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武士の家計簿

2010-12-17 22:39:22 | 活弁見聞録

つれ:「実在する江戸末期の武家の帳簿から膨らませた物語だからエピソード自体はほとんどフィクションだろうけど、既に戦国武士の面影はなくすっかり経理担当サラリーマンと化した日常を格別の事件性もなく淡々と描きつつ親子3代にわたる大河ドラマになってる時間の流れが独特の風情を醸し出してるんじゃないかぃ。
 思えば戦国乱世から江戸末期までは260年経ってるのに対して明治維新から現在まではまだ140年と、同じ武士とはいえ戦国期から江戸末期の間の変化より身分こそなくなっても明治初期から現在までの変化の方が少ないかもしれず、武家社会というと遠い昔のようでいて実のところ今の官僚社会は武家社会をそのまま引き継いでるとも言えそうだよ。
 太平洋戦争てぇ大きな変化はあったもののお役所には民主の衣の下におカミ意識がチラついてるし、内閣総理大臣が将軍なら閣僚が老中・与党の旗本に野党の外様・官公庁は雄藩小藩てな感じで、さしずめ国難が迫った今は官房長官が大老てな按配だけど、永田町門外の変なんてのは起きないだろうね」

 

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