強いです。

 いずれにせよ、どんな困難があっても、硫黄島の英霊と、白梅学徒看護隊の少女たちと、最近ついに亡くなられた中山きく白梅同窓会長の御霊を思い浮かべて、力を尽くし続けることをやめませぬ。

亡国は日本のあちこちにある  それは総理官邸と外務省と経産省とその他の中央省庁だけでしょうか

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青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road

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深更から未明にかけて眠くて頭をぐらぐらさせながら、みなさんとの繋がりのためにと、この個人ブログのエントリーを書いても・・・

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青山繁晴の道すがらエッセイ/On the Road

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