国際交流のススメ

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アムスからやって来たSTEIM Mobile Touch Exhibitionって

2010年05月08日 | 海外公演
 


今日(5月7日)から2日間の予定でSTEIM Mobile Touch Exhibitionなる
触って遊べる現代音楽楽器の展覧会がNYのジャパン・ソサエティで開催されています。
この展覧会、アムステルダムに拠点を置く現代音楽アーティストの集団であるSTEIMによるもの。
STEIMとは、Studio of Electro-Instrumental Musicの略称。
つまりは電気楽器を使った音楽スタジオ(集団)ということでしょうか。
すでに40年ほどの活動実績を持ち、様々な国籍の現代音楽家や作曲家、DJ、即興演奏家たちと
緩やかに連携しながら演奏活動やパフォーマンスを実施しています。
実はこのSTEIMのアーティスティック・ディレクターは、Takuro Mizuta Lippit (別名 dj sniff) なる日本人。
こんな風に海外で暮らし、日本を背負い込まずにボーダレスに活動する日本人アーティストは増えています。

それでSTEIM Mobile Touch Exhibitionですが、
主にはコンピューターで制御された手作り楽器(音響器機)の展覧会で、
どれも非常にユニークな造詣で想像力を掻き立てます。

 

このヘッドフォンタイプの楽器は"Music Navigator" といいます。
ヘッドフォンを装着すると、ややビート感のあるノイズが流れてきます。
そのまま頭を前後左右に傾けると、その動きにあわせてノイズも変調します。

 

こちらは"Finger Web"と呼ばれる楽器で、くもの巣状に張られた釣糸に
あやとりか琴の要領で指をかけ、それらを引くと音が出ます。
糸によっても違った音が出ますし、引く強さによって音を変調させることができます。

 

これは箱のふたを開ける角度や、どちらのふたを開けるかで音が変調する"Sound Treasure" "Music Treasure"

 

上写真左は"Voice Scratcher" 設置されたマイクに音声を吹き込み、
その後、木製の小さな樽のような2つのパーツを離したり近づけたり、くっ付けたりして変調させる楽器。
右は木製の小さな箱型の楽器で表面に取り付けられた電極を指で押さえることで音を出し、
指を動かして電極のどこを押さえる位置を変えることで変調さる"Clackle Box"

 

上写真左はパット上で指を動かして音を出す"Sonic Alladin"
右は鏡を覗き込み表情の変化で変調させる "Whistling Mirror"

などなど想像力を掻き立ててくれそうな楽器ばかりで
大人も子供も大いに楽しめるSTEIM Mobile Touch Exhibitionでした!!
(ってまだ明日もやっていますが・・・。)




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