以前、大蔵流狂言・山本家の北米ツアーについて書きましたが、
掲載した都市以外にもツアーしていて、実質14日間で6都市・8公演行いました。
NYを除く都市では1公演か、せいぜい1公演+1ワークショップだったので、
日程ほどには強行スケジュールにはならなかったのですが、まあ、ツアーは色々大変です。
狂言の場合、舞台装置も照明も簡潔だし、基本的に音響装置は使用しないので、
通常、アメリカでのツアーでも当日仕込・当日本番が通常です。
1日目に移動して劇場下見、2日目に仕込と公演、3日目に移動というのが典型的なスケジュールです。
ワークショップが入る場合は2日目の午前か午後の早いうちとなります。
狂言や能の場合、現場でリハーサルは通常しません。
装束付けにだいたい1時間ですから、通常、開場の1時間半ぐらい前に演者は小屋入りします。
ただ、ツアーの1箇所目だけ、字幕合わせのためにリハーサルをお願いしています。
なので1箇所目は仕込もまだ手馴れてないなかで、リハもあるので、それなりに忙しくなります。
リハ後に字幕の修正やタイミングの調整のための時間も必要ですし・・・。
それとツアーで困るのは劇場のサイズがまちまちになることです。
狂言や能の場合は仕込がシンプルなので対応もし易そうですが、
その分、主催者側が準備する会場もちゃんとした劇場から、大きめの教室のようなスペースまで
かなりまちまちになることが多いです。
ただそこであまり贅沢を言っていると、ツアーを組むのが難しくなるので、
演者の方たちの理解と協力を得ながら、上演に向けて舞台設営に工夫することになります。
トロントではすでに自前の能舞台が設営されていましたので、
字幕用のプラズマの設営と、楽屋周りの準備だけで済みました。
トロントへは飛行機での移動だったので、これは助かりました。
またツアー最終地でもあったので、演者の負担も少なくて好評でした。
一方、フィラデルフィアのペンシルバニア大学の会場はガランとしたホール・スペースでした。
バック幕を吊る場所もないので、淡路人形浄瑠璃ツアーでも活躍した仮設ポールセットを持参しました。
で、仕込んだ状態がこちら。
もうちょっとパイプセットと袖幕を持参しておけば良かったなとも思ったのですが・・・。
まあ、しかし、主催者の方は非常に喜んでくれましたし、
観客も少しですが能舞台の雰囲気を味ってもらえたかなと思える舞台になりました。
ツアーは時間と予算の制限も大きくて大変ですが、工夫して作った舞台を喜んでもらえると嬉しいですし、
地方ごとの人やスタッフたちと交流できるのも魅力です。
そこが逆にツアーの面白さだったりもすると思うのですよ。
にゃほほほほほ。
掲載した都市以外にもツアーしていて、実質14日間で6都市・8公演行いました。
NYを除く都市では1公演か、せいぜい1公演+1ワークショップだったので、
日程ほどには強行スケジュールにはならなかったのですが、まあ、ツアーは色々大変です。
狂言の場合、舞台装置も照明も簡潔だし、基本的に音響装置は使用しないので、
通常、アメリカでのツアーでも当日仕込・当日本番が通常です。
1日目に移動して劇場下見、2日目に仕込と公演、3日目に移動というのが典型的なスケジュールです。
ワークショップが入る場合は2日目の午前か午後の早いうちとなります。
狂言や能の場合、現場でリハーサルは通常しません。
装束付けにだいたい1時間ですから、通常、開場の1時間半ぐらい前に演者は小屋入りします。
ただ、ツアーの1箇所目だけ、字幕合わせのためにリハーサルをお願いしています。
なので1箇所目は仕込もまだ手馴れてないなかで、リハもあるので、それなりに忙しくなります。
リハ後に字幕の修正やタイミングの調整のための時間も必要ですし・・・。
それとツアーで困るのは劇場のサイズがまちまちになることです。
狂言や能の場合は仕込がシンプルなので対応もし易そうですが、
その分、主催者側が準備する会場もちゃんとした劇場から、大きめの教室のようなスペースまで
かなりまちまちになることが多いです。
ただそこであまり贅沢を言っていると、ツアーを組むのが難しくなるので、
演者の方たちの理解と協力を得ながら、上演に向けて舞台設営に工夫することになります。
トロントではすでに自前の能舞台が設営されていましたので、
字幕用のプラズマの設営と、楽屋周りの準備だけで済みました。
トロントへは飛行機での移動だったので、これは助かりました。
またツアー最終地でもあったので、演者の負担も少なくて好評でした。
一方、フィラデルフィアのペンシルバニア大学の会場はガランとしたホール・スペースでした。
バック幕を吊る場所もないので、淡路人形浄瑠璃ツアーでも活躍した仮設ポールセットを持参しました。
で、仕込んだ状態がこちら。
もうちょっとパイプセットと袖幕を持参しておけば良かったなとも思ったのですが・・・。
まあ、しかし、主催者の方は非常に喜んでくれましたし、
観客も少しですが能舞台の雰囲気を味ってもらえたかなと思える舞台になりました。
ツアーは時間と予算の制限も大きくて大変ですが、工夫して作った舞台を喜んでもらえると嬉しいですし、
地方ごとの人やスタッフたちと交流できるのも魅力です。
そこが逆にツアーの面白さだったりもすると思うのですよ。
にゃほほほほほ。