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小樽地ビールって

2010年01月15日 | アメリカ徒然日記
 



小樽・札幌グルメ紀行・第4弾。小樽地ビールです!!

『地ビールとは、緊急経済対策の一環として、1994年4月の酒税法改正により、
ビールの最低製造数量基準が2000klから60klに緩和されたことを受けて
全国各地に誕生した地域密着・小規模醸造のビール会社による、
地方ローカルブランドのビールのことである。』とウィキペディアにあります。

そうなんですね。以前は大規模工場を持たないとビールを生産してはいけなかったのです。
で、この法律の成立後、日本中のあちこちに地ビールの工房が立ち上がりましたが、
発泡酒の隆盛や、小規模ゆえの高コスト・高価格体質、そして品質に拘るので賞味期限が短い、
などの理由から、現在ブームは沈静化しているようです。


 


さて小樽ビールですが、
小樽ビールはハンバーグ専門店「びっくりドンキー」の親会社が運営しているそうで、
そういえば小樽地ビールの工房の隣に「びっくりドンキー」という、全く小樽の景観に不似合いなレストランがありました。

自社工場(小樽ビール銭函醸造所)で製造したビールを系列のビアパブ&ギャラリー「小樽倉庫No.1」
で販売しているとのことですが、小樽運河のほとりにある「小樽倉庫No1」でも製造しており、工場見学もできるとのこと。
おのぼりさんの僕は早速、参加者一人の工場見学に参加することに!


  


工場見学はドイツの田舎風なユニフォームを着た女性が案内してくれます。
僕の時は、小太りなカッパ似のかわいらしい女性が案内してくれました。
こういう雑学系が結構好きな僕は、物凄く熱心に説明を聞き、的確に質問したのですが、
いかんせん、年齢から来るCPUの衰えには勝てず、今こうして書こうと思っても
思うように説明が思い出せません・・・。とほほほ・・・。
なので、ウィキペディアの助けも借りながら書きますと、


小樽ビールは、ブラウマイスターの一人、ヨハネス・ブラウン氏をドイツから
招き製造指導を受けて製造しているのだそうな。館内にはヨハネスさんの写真や
ドイツの生家や工房の写真も。そしてヨハネスさんがドイツから持ってきた樽なんかも展示されています。
小樽ビールの特徴は、 副原料の入っていない「ビール純粋令」に基づいてビールを造っていることだそう。
ドイツでは、麦芽以外を原材料とするものはビールとは名乗れないのだそうな。
そして、その資料する麦芽もドイツから輸入しているんだそうな。
こだわりですね!


   


主に以下の3種のビールを作っているそうです。
* ピルスナー(Pilsner)は新鮮なアロマホップをふんだんに使った、
   美しい色と華やかな香りが特徴。
* ドンケル(Dunkel)はラメル麦芽を使用したクリーミーな泡立ちと
   深い色合、カラメルフレーバーが特徴
* ヴァイス(Weiss)は小麦麦芽を使った黄金色のバナナの香りが特徴


 


日本のビールはラガーが主流で、エールや黒ビールのような、色が濃くて苦味のある味はあまりないですね。
あと、ビール会社の数が少なくて商品の味もどれも似たり寄ったり。
アメリカのバーには生ビールだけでも10数種類以上の銘柄があるのは珍しくなく、
それぞれのビール会社によってサーバーの持ち手に特徴があり、
バーに入るとそのバラエティに飛んだ持ち手を見るのも楽しみです。
で、今日はこのガチョウの形の持ち手の生ビールにするか、みたいな楽しみもあります。

ちなみに、一人当たりの国別ビール消費量は以下の通りだそうな。

1位   チェコ
2位   アイルランド
3位   ドイツ
4位   オーストリア
5位   エストニア
6位   ベネズエラ
7位   スペイン
8位   リトアニア
8位   ポーランド
10位  イギリス


15位  アメリカ


38位  日本


日本はやっぱり日本酒、焼酎、ワイン、カクテルなど雑多に飲むし、そもそもアルコールを飲まない人も多いのかも。
下記は国別の全体消費量ですが、こちらはやはり人口の多少に影響を受けるようです。
つまりは上のランキングのほうが、「ビール好きの国民」ランキングとしては
当たっているということですよね。
アメリカ15位、日本38位はちょっと以外ですがねえ。

国別のビール消費量は以下の通り:
1位   中国
2位   アメリカ
3位   ロシア
4位   ドイツ
5位   ブラジル
6位   メキシコ
7位   日本
8位   イギリス
9位   スペイン
10位  ポーランド


ちなみに僕の好きなビールの銘柄は、

                   
イギリスの“バス・エール”   と    カナダの“ブルームーン”
NYの地ビールのブルックリン・ラガーや、ボストンのサミュエル・アダムスも好きだけどねえ。


バス・エールは、名前の通りエールと呼ばれる種類のビールで、ラガーよりもちょっと赤茶色です。
日本のラガーより、ちょっと苦味があって味も濃い目ですが、すっきりしていて飲みやすいです。
ブルームーンはちょっとオレンジ味のする独特の風味のビールで、
バーでドラフト(アメリカで生ビールはドラフト、あるいはタップと言います)
で頼むとグラスにオレンジが付いてくることも多いです。
ブルームーンは、日本人にはちょっと飲み難い風味かもしれませんが、慣れると癖になる味です。
ビールに飽きたときや、最初の一杯に向いているかも・・・。
なんにせよ、アメリカには様々な味のビールがあって、ビール党の僕には最高なんですがね。
日本でももっと多種多様な味のビールが出ないかな、と思うのですがどうでしょう?



以下、おまけで寒い小樽の風景です。