Voyage MPD システム構築 by PCど素人 (Alix,CuBox,APU(New Alix))

PCど素人の文系リーマンがVoyage MPD(Alix,Cubox,APU(New Alix))構築に挑戦の顛末です。

No.40 Shinさんのファンタム式パナ改マイク fetⅡをつくってみる

2021-10-23 17:52:05 | 日記

オケの練習の録音を担当しており、随分昔に買ったZOOMのH4nをいつも使っているのですが、できればもう一系統あれば、と考え、見よう見まねで作ってみました。デジタル側の受け口は、H4nのほかに、たまたまADC、測定用にsteinbergのUR24Cを入手しており、余ったノートパソコンもあるので、ZOOMのマイクレコーダーのようなものではなく、純粋なマイクだけでも良かった、というのもあります。マイクロフォン回路の製作などは、それほど問題があるわけではないのですが(回路をXLRプラグケースに収めるのは、諸事情から止めましたが)、マイクハウジングは、Web上にそれほど情報が沢山あるわけではないので、工作の備忘として上げておきます。

元ネタ 1926 :ファンタム式パナ改、fetⅡを自作される方に大切なお知らせとノウハウ(後編) | ShinさんのPA工作室 (ameblo.jp) (最新回路図など) その他関連ページ

ZOOM H4n

 

 

1 マイクの工作

秋月で2021年に売っているパナWM-61A相当品です。直径6ミリ、高さ3.5ミリです。

下側の長いパターンを工作します。元のこのパターンは、ハンダ盛りがソースになり、左右2カ所で外のケース(グラウンド)と導通していますので、ソースとグラウンドがショートしていることになりますが、このソースをグラウンドから切り離す作業となります。

工作としては、写真下側のパターンの長い方のハンダ盛りを事前に半田吸い取り線で吸い取っておき、赤線2カ所を普通の小さいカッターでパターンカットします(ソースとケースのパターンカットは、ケースに沿ってカッターを入れればよい)。なお、ソース側とグラウンド側が導通ないこと、グラウンド側はケースと導通があることを確認しときます。また、パターン上にある黒点は潰さないようにしましょう。

なお、グラウンド側のレジストを小さいヤスリで削って銅パターンを露出させましたが、ハンダ乗りませんでした。よって、グラウンドの導線をちゃんとハンダ付けするには、写真下側のハンダ盛りの真ん中あたりでパターンカットするのが、ソース・グラウンドそれぞれの端子のハンダ付け用の面積が確保できるため、吉のようです。あとは、できるだけ細い導線を用意しておいた方が良いです(ハンダ付けする面積がとても小さいので)。なんにしても、パターンカットは、導線の太さも考慮して、ちゃんとハンダ付けできる面積を確保することを第一に考えて、場所を決めましょう。

ということで、ソース、グラウンド、ドレインそれぞれの端子と導線をハンダ付けして(ドレインのハンダは、既存のハンダ盛りを利用しましょう)、それぞれの導線がショートしていないこと、グラウンドの導線がケースと導通していることを確認しましょう。なお、とりあえずマイクが機能しているかどうかは、こちらのサイトの回路 もうちょっと真面目にパナ改を作った - 落胆がらくた街 (hatenablog.com) をブレッドボードで組んで、出力をオシロでモニターすると分かります(マイクの前でデカい音を出すと、ちゃんとオシロが反応します)。

最後に、エポキシ接着剤で固めましょう。

ちなみに、不器用これ極まりないわたくしでも、この作業は失敗がなかったです。

以上の元ネタは 1423 :WM-61A相当(XCM6035)ファースト・インプレッション | ShinさんのPA工作室 (ameblo.jp) ですが、すこしやっていることが違います。あと、もうちょっと真面目にパナ改を作った - 落胆がらくた街 (hatenablog.com) も参考になりましたが、やはりやっていることが少し違います。

 

2 マイクハウジング

上記の通り、マイクの外径は6ミリです。ハム対策も考えて、ステンレスメッシュでカバーすることにして、いろいろ試行錯誤してみました。決して出来は良くないですが、別に人にあげるわけでもなし・・・

(1)ステンメッシュ

近所の東急ハンズには、田舎の事ゆえかステンメッシュは60までしかなく、近所のデカいホームセンター(それも大工道具専門)にも60までしかなかったです。まー見栄えとか考えれば60でいいか、と。流石に40は目が粗過ぎました。多分60メッシュより細かいと、工作が大変。。。

A)用意するもの

 ○ 穴あき丸座金で、真ん中の穴の径が6ミリのもの。なおドリルで穴を7ミリにしておく。本当は、メッシュを被せたマイク径が6.7ミリなので、穴も6.7ミリ径にしたいのだが、そんな径のドリル刃がないのでしょうがない。

