つれズレ愚抄

つれ：「どうなることやらと気を揉んだアメリカさんの金融安定化法案は結局可決されたんだねぇ」

ズレ：「選挙は怖いけど世界恐慌の元凶と名指しされるのもなお怖いってとこさな」

つれ：「片や本邦の舌禍騒動の先生が大臣どころか国会議員の職まで退くってなぁ、やっぱり選挙が怖いってことかねぇ」

ズレ：「先生のご心境には察しが及ばないものの、引退を表明した途端に売れっこ東国原知事擁立の動きが出るなんざ、いかにも生き馬の目も抜く選挙フィーバーのそら恐ろしさじゃねぇか」

つれ：「ご本人もその気がない訳じゃなさそうだし、これで晴れて代議士にってことだと前任者の不祥事で知事の座を手に入れ前議員の引退で国会の席に着きとトントン拍子のご立身だよねぇ」

ズレ：「つくづく世の中には巡り合わせってのがあるもんで、刻苦勉励すればチャンスの女神も微笑みかけるてぇ今時珍しいいいお手本になりそうだぜ」

つれ：「当世千里の出世を得るにはまず芸人から始めよってなもんかぃ・・」

つれ：「外観はロボコップのようでもあり動きはガンダムのようでもあり人物はバットマンのようでもあり、話の展開は定番的ながら大概は主人公とメカニックが分かれる中でヒーロー自らがツールの開発に当たるってとこが少々変わり種の痛快活劇だねぇ。
　主役の際立った個性や盟友的なテクノクラート・ラブロマンスの香りを漂わせるパートナー・曰くありげなエージェントと周辺を取り巻く人物のキャラクターもはっきりしてていずれ続編が登場するのは必至の作りで、今から敵役の設定や恋の行方がどうなるかに想像を逞しくするようだよ。
　巨大軍需産業の跡取りの天才的技術者が自らの危機をきっかけに主義主張を改めるてのはいかにも単純ではあるけれど、”圧倒的武力が平和をもたらす”とか”使わずに制圧する兵器より一撃で抵抗を封じる兵器”ってな実際に通用してる哲学が改まるにはやっぱりアイアンマンみたいな存在が必要なのかもねぇ。」