標題のとおり、M2TECH HiFACE EVO接続に成功しました。
基本手順は、拙稿No.17にあり、その大元情報はそこにあります次のサイトです。感謝いたします。
http://www.yung.jp/bony/?p=2260
http://himagine.s20.xrea.com/audio/voyagempd_hiface.html
http://one-drop.cocolog-tnc.com/rhea/2013/02/voyage-mpd-hifa.html
ただし、ヴァージョン等の相違のため、手順をモディファイしています。
以下その状況を記述します。(2014年5月末に作業した状況です。なお、Starter Kit 2.0は2014年4月購入です。)
1 そもそも
Voyage MPD Starter Kit 2.0に乗っかっている(2014年4-5月現在) Voyage MPD 0.9.2 は、Voyage MPD の本家サイト
http://linux.voyage.hk/content/voyage-mpd-092-released
でも、Unsupported hiface and mytek driversと赤字ででっかく書いていますので、そのままでは M2TECH HiFACE EVO は使えません。
なおドライバを配布する大元のサイト http://www.m2tech.biz/it/evo.html のDriverのタグに載っているLinux用ドライバのリンク先では、How to build itとして手順を記述していますが、Voyage MPDでは素直にこのとおりにはいかないことは、上記サイト御報告のとおりですし(私もやってみましたが、やっぱり駄目でした)、原因も上記サイト御報告のとおりのようです(つまり、Voyage0.9.2段階では、上記サイトの段階と変化がない。)。
ということで、前記3サイトを参考に、OSのヴァージョンやドライバのファイル名などの箇所について,若干のモディファイを経つつやってみました。
2 手順
(1) # remountrw 入力(既に入力済みならOK。bashrcで設定済みの場合もそうかな?私の場合はbashrcファイルにremountrwコマンドを設定しているので、再びremountrwコマンドを入れなくともOKでした)。
(2) 開発環境のインストール
# apt-get install build-essential
# apt-get install git
だそうです。# apt-get install は,パッケージを入手し,インストールするLinuxコマンドです。
(3) ヴァージョン確認
# apt-cache search linux-source
# apt-cache search は,linux-sourceという語句を手掛かりにパッケージを探すLinuxコマンドです。
# uname -r 現在のPCのヴァージョンを確認。#uname はシステム情報の表示コマンド。パラメータの -r で,OSリリース番号情報の表示となります。
ということで、現時点PCで動いているヴァージョンは3.10.11-voyageなので、linux-source-3.10.11-voyageのソースコードを入手することが必要と判明。(何でこのソースコード入手が必要かは,一番上の参考サイトを御覧ください。丁寧な説明があります。)
(4) linux-source-3.10.11-voyageのソースコードを入手して、解凍
# apt-get install linux-source-3.10.11-voyage
で、終了後はこう出る。何か聞かれたら(下のメッセージ真ん中へん,[Y/n]?と聞かれてメッセージが止まったら),Yと入力してリターンを押下しましょう。
で、次に
# cd /usr/src (カレントディレクトリの変更)
# ls ⇒ これで、/usr/srcディレクトリに、linux-source-3.10.11-voyage.tar.bz2 のファイルがあることを確認。
# tar xvjf linux-source-3.10.11-voyage.tar.bz2 (tarファイルの解凍)
(5) HiFACE EVOドライバソースコードのダウンロード
# git clone git://github.com/panicking/snd-usb-asyncaudio.git
小見出しでエラソーに書いていますが,もうこの辺からは、コマンドの意味するところがよく分かりません (^^; git cloneでGoogleに問い合わせても書いてあることが・・・。以下の記述、et alibiということで、中味の意味するところはページ一番上の参考サイトを御覧ください。
下の図の一番下のコマンド(その上のずらずら行は、解凍時のメッセージ)
で、その結果メッセージ。最後に # ls で、どんなファイルが来ているか確認。snd-usb-sysncaudioがありますね。これ(数か月後はファイル名が変わっているかも?)があるのが重要でした、最終結果から逆算してみたら。
(6) ドライバの作成
# ln -s /usr/src/linux-source-3.10.11-voyage /lib/modules/3.10.11-voyage/build
で、リンクを貼る。 #ls -s はシンボリックリンクを貼るコマンドですね。
# ls でリンクがちゃんと貼られているか確認。 何か出ればいいみたい(?)
で、コンパイルの準備(なんだそうです・・・)
# cd linux-source-3.10.11-voyage/
# make oldconfig
# make prepare
# make modules_prepare KERNELRELEASE=$(uname -r)
# cat include/generated/utsrelease.h で確認。#define UTS_RELEASE “3.10.11-voyage”(3.10.11-voyageはuname -rコマンドの結果と同一)となっているからOK.
で、ドライバのコンパイル
# cd ../snd-usb-asyncaudio/
# make clean
# ls
# make
# ls
(下の図の下半分です) ★ # ls コマンドは、ディレクトリに何のファイルが出来ているかの確認だけです。最後の # ls で、snd-usb-hiface.koのファイルが出来ていればOKです。なおこのファイル名は、ヴァージョンの変更(?)のため、数年前と変わっており、そのため一番上で紹介した参考サイト(3番目のサイトを除く)で記述されるファイル名とは合致していません。自分でドライバを導入する際、ファイル名はよく確認しましょう。(このサイトに書いてあることも、数ヶ月で陳腐化し、ファイル名やヴァージョン名は当然変わっていくものと推定しています)
で、ドライバの情報を見てみます。
# modinfo snd-usb-hiface.ko
(6a) テスト
上記の参考サイトでは、この次にドライバを一時的に組み込んでテストする手順となっています。
そのため、# insmod snd-usb-hiface.ko と入れるのですが、ERRが発生していまいました。
ちなみに、 # lsmod とやってみましたが、「snd-usb-hiface」が表示されず、次に # aplay -l と入れてみたのですが、「hiface」表示されません。
これは、手を変え品を変え色々試行してみましたが、言うことを聞いてくれないので、上記参考サイトの情報をもとに、このステップはスキップして、次に行きました。
(7) インストール
ドライバをカーネルディレクトリにコピーし、ドライバ登録情報を更新です。
# cp snd-usb-hiface.ko /lib/modules/3.10.11-voyage/kernel/sound/usb/
# depmod -a
(8) 再起動⇒ドライバ情報の確認
# reboot
(再起動後)
# aplay -l
ちゃんと、認識されています。
で、PC -(USB)- HiFACE EVO - USB DACと繋いで、曲を再生してみたら、ちゃんと音楽聴けました。
今度は、# insmod snd-usb-hiface.ko と入れると、真ん中辺に snd_usb_hiface があります。
一応、以上で M2TECH HiFACE EVO のドライバを、Voyage MPD Starter Kit 2.0に組み込めました。
★繰り返しですが、以上の作業は、2014年4月末購入のVoyage MPD Starter Kit 2.0により、2014年5月末頃に行ったものです。おそらく時日の経過によりOSヴァージョンやドライバファイル名など変わってくると思います。その時は、本家VoyageMPDサイトにてHiFACE対応!とかアナウンスがない限りは、上に記述したような手順は必要であり、作業実施時点でのOSヴァージョンやドライバのファイル名をよく確認して、必要な手順のモディファイをしていくことが必要になると思われます。