 ○ 6ミリ径のアルミの円柱棒 東急ハンズやデカいホームセンターならいくらでもあるでしょう。こいつでメッシュを絞ります。別にアルミでなくてもいいんですが、アルミが一番安いし、工作上の強度的にも問題なし。

B)ケガキ

外円13ミリ、中円6ミリです。なぜなら、マイクチップは直径6ミリ高さ3.5ミリなので、

6ミリ+3.5ミリ×2=13ミリ、ということで。

C)事前整形

かなりテキトーですが、メッシュを絞り込むと、当然ながらガワに来るメッシュがよじれます。また単なる切れ込みだと、ガワのメッシュが重なってしまいます。そのため、内側の円(マイクの前面に来るので、この円内には切れ込みなどは入れてはいけない)にかからないよう、大きめの切れ込みを入れておきます。

D)絞り込み

内側の円にアルミ棒を重ねて、丸座金の穴を使って、絞り込みます。絞り込んだ後は、前から見ると正円ではなく、切れ込み部分を頂点とする角が目立ちますが、まあ御愛嬌としましょう。それより、メッシュが、かっちりとマイクハウジングの金属部分に食い込んで、ファラデーシールドとして機能することを重視します。上の写真は、座金と、絞り込んだ後のメッシュです。メッシュは前面はモロに見えますが、ガワは外からは見えないので、こんなんでもオッケーです。

E)入れてみる

まあ、こんな感じです。ガワのヒラヒラ部分は少しデッパリをカットして整形しましたが、何にしてもマイクの高さよりメッシュのガワの方を少し長くしています。これは、メッシュを被せたマイクを、ケースにハウジングする際、メッシュの側をマイクケースの円径より少し内側に折り込んだ方が、メッシュとマイクがすんなりケースに入りやすいからです。(写真は、メッシュのガワの部分のヒラヒラを内側に折り込む前の状態。ピンセットや小型ラジオペンチなどで工作すれば吉だが、別に指で内側に押さえ込んでもいいんではないでしょうか)

 

(2)マイクハウジング

F)ハウジング用ケース

コイツが良いかも、です。モノラルのフォーンジャック、つまりメスです。別にステレオのジャックでもいいんでしょうけど、なぜならジャックのグラウンド部分以外の金属は一切使わんので。如何にもプラスティックながら、プラグの入口のところはグラウンドなので金属となっており、次の次の写真でもわかりますが、ちゃんとファラデーシールドになります。またプラグの径は6.3ミリ、一方でメッシュを被せたマイクは径が大体6.7ミリ程度(60メッシュの場合)なので、プラグの穴を少し削れば、いい感じになります。なおShinさんのサイト 1303 :簡単に入手できるモノでサマになる「自作マイク外観ケース材料」特集 | ShinさんのPA工作室 (ameblo.jp) に諸々、筐体用のブツの紹介がありますが、素人の工作用には使い辛かったです。オール金属(全部グラウンドになってんですかね)のジャックもたくさん世の中には売られているようですが、どうなんでしょうね、手を出さなかったので良く分りませんが。

プラグの中味はこんな感じ。このジャックのグラウンド部分となるガワの金属部分(中味の部品の左端の金属部分つまりジャックの入口部分から中に通っている金属部分)の深さが、丁度ねじ切りの長さくらいなので、中味の方は、ねじ切りの少し下で切断しました。切断した余り、写真では右側のハンダ端子部分はイラんので捨てる、ということで。

ジャックの穴を6.7ミリくらいにして(万力とかで挟んで6.5ミリのドリル刃で穴を拡大(万力とか、ちゃんと挟めるものがないと、結構大変な作業に・・・)、更に6.5ミリ径のダイヤモンドリーマーの類でひたすら穴を6.7ミリに拡大)。穴の拡大をしながら、テスト用のマイクチップ+メッシュを作っておき、入れられるかやってみるのが吉。穴の大きさは、マイクがギチギチだけど、無茶な力で押し込まなければ入るくらいがよろしく、入ったら、粘度の高い接着剤で裏から固めておきます。なお写真のモノジャックは、穴の加工前の状態です。見ての通り、プラグのグラウンド部分と接触するジャックの金属部分が深さ1センチくらいありますので、高さ3.5ミリのマイクチップは楽勝で全長を金属部分の内側に接触できるように収納できます。

G)で。。。

ここまで来れば後はそんなに悩むこともなく、外来ノイズが避けられる筐体としての環境ができていればオッケー。出来てみると、ハムノイズは一切乗らず、甚だ快調です。工作見てくれはよろしくないですが、まー人に大っぴらにお見せするものでもなく、使えりゃ何だって・・・

https://audit-tetchan-kaisetus.blogspot.com/2022/05/0.html

 


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